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大阪府 府立 北野高等学校 卒
東京大学 理科一類

土岐 弦太郎さん

■センター試験得点 854点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 79 96 49 43 36 =303/440点
自己採点 80 95 40 20 30 =265/440点

■受験した感触・・・ 数学の感触が最高だったが理科が崩壊し、終わった後は別に解放感は無く不安でいっぱいだった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 B 理科三類 B 理科三類 B 理科一類 A

素晴らしい環境は怠慢が許される為の免罪符ではない。

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 私自身成績が非常に高く余裕をもって合格したわけではないので自信満々に語ることはできませんが、どれだけ模試でよい成績をとったり、上位生向けの授業を受けたとしてもそのことと受験の結果には相関関係だけで、因果関係はないと考えるべきです。というのも多くの大学受験対策に関わるサービスは我々現役受験生の「持続的成長」を加味したものである以上それ自体が「達成」の指標に定義上なりえないからです。
 「当たり前やん」と思う方も多いかもしれません。しかし我々受験生が「ちょっとさぼりたいな」と思う時、大体の方がすがるのは先に挙げたような相関関係のある存在でしかない自分が使っている参考書、受けている授業、先生を利用して成績もよいからさぼってもよいだろうというものなのではないでしょうか。受験のゴールは試験当日に合格答案を作成することで、そこまで自身を成長させるための道具が環境なのです。利用する意志なしに何にも得られないのです。最後に試験会場に持っていけるのは、塾の名前でも、参考書の難易度でも、高校の偏差値でもありません。そこまでで様々な手段によって磨き上げてきた頭脳と絶対合格するという意志だけだと思います。
 今君は自身のいる箱にとらわれて怠慢になっていませんか?どんな環境にいても自分を高める行為の根源にあるのは自分自身の強い意志しかないのです。

勉強法まとめ

①国語 私は共テの国語が苦手で10月で130点で安定という状況であり焦っていました。これまでセンスに頼り得意としていたため理詰めではどうにもならんと思い、30セット程練習してごり押しで本番9割もぎ取りました。二次は特に何もしませんでした。
②数学 小学校の時から数学を自主的に進めたので中3時には少なくとも数ⅡBの基礎と数Ⅲの触りは終了した状態でした。数学を自学で学ぶ際にポイントになるのは、任意の問題に対してしっかり対応した解法を系統だてましょう。解き方が経験的に一択に決まるのに毎回それを思いつくまで発想のワーキングメモリを用いるのは無駄です。
③英語 私は純日本人で帰国生なんやねんと思ってましたが、我々もすることは同じです。この表現、単語が来るなら後にどんな前置詞、内容が来ると心地よいか体が覚えるまで音読、読解を繰り返すことです。「Some are ~,」が来たらothers来てほしくないですか?それをここは、筆者の主観表現やから要約に組み込むべきか考えるか、など各々の問題でポイントとなる表現を体に染みつけましょう。また、リスニングはなれるのみです、東進のアプリ、過去問演習等を解いて慣れましょう。5択になると取れないという人は下見時間を少し伸ばすと幸せになれるかも。
④理科 私は「理科は高3からで間に合う」という言説を信じ学校の定期テストは取れるようにしていましたがギリギリでした。高1,2のうちから基本問題くらいは「全範囲」こなせるようになるべきです。理科をやるモチベーションはわかない人も多いと思いますから、講座を取るなど強制力を持たせましょう。幸運なことに3年生から理科をする君たちは死ぬ気で夏休みまでに全分野の標準問題を解けなくとも二回目見てしたことある状態にしましょう。これは一日の勉強の半分以上を取られてしまうほどでしたが間に合うから頑張って。
⑤社会 共テの話ですが地理は基礎問題は2年生までに解けるようにしておきましょう。3年生になってからは問題集を一つ秋までに完成(どれを見ても秒殺できるレベル)にしておきましょう。あとは年末、年始に私は2004から2023の過去問をすべて解いて完成させました。

■東進東大特進コースについて

 私が東進のサービスを利用して良いと思ったものは2つあります。
 まず1つ目がリスニングアプリです。リスニングが比較的苦手であった自分にとって得意まで持っていくのに充分な量のリスニング演習を積むことができた上、スマホで利用可能なため暇ができがちな電車の中や寝る前などスキマ時間を有効に活用するのに役立ちました。初めはリスニング16/30ほどでしたが最終的に満点で安定させられるレベルまで上げられました。
 2つ目が東大本番レベル模試です。返却がまじで早いのはおそらく皆さん書かれていると思いますが、その他に単純に問題の質が良い点が私の良いと思った理由です。受けている時はこれ難しすぎないか、簡単すぎないかと思うこともありましたが、過去問、本番通じてこの東大本番レベル模試が名の通り本番に近しいレベル試験だと感じました。みなさんも模試を受け、解説をしっかりと読み込んで理系的思考の仕方を刷り込ませられるようにしましょう。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験は思ったより呆気なく終わります。共テも「あ、もう終わったん?」と実際思いましたし、2次も気づいたら終わっていました。受験生として生活をしているとこの生活が永久に続くように感じられて、時には絶望を感じる時もあるかもしれません。でもしっかりとみんなの受験には終わりがあります。東大を目指し受験した人みんなが本番東京大学で試験を受け答案を作成し合否を見るんです。これを読む方の受験が来年、半年後、来週、そして明日であろうと今君がいる場所の曖昧さ、儚さを噛み締めて最後までもがこう。もとい、受験が終わっても人生が終わる訳でもないです。人生最後まで頑張って、楽しんだもんがち。私、みんな、明日も頑張るぞ!!