■センター試験得点 827点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
78 |
+ |
47 |
+ |
37 |
+ |
37 |
+ |
36 |
=235/440点 |
自己採点 |
84 |
+ |
34 |
+ |
40 |
+ |
28 |
+ |
40 |
=226/440点 |
■受験した感触・・・ 難しかった。ほぼ確実に最低点は下がるだろうけど、受かるかはその下がり幅次第。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
B |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
やるべきことをやる
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
全体を振り返って
私は公立の高校に通っていましたが、部活の引退が高3の6月だったこと、高校の範囲がすべて終わるのが高3の秋頃だったこと、そもそも東大を受けるのを決めたのも高2の冬になってからだったことなど、スタートダッシュは他の方と比べてかなり遅い受験生活でした。これは一般的には不利な状況だと思われますが、自分のやるべきことを把握してしっかりと取り組んだことで、合格することができました。以下に私のした勉強について書きますが、自分に合う勉強法というのは各々異なると思いますし、人によって得意不得意にも差があるので、参考程度に見ていただければ幸いです。
共通テスト
基本的には二次試験の勉強をしていれば実力はついてくると思います。一方で、共通テスト独特の出題形式や時間配分に慣れるための勉強も必要です。二次試験の勉強だけでは抜けがちな分野(物理の原子分野、化学の知識問題など)もあるので、個人的には教科書を一度隅々まで見直すのがおすすめです。ちなみに私は当日の朝化学の教科書で見たところが、ラッキーなことに知識問題としてちょうど出題されました。また、理系でも社会の分量は馬鹿にならないので、二次試験の勉強と並行して早めから対策しておくのがいいと思います。
二次試験
- 国語:古文漢文は単語や文法をしっかり覚えるとある程度はできるようになりました。さほど時間もかからない割に40点もあるので、理系だからといって真剣にやらないのは正直もったいないです。現代文は林修先生の授業と過去問で対策しましたが、必要十分だったと思っています。
- 数学:最大の苦手科目でした。模試の結果などから数学で点を稼ぐのは難しいと感じ、易しい問題をなるべく落とさないようにして最低限の点を取るという方針で勉強していました。東大は試験科目が多い分、数学で最悪の失敗をしたとしても他の科目でカバーすることが可能だと思い、あくまでも合計点で勝つという努力をしました。
- 物理:量より質だと思います。力学と電磁気学は、学校以外では苑田尚之先生の授業とテキスト、および過去問のみに絞って、基本原理から学習しました。一方、時間の関係上熱と波動の分野は問題集のみで済ませました。その結果、本番では力学と電磁気学はかなり調子よく解けたのですが、熱の問題が全く解けず、原理からきっちり学ぶことの重要さを痛感させられました。
- 化学:質より量だと思います。いくら東大の化学といってもすべての問題が難問や目新しい問題というわけではないので、数多くの問題を解き、様々なパターンに触れるうちに自然と目標点に届くようになっていました。勉強の成果が一番出やすい科目でした。
- 英語:得意でした。1・2年のうちに単語や構文をコツコツやった成果が出たのかなと思います。英語については、学校で高校の範囲が終わるのが比較的早いうえに配点も高いので、真っ先に勉強するべきだと感じます。そうすれば3年生で理科や数学に時間を割けます。
試験当日について
私の場合は1日目の数学がうまくいかず、試験後少し落ち込んでしまいました。しかし、他の人にとっても難しかっただろうし、そもそも数学以外でカバーできるような勉強をしてきたんだと考え直し、2日目まで引きずらず全力を出し切ることができました。もし焦ってしまい理科や英語に影響が出ていたらと考えると恐ろしいです。このように、試験当日は焦らず力まず平常心を保つことが大切だと思います。そして、その平常心の源となるのは他でもなくそれまでの自分の頑張りなのではないでしょうか。
■東進東大特進コースについて
通期講座および東大特進コースの講座
現代文と物理を中心に受講しました。林修先生の現代文の授業は、世の中にこんなにも納得のゆく現代文の解説があるのかとまで感じるほど、私にとって革新的なものでした。先ほども書きましたが、東大二次試験の現代文に関しては過去問と林修先生の解説で必要十分だと思います。また、苑田尚之先生の物理の授業では、基本原理から徹底的に説明していただけます。私にとってはかなり難しい授業でしたが、何度も復習して力をつけることができました。物理に関しては、やみくもにたくさんの問題を解くよりも苑田先生の授業の復習に徹した方がいいのではないかというのが私の考えです。
過去問演習講座
記述問題の採点をしていただけるのも助かりましたが、なんといっても解説授業がとても良かったです。先生によっては原理や問題の背景まで掘り下げて説明していただけたり、問題を解くまでの着想の部分を解説していただけたりするので、大いに役に立つと思います。
その他
私の高校は他に東大を受ける人が少なかったので、入試や入学後の情報を手に入れるという面でも東大特進コースにはお世話になりました。実際に東大に通っているスタッフの方々の体験を読んだり聞いたりすることで、単に情報を入手できただけでなく、勉強の励みにもなりました。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
置かれている環境や時間的な条件、科目の得意不得意、現時点での学力などあらゆることは、一人一人異なります。したがって自分のやるべきこともそれぞれ違うわけで、それをいかに見極めて勉強に取り組めるかが大切だと思っています。昨今ではインターネット上で色々な人が「東大受験生はこんな勉強をするべきだ!!」と喧伝していますが、あまり流されず、参考程度に用いるべきだというのが私の意見です。それでは、体調に気をつけて頑張ってください。応援しています。