■センター試験得点 832点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
80 |
+ |
84 |
+ |
48 |
+ |
27 |
+ |
32 |
=271/440点 |
自己採点 |
80 |
+ |
80 |
+ |
40 |
+ |
25 |
+ |
35 |
=260/440点 |
■受験した感触・・・ 眠すぎて気絶しそうになった。過去問と雰囲気が全然違って解いていて面白くなかった。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
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理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
受験より将来を見ましょう
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私は、将来は海外の大学院に進学してPhdを取得し、研究者として働きたいと思っていて、そうなったときに、研究のレベルが一定以上であり、かつ海外進出に対して積極的な大学を考えたときに、東京大学が一番だと思ったので、東京大学を志望しました。研究者になるだけなら京都大学などでもよかったのですが、日本で研究者をやっていくのは経済的な面でかなりしんどいから、研究者になるか迷っていた時に、アメリカの大学院は奨学金で学費が実質無料で、かなり待遇がいいことを知ったので、東大に行って海外の大学院に進学し、研究者になろうと決めました。
受験勉強はほどほどにして、自分が興味のある物理化学の専門書や、ほかにもっと面白い分野がないか探すために、ほかの分野の専門書もそこそこ読みました。結局、物理化学が一番面白いという結論になったのですが、偏見に縛られずにほかの分野の専門書も読んだことで、より自分の決心が固まりました。
受験というのは結局、点取りゲームにすぎません。攻略法など探せばいくらでもあるし、その反面、当日の運や体調に大きく左右されてしまうという理不尽な側面を持っています。ここでどんな点数を取ろうとも、結果は合格か不合格の二つしかありません。合格点ギリギリでも、主席に近い点数をとっても、同じ「合格」です。それに、合格してしまえば、もうこの様な勉強をすることは、通常、今後一切ありません。確かに一つの目標に向かって努力し続けるというのは貴重な経験ですが、別にそれは部活や課外活動でもいいわけですし、学問が楽しいのなら点数などに左右されずに純粋に学びに没頭したいものです。ここで取った点数は、ある程度は能力を測れるものの、合格してしまえば、それ以上のものは何も証明していません。大学での学問はそもそものアプローチが違いますし(特に数学)、そうでなかったとしても、もっと本質的なことを学ぶことになります。それに、全員が研究者になるわけでもありません。大学生活に何を求めるかは人によって違います。
ここで、受験に没頭することは果たしていいことなのでしょうか?がむしゃらに勉強して、そこから何かを得られるでしょうか。それよりは、勉強を進める前に、どのようにしたら効率よく学力を上げられるか自分なりに考えて、友達や教師にも聞いてまわる、そして結果に対して原因を分析して次につなげる、その過程が重要なのではないでしょうか。一日何時間勉強したかどうかは全く重要ではありませんし、そのようなことをカウントしている時点でその時間の勉強効率は低いです。無理やり何時間勉強しなきゃと思ってやった勉強が身につくはずがありません。受験は最短経路で決着をつけて、将来につながる部活や課外活動、自主的な勉強に時間を割いたほうがよほど有意義です。
東大は教養課程を二年間設けていますが、正確には二年生の夏休みごろには進路を決めていなくてはなりませんし、進路を決めるために課外活動などに費やせる時間は実質一年ぐらいしかありません。大学に入っても課題は出ますし、それなりの負担ではあるようです。東大に入ったら遊び放題なんてのは幻想だと個人的には思います。そもそも東大はそんな人求めてませんし、教授たちも基本アプローチがなければ、ほったらかしらしいです。東大に何の目標もなく入って、果たしてやっていけるでしょうか。
高校3年生になるまでは、基礎は固めておいて、残りの時間は部活や課外活動に費やしましょう。そして、将来のキャリアをなんとなくでも思い描いたうえで受験勉強に臨めば、モチベーションも保てて、大学に入ってからも進む道を見失わないと思います。最短経路で合格する方法は、ほかの人がいろいろ書いてると思うので、それを参考にして自分なりに考えてみてください。
■東進東大特進コースについて
返却がダントツで早く、記憶が新鮮なまま復習ができます。あと、問題用紙と解答用紙の紙質や形式、文字のフォントが驚くまでに本番と一致しています。これほど忠実に再現している東大模試はほかにないと思います。物理の解説が非常に充実していて、これだけを読んでもかなりの学びが得られますね。英語のリスニングに関してですが、かなり忠実に再現できていると思います。ただ、本番は男性の教授が問題文を読み上げていてかなり違和感を感じましたし、聞き取りやすさも教室によって大きな差があるようです。どの教室になるかは名列順で決まるので、抗うことはできません。「あ行」や「か行」の人は大半が大教室になるので、覚悟しておきましょう。大教室は音が反響するというよりは、席が後ろになるとそもそもの音量が小さくて聞き取りにくいらしいです。日頃音量を大きくして練習している人は気を付けましょう。本番は試験官に音量を上げるように申し出ても基本断られます。東大リスニングアプリも駆使しながら、できるだけ小さな音量で練習しましょう。
東大特進コースでは東大生の担当助手の先生がつきます。定期的に電話で相談に乗ってくれるうえ、実際の試験を経験した先生から様々な情報を聞くことができます。ここでしか知れないような情報もあるので、気になったことがあれば気軽に質問してみましょう。
この先生のテキストは入試で押さえておきたい化学反応式をわかりやすくまとめていて、そのほかの知識も、必要十分な量を明快に解説してくれるので、おすすめです。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
合格すると、引っ越しの準備や煩雑な手続きなどがあり、入試前より忙しいのではと思ってしまうほどです。これからは将来のキャリアを実現するために奔走する毎日になることでしょう。みなさんも、受験勉強よりも忙しいと思えるほどに、様々な新しいことにチャレンジして、将来進みたい道を見つけてください。