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愛知県 私立 東海高等学校 卒
東京大学 理科一類

河野 佑紀さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 63 51 39 35 37 =225/440点
自己採点 70 50 40 30 40 =230/440点

■受験した感触・・・ 数学が2完しかできなかった。リスニングは0点近いだろう。国語以外は出来た感触がしない。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 C

強い心を持とう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

受験全般

 正直に言うと、受験勉強をいつ始めたか未だはっきりと答えることができません。過去問や他の問題集をただ解き始めたときというような単純な答えではないと考えます。学校のテスト勉強が受験に直結したからなのかもしれません。僕は中学の頃、塾に行ってなかったので、誰よりも定期テストや実力テスト対策に励んだと自信をもって言うことができます。おかげで好成績を取ることができ、中学3年の終わりごろには東大を視野に入れていましたが、高校に上がっても勉強方針に特に変わりはありませんでした。部活動は、高校2年の年末で終えました。高校での成績自体は伸びたのですが、中学の時ほど自分の勉強に満足することが少なくなっていきました。理由としては、高得点が取りにくいこと(難度が高いので当たり前)や勉強の計画性が失われていったことが挙げられると思います。僕は計画することが苦手なので仕方がありませんでした。しかし、高得点を取ろうと思うのではなく1点でも多くとろうと思い始めてからは、テストに緊張することなく大きく構えるようになりました。心の持ち方が重要でした。では、科目別に僕がやったことを紹介していきたいと思います。

英語

  • 中学から高校1年まで 学校配布の教材だけをやりました。逆にそれ以外の教材を知りませんでした。具体的には、普段は、予習・復習の繰り返しで、テスト前はテスト勉強という定番メニューをこなしました。高校1年に英検2級に合格しました。ただリスニングに弱く、もっとこの時期に英語を聞き込んでいればと今でも後悔しています。
  • 高校2年 東進の難関国公立大英語を受講しました。高速マスターや、英検の単語帳で単語をある程度は覚えました。もちろん学校の勉強がメインだったのは変わりありません。英検準一級に合格しました。リスニング用CDを聴いたりシャドウィングをしましたが、心の中では「もう遅いのでは?」と思っていました。
  • 高校3年 東大特進英語を受講しました。学校の授業で使う教材が東大入試にピッタリだったので、こちらも熱心に取り組みました。通学時間中の地下鉄車内で単語帳を見ました。リスニングが最後まで敵でした。スマホにCDを録音したり、ニュースアプリ(英語学習者用がお薦め)で聴いたりして努力はしました。学校配布の英作用教材のおかげで、英作は得意な方でした。

数学

 学校配布の教材をやりつつ、東進では数Ⅲを高校2年の2学期までに終えました。これがかなり助かりました。過去問以外で新たに教材を買うことはなかったです。一つ一つの問題をじっくり解く派でした。得意なはずでしたが、本番で大破。何が起こるか分かりません。

国語

  • 現代文 センター演習がとても勉強になりました。現、古、漢ともに'96くらいまで遡りました。高校1年で漢検2級に合格していたからなのか、漢字に困ることはなかったです。二次に向けては林修先生の話を聞いていました(決して現代文が得意だったという意味ではないです)。
  • 古文と漢文 こちらもセンター演習に救われました。暗記が苦手なので、単語や文法の暗記よりも内容理解に努めました。東大過去問は、'93まで遡りパターンを頭に入れました(パターンはなぜか覚えられる!)。

化学

 得意でした。学校配布の教材に加え、ハイレベル化学と東大化学の化学平衡を受講し自信を深めました。無機には資料集を活用しました。しかし本番では、有機に時間がかかり一部飛ばしてしまいました。問題文の読み違いや読み飛ばしに十分気を付けよう。

物理

 あまり得意でありませんでした。ハイレベル物理を高校2年の終わりから受講し始めましたが、考えれば考えるほど奥深さと難しさと謎が大きくなりました。波動と熱力学をまんべんなくしよう。本番では、熱力学を忘れかけていました。東大物理は問題文がとてもヒントになっていると思います。

地理

 学校配布の教材(著者は学校の地理教師!)と過去問で十分でした。地図帳をよく眺め、図説や統計表を積極的に活用しました。地名等を現地語で覚えるなどしてモチベを保ちました。'94まで遡った甲斐あってか、センターでもよくできました。

■東進東大特進コースについて

 東大特進英語と東大特進数学を中心に受講し、現代文はライブ授業で受けました。自習時間を確保するために講座をかなり厳選して受講したつもりです。皆さんも我を見失わないように自分に合った講座を必要なだけ受講するようにしよう。
  • 現代文 林修先生の授業で正しい頭の動かし方を教わりました。それが身についたかどうかは別にして、お勧めの本なども教えてもらい、これからの参考になりました。
  • 東大特進英語 毎回の講義で宮崎尊先生の知識の深さにはいつも感激していました。僕も英語そのものを捉える独自の方法を試験時に発揮できたはずです。
  • 東大特進数学 数学の根本に眠る論理のようなものを詳しく教わりました。計算力も付きました。
  • 東大化学 少し不安だった第Ⅴ期の化学平衡を受講しました。黒板のきれいな字が示すように、状況の整理の大切さを学びました。
  • 過去問演習講座 僕は夏休み明けから始めましたが、スピードが遅く1周終えるので限界でした。2周目以降もする方はもっと早い時期に始めよう。はじめのうちは時間にルーズに、段々厳しくしていきました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 ここまで書いてきたことはあくまでも僕がとった方法なので、同じにする必要はありません。しかし勉強方法に悩んでいる方は参考にするのも悪くないと思います。試験が近づいてくると不安や焦りから質より量をこなす方がいるかもしれません。僕がまさにそうでした。結局試験終了後、浪人を確信し、合格発表までの約10日間地獄の浪人生活を強いられました。合格発表では、自分の受験番号が載っていないことを確認しようとしました。皆さんはこんな事にならないように自分に自信をもって周りで何が起きようとも(どんなウイルスが発生しようとも)動じない強靭な心を持ってください。では、皆さん、悔いのないように。