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東京都 私立 桜蔭高等学校 卒
東京大学 理科一類

澤田 恵里さん

■センター試験得点 774点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 78 36 35 49 35 =233/440点
自己採点 85 30 32 36 34 =217/440点

■受験した感触・・・ 正直言って数学が終わった時点で落ちたと思った。家族の応援もあり、諦めずに2日目を受けて良かった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 B 理科一類 A

理系の世界史選択におけるメリット、デメリット

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 文系か理系かの選択では迷わなかったが、共通テスト用の社会科の科目の選択では悩んでしまうという方も多いのではないのでしょうか。そこで理系の中ではかなりマイナーな世界史を選択した私が思う実際の世界史選択のメリット、デメリットを書いていきたいと思います。科目ごとの勉強法などは私よりも役に立つアドバイスをされている方がたくさんいらっしゃると思いますので、私のアイデンティティ(世界史選択)を少しでも生かした文章を書かせて頂きます。

メリット1 楽しい+将来役に立つ

 世界史が嫌いだという方も多くいらっしゃるようですが、基本的にはとても楽しい科目だと思います。私は小さいころ伝記を読むのが好きだったので、世界史の勉強で断片的な知識がまとめられていくのが面白く感じられました。高2までの学習で世界史の学習が楽しいと思えるならば、その気持ちを大切にしてほしいです。また、「年を取ると世界史を勉強したくなる」という噂を聞いたので、今のうちに学んでおくのもよいかもしれません。

メリット2 今しか学べない

 大学ではアジア文化史、ジェンダー史などといったより細かい分野ごとの授業がほとんどらしく、世界史という大きく長い分野を無理やり一気に学べる機会は大学以降少ないようです(東大の履修については詳しく存じ上げませんが……)。全体を見通すことは重要だと思うので、理系として今、高校生のうちに学んでおいても良いのではないでしょうか。

メリット3 点数が安定する

 世界史の最も良い点は点数が安定することです。私は12月頃から世界史の勉強を本格的に始めましたが、共通テスト直前には過去問で8割程度の点数を安定してとれるようになりました。本番では世界史が易化したこともあり、91点の得点を取ることができました。他科目との兼ね合いになりますが、理系であれば共通テストの社会では8割とれていれば十分でしょう。

デメリット 暗記量が多い

 暗記量が多く、勉強もそれなりに大変です。11月までは学校の授業を真面目に聞いて、定期テストを受ける程度でしたが、12月からはかなり優先度を上げて1日に2,3時間世界史を勉強していました。共通テストの割合がそこまで高くない東大を受験するにあたって、社会科の科目にそこまで時間を使ってしまったのが正しい選択だったのかは今でも分かりません。綺麗事ばかりではやっていけない受験生活、このデメリットは大きすぎるかもしれません。

 以上、簡単なメリットとデメリットの比較でしたが、決して私は世界史選択を勧めません。ただ、世界史が好きなら、「世界史選択も可能である」ということを理解してほしいと思ってこの合格体験記を書いています。「世界史選択者はかなりチャレンジャー」「確固たる意志が必要」と思われているかもしれませんが、決してそんなことはありません。私でもどうにかなりましたから笑

■東進東大特進コースについて

 東大特進では、林修先生の授業を受講しました。林先生の授業は明快で、現代文という科目にどうアプローチすればいいのかが良く分かりました。解答を示すだけでなく、文章のどの部分を根拠としてその解答をつくりあげたのかを教えてくださったお陰で、「何となく現代文を解く」という姿勢から脱却し論理的に現代文に立ち向かえるようになりました。そして林先生の授業では文章全体の構成を見抜く力も伸びました。段落ごとの関係性が分かるようになったことで、テーマが明確に理解できるようになりました。何から手をつけていいか分からず、何となく解いて解答を見るだけという風な勉強になりがちな現代文ですが、林先生はしっかりポイントを押さえた授業をしてくださるので、おすすめです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が合格できたのは、両親が教育にお金をかけてくれた上、塾や学校で素晴らしい先生と友達に出会えたお陰です。周りの人に恵まれていたからこそ受験を成功させることができました。私の受験に関わってくださった多くの方々、家族、先生、友人、塾と学校の事務や警備の方々、ありがとうございました。