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東京都 国立 筑波大学附属駒場高等学校 卒
東京大学 理科一類

孫 翰岳さん

■センター試験得点 876点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   地学  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点

■受験した感触・・・ 推薦でしたが、数学と理科は家で解きました。緊張感とかは違うかもしれませんが、過去問演習の時と同程度の難易度だと感じました

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

学びは何から得たのか 学びは何か 学びは何につながるのか

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 人生設計を長期的に持っており、そこに向かって努力する、そのような人間を推薦入試では求めていると感じた。私もそのような人間の一人ではあるかもしれない。今後やりたいこと、それを強調したし、大学合格そのものをゴールとすることは私の性には合わなかった。そのためあえて今の気持ちを言うなら、喜びや感動というよりは更なる期待である。これから大学に入って新たなことを学び、自らの夢に近付くことができるというものだ。基本として私は受験勉強にはなるべく取り組みたくなかった人間であるということは先に断っておく必要があるだろう。ただし、勉強をしていなかったというわけでは全くなく、成績自体はもとからかなりいい方であった。とはいえ、周りが成長する中で自分一人が止まっていたら、結果は想像がつく。そういった感じで受験勉強は続けていたが、自分の位置がわからないという状況下ではやはり大変である。私の立てたプランはこんな感じである。高2の最後まで、順位では理三上位相当を維持し、点数では理一合格相当に到達することにした。そこからは理三合格点レベルまでゆるやかに成績を上げ、そこから維持することに切り替えるというものだ。高二終了時点では計画に狂いはなく、手を付けていなかった物理を勉強し、一定の演習によって解く速度を上げることで理三合格点レベルまで成績を上げることもできた。最終的には、そのあとゆっくりと順位自体は下がっていってしまうのだが、この、維持するというものがとても大事であった。私はこの期間を、成績の下方振れ幅を極限まで減らすことを意識した。なぜなら大学受験は最終的には過程など無視して合否の二つのみの結果を出すものであるからだ。結果として見直しの方法や自分なりの解くペースを演習によって確保し、下振れしないとなったらその分だけでも成績が上がった。一点だけうまくいかなかったことがあるとしたら一部基礎がしっかりしていなかった部分が残っており、そのため、あちらこちらで本来なら落とすはずのない難易度の問題を落とすことがあった。そのため、12月ぐらいに再び演習から学習に戻す期間を作ったらそれを克服することができた。また、そのプランで本当に問題がないか、模試の成績で確認することにしていた。ここからは推薦について話していきたい。自身と向き合う機会というのは焦っているときにはなかなかないものであるが、それ自体としてとても大切なものである。というのはあくまでもやった後の感想になってしまうのだが、実際自身と向き合う機会を持ったことは今後の糧になるとともにさらなる自信につながった。自らが今まで取り組んできたことを一度引いた目で見つめなおすことで、自信に根拠を持たせることができた。
 最後に、未来の自分のために志望理由をもう一度確認しておきたい。
 工学部を志望した理由は、宇宙の極限環境下での人の居住空間、および、それを維持するために必要なシステムや技術を開発し、宇宙工学の発展に貢献したいとともに、それを通じて得られる知見は素材やエネルギー、資源といった多方面で地上の問題解決に繋がると考えたためである。その中でも、東京大学を志望した理由は、工学部航空宇宙工学科のホームページを見た時、自身がおぼろげに考えていた、航空宇宙工学にどのような意義を見出しているかがはっきりとした言葉で書かれており、共感し納得できたので、自分が学びたいことをぶれずに学べる場所であると考えたためである。
 今後も初心を忘れず頑張っていきたい。

■東進東大特進コースについて

 私が主に利用していたのは授業と模試がメインであった。その中でも主に模試の話をしていきたい。
 一つ目、共通テスト本番レベル模試について。私の感想であるが、これはおそらく実際の共通テストより難しい。すなわち練習としての意味がとても大きかった。実際共通テストの対策は直前にしかやっていなかったものの、すんなりと入ってきてものにすることができたのはこの模試の存在が関係していると思う。なぜ難しいと言っているかというと、私は高3の一年間最後まで高2の共通テスト同日体験受験の点数を超えることができなかったためである。実際は、その共通テスト二回分の結果を抜いたとしたらコンスタントに上がってはいたのではあるが。一日で終わらせるので体力の消耗がとても激しいのだが、裏を返せば万全ではない状態の練習ができるということなので、調子が良いときなら勢いで乗り切れてしまう自分の弱いところに目を向けやすいという利点は感じていた。
 二つ目、東大本番レベル模試について。世の中にはいろいろな東大模試があるわけだが、東進の東大本番レベル模試にしかない利点がある。それは返ってくるのが早いということだ。模試には二つ効果があると思っていて、一つは自分の立ち位置を知ることであるが、それ以上に問題演習としての効果が大きいと思っているのだが、一か月も二か月も待たされると解いた問題を忘れてしまって復習するモチベーションがなくなってしまうため、いい演習をすることができたと考えた。このように、模試を普段の勉強の延長線上にあるものとして受けるリズムを作れたことは本当に役に立ったと思う。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 自らが今まで取り組んできたことを一度引いた目で見つめなおすことで、自信に根拠を持たせる。その経験は推薦入試だけでなく、一般入試においても持つべきものかもしれない。自己分析によって認知、判断、行動のサイクルを作り上げることが役に立つのかもしれない、と思ったため、推薦入試終了後に実際に、遅ればせながらではあるが、その形で実践したところ、今までより勉強の質が上がったのか、それほど変化を持たせなかったにもかかわらず成績がぐんと伸びた。あくまで私の経験でしかないが、参考になったらうれしい。