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東京都 私立 麻布高等学校 卒
東京大学 理科一類

直塚 亘さん

■センター試験得点 808点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 80 98 23 33 37 =271/440点
自己採点 65 85 26 26 33 =235/440点

■受験した感触・・・ 数学がとてもよくできたので、さすがに受かっただろうと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 B 理科一類 A 理科一類 A

東大入試は戦略次第

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望動機・将来の目標

 東大は小学校のころから行きたいと憧れがあり、中学高校では周りの友達の多くが当たり前のように第一志望としていたため、自然と目指すようになりました。興味のある学部に入りやすい理科一類を目指しました。将来やりたいことはまだ決まっていませんが、世界的に活躍できるようになりたいと思っています。

学校行事や趣味との両立

 学校主催の国際交流活動に参加しました。高一・高二の間はまだコロナが収束しておらず、対面での交流はほとんどできませんでしたが、高二の終わりごろから対面交流が可能になり、高三の冬まで積極的に国際交流を続けました。カタールやガーナ、中国にカナダと様々な国の学生と交流できました。夏にはガーナとの交流で、よさこいを覚え、原宿で開催されるよさこいのイベントにガーナの人と参加しました。冬の中国との交流も、12月の直前期でしたが参加しました。
 また、趣味の絵画の鑑賞も高三でもやめることなく続け、気になる美術展が開かれると毎回見に行っていました。今思うとそれがよい気分転換になり、勉強により集中できたのだろうと思います。皆さんもやりたいことを我慢ばかりせず、適度に気分転換をすることをおすすめします。

科目別の勉強と戦略

  • 物理化学

理科は比較的得意だったことから、理科の勉強は高三になって本格的に始めました。東大の問題ではケアレスミスが多く各科目毎回10点前後ケアレスミスで落としていました。もともと理数科目でケアレスミスが多いタイプなので、ケアレスミスを防ぐのではなく、ミスをしなければ50点弱くらいを取れるように勉強することでケアレスミスをしても失敗しないようにしました……東大模試などでも、35点前後ほどの点数でした。

  • 数学

数学は得意ですが、理科以上にケアレスミスが多く、解答の序盤でミスをすると点数がなくなることもあり、点数の上下がとても激しかったです。そのためあまり得点源とは思っておらず、取れたらいいな程度に考えることにしていました。直前期はとにかく答えを合わせることを念頭において演習を繰り返し、70点を目標に頑張りました。本番では簡単な問題しか出題されなかったので、大問6の(2)以外をすばやく解き、あとの時間は見直しにあてることができました。

  • 国語

国語は一番得点できない教科でした。本番もあまり点数が取れず、自己採点では26点でした。東大入試では国語の配点がとても低く足を引っ張らないので他教科の得点のみで合格できるようにすることを目指しました。一方、共通テストでは国語が足を引っ張るため、共通テスト前は集中的に国語の勉強をしました。共通テスト本番は自分のなかではかなり良い点数がとれたので、勉強の成果があったのかなと思います。

  • 英語

東大英語は理科と同じように時間がきついですが、問題形式があまり変わらないこともあり、戦略次第で10点20点変わってくるので戦略をしっかりと考えました。高二までは英語力を高める勉強をしていましたが、高三からは東大形式の演習を毎週やっており、自分に合った、点の取りやすい戦略を一年間模索し続けました。本番では緊張もあったのか、いつもの得点源である1Bで失敗してしまい、想定より低い点数となってしまいましたが、他の教科でなんとか補える程度に抑えられたと思います。

■東進東大特進コースについて

 私は、東進で東大本番レベル模試を受けた他に、現代文の授業を受講しました。東進の東大本番レベル模試は、とにかく返却が速く、他塾の東大模試が返却に1か月かかるところを1週間で返却してもらえるので、記憶に新しいところで、判定や結果を見ることができ、課題を見つけ、復習をするのに効果的でした。また、結果を東進POSで見ることができるので通学時間を活用できる点もとても便利でした。東大本番レベル模試の問題は本番の入試問題にとても近く、一年に4回と回数も多く、本番の形式に慣れることができるのでおすすめしたいと思います。
 模試以外でも、東進のコンテンツも活用しました。中でも特に利用したのがリスニングアプリと高速マスターです。東大特進では、化学と世界史の高速マスターが使えたので、共通テストが終わってからは、隙間時間に東大リスニングをしたり、世界史の問題を解いていました。スマホでゲーム感覚で出来ることもあり、気分転換にもなり、勉強時間を増やせました。
 授業は、苦手な現代文に絞って、受講しました。高校の友達が林修先生の現代文の講座を受講し、成績がアップしたと言っていたので林先生の授業を受けました。テレビに出ているだけあって雑談まで面白く、解き方も論理的で、わかりやすかったです。先生の解説にしたがって解答すると、苦手なはずの現代文の成績がわずかずつですが上がってきました。何より苦手意識が薄れ、抵抗感がなくなりました。理系の生徒は特に国語を苦手に思う人が多いと思うのでそんな生徒には林先生の授業がおすすめです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大受験には学力が必要ですが、多少の競技性があると私は感じています。競技性?と思われるかもしれませんが、どのような戦略をとるかということです。私の場合は、総得点のうち30点40点変わることもありました。東大の過去問を解いたり、模試を受ける時には、常にどういう戦略を取ろうか考えながら解いてみてください。
 とはいえ、最後まであきらめないことが最も重要です。受かりたい、受かるんだという意志を強く持つことが合格の秘訣だと思います。