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東京都 国立 東京学芸大学附属高等学校 卒
東京大学 理科一類

羽根田 盛さん

■共通テスト得点 897点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 75 100 44 57 30 =306/440点
自己採点 78 100 25 55 29 =287/440点

■受験した感触・・・ 自分の力は出しきれた!

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

頭を使おう!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

きっかけ

 私が本格的に勉強を始めたのは高1の夏です。はっきりと「これをやりたい!」ということはなかったけれど、数学と物理が好きでまた情報分野にも興味があったので、理科一類の教養課程の二年間で様々な分野のことを学んで、面白いと思うことを見つけたいと思い、高2の春頃に、理科一類を目指す決意をしました。

高2

 国語と英語は大の苦手で、ずっと数学と理科の勉強ばかりしていました。数ⅠAⅡBまでは中学生の時に好きでやっていたので、高1では軽い演習と数Ⅲの初学を、高2では物理と化学の初学をしました。当時はしっかりと勉強しているつもりでしたが、今思うといわゆる解法暗記のような勉強になっていました。そのため数学ですら東大本番レベル模試の点数は40点前後で横ばいで、理科も2教科合わせて30点から40点しか取れていませんでした。

高3夏休みまで

 春休みにプレ講座の苑田尚之先生の東大物理を受けたことで。勉強に対する姿勢が変わりました。それまでは答えが出させすればいいと思いただ手を動かしていただけでしたが、手を動かすだけでなく、同時に頭を使って深く考察し、理論的に物事を学んでいくことの大切さを知りました。そこからは復習する際に、「どうしてその見方・方針を用いるのか」「他のアプローチはあるのか」など、問題を俯瞰して全体を見ることができるようになりました。その成果がで始めるのには時間がかかり、点数がようやく上がり始めたのは夏休みの終わりくらいでしたが、頭を使って深く考えるように意識したことは、学ぶことの楽しさに改めて気づけただけではなく、問題を解く上でも非常に役に立ちました。

高3・2学期

 受験本番まで半年を切るとさすがに試験対策をしなければならないと思い、東大の過去問を解き始めました。まず、受験本番で自分が何点くらい取らなければならないかを考えました。数学と理科が得意だったのでそこで差をつけ、国語は解くに理系はあまり差はつかないだろうと思い、英語をもう少しあげよう、と考えました。夏休みまでの勉強の成果で、時間をかければ解ける問題が多かったのですが、時間的制約がある中で解くのには慣れていなかったので、最初はかなり苦戦しました。しかし、過去問を解くにつれて、例えば数学では「この問題は完答できそう」、「この問題は部分点狙いで(2)までで逃げよう」、「この問題は立式までは簡単そう」、「どうせ答えはこうだろうな」といった試験で合格点をとる上で大事になる見通しもできるようになり、模試でも過去問でも80点以上を安定して取れるようになりました。この時期でも、頭を使ってしっかり考える姿勢は忘れませんでした。また、ずっと放置していた英語の勉強を10月ごろに始め、この時期から英語の勉強の割合を増やしました。とにかく読んで読んで読みまくったことで、模試や過去問の点数は60点くらいだったのが80点くらいまで取れるようになりました。

高3・3学期

 共通テストの本格的な勉強は年が明けてからでしたが、過去問ではなんとか9割を取れるようになりました。共通テストは前日にお腹を壊してしまい、腹痛と気持ち悪さの中での試験でしたが、なんとかほぼ9割を取ることができました。そこからは2次試験の勉強に切り替え、解けない問題があってもまた一つ賢くなった、と思って復習を進めていき、本番では平常心で取り組めたことで、自分の力をほぼ最大限に出し切ることができました。

■東進東大特進コースについて

東大物理

 苑田尚之先生の東大物理の授業では、微積分を使うという物理では一番自然な見方で、そして誤魔化すこと無しに説明してくださるので(もちろんベクトル解析など高校生の知識で足りない部分は簡単に説明してくださいます)、あらゆる現象も自然と解析し理解できるようになります。内容はハードなので私は授業の内容をほぼ完全に理解するには復習を3〜5回ほどしなければなりませんでしたが、理解すればあらゆる問題を自然な見方で簡単に解けるようになります。また、先ほど述べたように、勉強する姿勢の話もしてくださるので、とても良い刺激にもなりました。

東大英語 in Depth

 駒橋輝圭先生の授業では、まず授業の最初にその問題の特徴やアプローチ、考え方を話してくださいます。その次に先生オリジナルの問題をたくさん解くことができます。この講座のメリットはなんといっても圧倒的な問題の演習量とその質です。先生は過去問をじっくりと分析されていて、東大の出したいポイントをわかっているので、東大の問題に近い問題でたくさん演習することができます。

過去問演習講座

 東大の過去問を25年以上解くことができ、そして全ての問題に東進の先生方の解説授業がついています。市販の過去問集は文字数の都合上どうしても解説がメインとなってしまいますが、授業では実際に解くときの受験生目線で考え方や問題に対するアプローチの話をしてくださるので、「どうして自分はこの問題が解けなかったのか」「どうすればこの問題が(より簡潔に)解けたのか」といったことに気づかせてくれます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 せっかく東大に入るなら、入試のための勉強であっても(特に理系科目は)頭を使って深く考察し、本質的な学びを得てほしいです。また、過去問を解き始めてからは、自分が入試に合格するならそれぞれの教科で何点くらい取れば良いかを意識するようにしてください(私は数学が得意だったので、国語20点、数学80点、理科60点、英語70点の合計230点を死守しようという戦略でした)。そうすれば学習の優先順位が見えてきます。受験勉強は完璧な状態で本番に臨めることはまず無いので、林修先生がおっしゃるように本番からの逆算がとても大切です!