■センター試験得点 821点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
74 |
+ |
63 |
+ |
40 |
+ |
40 |
+ |
39 |
=256/440点 |
自己採点 |
65 |
+ |
60 |
+ |
35 |
+ |
35 |
+ |
35 |
=230/440点 |
■受験した感触・・・ 後期か浪人か
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
終わりよければ全てよし
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私が初めて東大を意識し始めたのはいつだっただろうか。少なくとも、岐阜という田舎では自分は他の同年代の人間よりもできがよかった。しかしながら当然周囲に東大を出た人や東大に通う人間などいるはずもなく、自分がいつか東大生となるなどとは微塵も思っていなかった。週末になれば河川敷でサッカーに明け暮れ、平日は近くのそろばん教室に通った。今思えばこの時期に自分の基礎となる集中力や計算力が身についたのだと思う。
そうこうしているうちに小学校を卒業し、地元の公立中に進んだ。そこでもやはり生活の中心にはサッカーがあり、勉強は学年で一番できたものの、それほど将来について明確なビジョンを持ってはいなかった。
そんな自分に転機が訪れたのは中3の秋のことだった。当時受けた全国統一中学生テストで上位に入り、東京で行われる決勝大会に招待された。灘や開成、筑駒といった名門校に通う生徒たちと肩を並べ、刺激を受けたとともに自信にもなった。その際に母親と東大の赤門を訪れたことを記憶している。この頃には、自分はいずれ東大に行くことになるのだろうとおぼろげながら感じていた。
そして高校受験を経て岐阜高校に進学した。そこでもやはりサッカーに明け暮れた。初めの頃はただただサッカーが楽しかった。一年生のうちはレギュラーではなかったものの、今までより高いレベルでのサッカーは非常に刺激的だった。とはいえ勉強でも手を抜くことはなく、授業は非常に真面目に受けていたし、実際成績も常に学年1桁ではあった。
そんな折、日本に新型コロナウイルスが上陸し、いわゆる自粛生活を余儀なくされた。無機質で平凡な日々が続き、自分を見失いかけていた。少なくとも、当時の生活には何の意味も、価値も見出せていなかった。今から思うと時間を無為に過ごしていたと思う。そしてコロナによる休校も明け、新たな生活がやってきた。部活動でも主将となり、ピッチ外での活動も増え、忙しさが増した。
この頃、初めて東大本番レベル模試を受けた。結果はE判定。休校中にサボってきた自分が1学年上の受験生たちに敵うはずもなかった。それから、東大の出題形式等を念頭に置いて勉強をするようになった。強みの数学を生かし、1月の東大本番レベル模試ではD判定を、受験生となった後の東大入試同日体験受験ではA判定をとることができた。ここで一つ私見を述べると、1つ上の代でD判定以上をとれていれば、自分の代では割と楽にA判定が出るようになると思う。高2以下の人たちはこれを一つの目安とするとよいのではなかろうか。
そして高3となり、受験勉強が本格化した。とはいえ、自分はあまり長時間勉強するタイプではなかった。一日の勉強量は平日で多くて4時間、休日は7時間程度だった。その分、よく睡眠をとり、やるときには集中して取り組んでいたと自覚している。勉強に余裕があったので10月の高校選手権の県予選に出場した。志半ばで敗れたものの、そこからは切り替えて再び勉強に励むことができた。
共通テストを乗り越え、二次試験を迎えた。最初の国語を無難にこなし、得意の数学を迎えた。おかしい。解けない。最初の60分で1完しかできない。無情にも時間だけが過ぎていく。そして残り30分。解きかけの3番に時間を費やすことに決めた。これが功を奏した。結局2完+部分点だった。おそらくその問題が合否を分けたのではないか。なんとも恐ろしい話である。そして私は理科一類に合格した。合格までには十人十色の道のりがある。自分に合ったものを見つけ、正しい努力を重ねることが大事なのではないか。受験を終えてそんなことを思った。
■東進東大特進コースについて
東大本番レベル模試
解答用紙が本番と恐ろしいほどそっくり。返却が圧倒的に早い。最高。
ハイレベル物理(苑田尚之先生)
よく難しいと思われるようだが、数学的な素養に問題がなければ、物理的な内容自体は非常に丁寧に、わかりやすく伝えてくださる。この講座で理解した上で演習を積めば力はつくと思う。本番で熱力学の問題を数問見落とすという致命的なミスをして低得点に終わってしまったことが心残り。
東進東大リスニングアプリ
再生スピードを調整できる上、音声を聴きながらスクリプトを確認できるため、非常に使い勝手が良い。本番のリスニングもあまり聞き取りやすいものではなく、おそらくイギリス英語等が混じっていたと思われるため、このアプリでイギリス英語やインド英語などにも慣れておくべき。
過去問演習講座
採点について疑問に思うことはあったが、自分の解いた過去問が点数化されるのはゲーム性があって面白い。類題が紹介されることもあるので、自分で問題を探す必要がなく、便利。
東大特進化学(鎌田真彰先生)
テキストの内容が非常に充実している。その分テキストは分厚い。特に第Ⅰ期の反応式のテキストは網羅性が非常に高く、便利。第Ⅰ期は高校の授業の進度が遅く無機化学が未習の人が先取り的な感覚で利用するのもあり。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
各科目で何点取るか、どの大問でどれだけ得点するか可能な限り詳細にプランを立て、自分の現状とのギャップを認識して学習内容について自分で考えるとよい。自分のことは自分が一番理解しているはずである。また、部活動や課外活動との両立に悩む人もいると思うが自分の決断には自分で責任を持ち、そして自信を持ってほしい。この体験記を読んでいる人が志望を実現されることを心から願っています。