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大阪府 私立 関西創価高等学校 卒
東京大学 理科一類

中林 沙夢さん

■センター試験得点 758点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 102 42 46 27 27 =244/440点

■受験した感触・・・ 失敗した理科以外は予定通りだった。受かる可能性は半々かな~

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 C 理科一類 C

思考停止をなくそう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

時期ごとの勉強について

  • 高1

高1から受験を意識した勉強を開始しました。数学は主に数Ⅲの網羅系の参考書をしながら、模擬試験に合わせて数ⅠAの発展問題に取り組みました。また、高1から本格的に国語の勉強をし始め、古文の単語や文法、漢文の基本的な句法を一通り終わらせた他、現代文の参考書も何冊か取り組み読解力の基礎を身に着けました。理科は学校の定期テストに合わせて勉強しました。

  • 高2

高2は部活に加えて課外活動も忙しくなったため、受験までに学習を終わらせるための最低限の勉強をしました。数学は難易度の高い参考書で実際の入試問題に挑戦しました。また、理科も本格的な受験勉強を開始して、学校で配布された教科書傍用問題集を中心に各単元の基礎を固めました。

  • 高3

高3の1学期はそれまでやってきた参考書をやり直したり、理科も難易度の高い参考書に手を出して、全ての単元を総復習しました。夏からは過去問演習講座を中心に学習し、東大の形式に慣れつつ弱点を補強しました。高3の冬には東大特進の教材を使って東大形式の演習を増やすようにしました。

うまくいったこと

  • 国語の勉強を高1のうちに始めたこと

理系の人は高2・高3で数学と理科の勉強に追われることになり、国語の勉強に当てる時間はかなり少なくなります。そのため、まだ時間がある高1のうちに模擬試験に向けて国語の勉強をしておくことをおすすめします。

  • 数学で実践形式の演習をしたこと

高3になってから先生の勧めで数学の入試問題を時間を計りながら実験して、答案を書くという入試本番に近い演習を日頃からするようになってから成績が伸びました。高3になってから東大の過去問、東大模試、東大模試の過去問、東大特進のテストゼミなどを通して計30回近く東大形式の数学の演習をしました。数学の勉強に関しては初めて見る問題に対するアプローチの仕方をたくさん問題を解く中で身につけていくことが効果的だと思います。

うまくいかなかったこと

  • 化学の勉強が遅れたこと

もともと化学に苦手意識があったこともあり物理や数学の勉強に比べて遅れてしまい、有機化学の基礎があやふやな状態で高3を迎えることになってしまいました。そのため、本来入試演習に使うはずの時間を基本問題の学習に費やすことになり、演習不足の状態で入試本番に臨むことになりました。東大受験生であれば高2までに理科の全範囲を終わらせておくことが望ましいと思います。

  • 共通テスト対策を疎かにしていたこと

東大では二次試験の方が配点が大きいことから共通テスト対策をずっと後回しにしてきました。結果、最終の共通テスト本番レベル模試よりも点数が下がり、共通テストリサーチでもE判定をとり、悲惨な結果になりました。全体の点数に占める割合が小さいものの、共通テストで失敗すると2次試験で挽回しなくてはならないため、気持ちの面でかなり辛くなります。そのため、共通テスト対策は早めにしておくことをおすすめします。

全体を通して

 受験勉強を通して強く感じたのは、思考停止で勉強しないことの大切さでした。一人ひとり、自分に合う勉強法は異なると思うので、学校や塾の先生、友だち、ネットなど様々な人の意見を聞いて自分に合ったアドバイスを取り入れつつ、自分でも試行錯誤しながら適宜軌道修正して自分にとって最適な勉強法を見つけるべきだと思います。この一年を振り返ってみて、自分が1月に立てていた勉強計画の通りには全くいかず、紆余曲折がありながらも何が最適か常に考えながら行動したことが成長に繋がったのではないかと思います。

■東進東大特進コースについて

東大特進で特に受けて良かったと感じた講座

  • 東大物理(苑田尚之先生)

苑田先生に教わることで徹底した物理の本質理解ができます。苑田先生の授業を受けて、どんな入試問題であっても曖昧な理解をなくし、きちんとした見方をすることで問題は解けるということを実感できました。

  • 東大現代文(林修先生)

林先生の授業では実際の入試問題を通してどのようにすれば論理的に答案を作り上げられるかを学ぶことが出来ます。東大の現代文に関しては林先生の授業を受けて、教わった解き方をもとに過去問を研究することで十分に高得点が狙えると思います。

  • 数学の真髄テストゼミ(青木純二先生)

青木先生のテストゼミを通して様々な別解を研究することで視野が広がりました。また、答案作成や時間配分、問題の取捨選択など実践的なアドバイスを受けることで本番でも得点を最大化することができたと思います。

過去問演習講座について

 国語と英語に関しては過去問演習講座の添削を通して大幅に実力をあげることができました。特に英語の要旨要約問題や現代文などは客観的な評価を受けて初めて自分の答案にどのような要素が足りていないかを認識することができ、何度も演習をしてフィードバックを得ることを繰り返して少しづつ点があがりました。また、古文漢文などもどのような要素を盛り込めばいいかがわかるようになり、大失敗を防げるようになりました。解説授業も合わせて見ることで実践的なテクニックに磨きをかけることができます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試を終えて最も強く感じたのは、良くも悪くも本番は模試とあまり変わらず、それまでの頑張りがそのまま反映されるということでした。数学で全く点数が取れず悩んだ時期もありましたが、6年間地道に努力を継続したことで本番ではうまくいきました。入試本番で自信をもって取り組めるのは今まで地道に積み重ねた科目だけだと思います。不安なことも多いと思いますが、日頃の演習を本番だと思って真剣に取り組み、本番は模試だと思って落ち着いて取り組んで、自信を持って進んでいってください。