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神奈川県 私立 栄光学園高等学校 卒
東京大学 理科一類

稗田 和希さん

■共通テスト得点 917点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 64 67 33 41 29 =234/440点
自己採点 56 65 30 47 31 =229/440点

■受験した感触・・・ 数学1完、英語の客観29点で不合格を確信。理科は耐えた?

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 C 理科一類 B 理科一類 A

理一に滑り込み

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

初めに

 まず、合格体験記なるものは基本的に合格者の自慢話のようなものです。それぞれでスタートラインは違うし能力も異なるので、暇つぶし程度に読むのが適切です。受験というものは、各種予備校がこぞって合格者数なる数字を掲げることからも分かる通り、結果が優先するものです。その中で、過程は視界に入りづらいでしょう。それは外の人間に限らず、本人も同様です。「合格者」であれば尚更そうであることは、容易に想像できるでしょう。

志望理由

 前置きはこのくらいにして、本題に入りたいと思います。自分が東大を目指したのは高3に入るときくらいで、それまでは部活動などの課外活動をそれなりに頑張っていました。東大を目指した理由は、正直なところ自分が何をやりたいのか分からず学部選択に悩んでいたということと、自分なら東大に行けるという根拠のない矜持があったからです。せっかく大学に行くなら良いところに行きたいと思うのが普通だと思うので、そこまで理由は深く考えていませんでした。理系の理学や工学の方に少し興味があったので、理科一類を目指すことにしました。

自分の勉強など

 私立の中高一貫に通っていたこともあり、普通に授業を聞いているだけでそれなりのレベルまでは到達していました。定期テストはそこそこちゃんとやっていたのが功を奏したかなと思います。ただ、高校に入ったあたりから英語の勉強をなおざりにし、高3で苦しい思いをしたので、英語はもう少しやっておけば良かったかなと思います。高校では、物理チャレンジ(JPhO)の2次に出たり、科学の甲子園の全国大会と米国のScience Olympiadに出場したりと、かなり忙しかったです。結局本格的な受験勉強は高3の9月くらいからになりました。ただ、実は高2までで物理は終わっていたのですが、化学は理論は半分くらいで無機有機は一切分からないような状況でした。そこで、化学だけは春から東大特進を利用して自分なりに進めていき、模試を通してそれなりに戦えるくらいにすることができました。数学は高3の夏までに高校範囲は授業で終わっていたので、9月中に難しめの問題集を1つやり、その後は過去問を25年分ときました。英語は苦手でしたが、1Bの文挿入が得意であることに気づき、そこで10点を安定させられたので本番でも助かりました。国語はとても苦手なので言えることはないです。
 自分は自己管理ができない系の人間なので、自室だとどうしても集中が続かず、受験期は基本的に自習室で勉強していました。夜遅くなるのは健康に良くないと思い、遅くとも19時までには自習室を出て、夜ご飯を家でゆっくり食べていました。勉強できる時間は少なくなりますが、夜眠くなりやすい自分には合っていたと思います。
 夏まではC判定とかを取っていた自分ですが、秋や直前の模試ではA判定を取れるようになり、そのままの流れで合格することができました。人それぞれだとは思いますが、勉強に力を入れ始める時期も重要だと思います。

■東進東大特進コースについて

東大本番レベル模試

 個人的には非常に良い模試だと思っています。本番レベルという名の通り東大らしい問題が多いと思います。ただ、第3回は難しいので心を折られないように注意する必要があります。模試は採点や結果に一喜一憂せず、何が解けて何が解けなかったのかを分析するのを最優先にした方が良いと思います。

東大化学

 大西哲男先生の東大化学は自分にとって本当に最高でした。難易度は高いですが、数学的に解いていく解法がとても参考になりました。演習も沢山設けてくれたので力が付いたと思います。化学は2つの講座がありますが、プレやⅠ期でどちらも取ってみて、自分が好きな方を選択すればよいと思います。

東大英語 in Depth

 テストゼミのクオリティが高くて良かったです。最近の東大英語は問題数が多く時間が厳しくなっているので昔の過去問だと物足りないこともありますが、テストゼミを受講することで最近の傾向に沿った問題を沢山解くことができました。

過去問演習講座

 本番と同じB5の冊子形式で問題を印刷できるのはとてもありがたかったです。また、自分の解いた過去問の点数を一覧表で見れるので、どの年のどの教科が悪かったのかなどをすぐに確認することが出来ました。解答解説も充分に詳しいので、過去問題集を買わずに済みました。また、採点も丁寧で、すぐに返却されるので解いてから復習までの時間が短く済み、力をつけることができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 気分転換は重要で、実際、自分は高3の1年間でアニメを10作品くらい観ています。「勉強だけはできる人」にならないように、課外活動をやりきることも重要です。例えば自分は高3の夏に先述したJPhOの2次があり、大会前の1週間は受験勉強には一切関係のないその大会のための勉強をしていました。そのため、銀メダルを取ることができ、自分の中では満足のいく結果が得られたので、しっかりと受験に切り替えることができました。
 皆さんも頑張ってください!それでは、東大で待ってます。