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神奈川県 私立 栄光学園高等学校 卒
東京大学 文科一類

佐藤 桂司さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 世界史 地理 生物基礎 地学基礎

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   地理  
開示得点 83 50 75 31 36 =275/440点

■受験した感触・・・ 東大は受かっただろうけどアイステのラストイベントに落選したのがつらい

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 総合点 志望学類 総合点 志望学類 総合点 志望学類 総合点
文科一類 0 文科一類 218 文科一類 216 文科一類 219

“Long Travel”

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は暗記と長時間の勉強が苦手で最後までそれらを敬遠しました。同じ悩みをもつ人の参考になれば幸いです。
英語 国語が得意だったのでその応用で割と得意でした。英語の勉強というとすぐ分厚い単語帳を買ってくる人がいますがお勧めしません。私は暗記を敬遠し続けた結果、単語帳が終わらない状態で本番に突入しましたが構文把握と文脈理解の力を身につけていたおかげで大抵の単語の意味は簡単に類推できました。つまるところ英語は構文力と国語力です。まずは現代文を鍛えましょう。でも私のような極度の暗記嫌いでなければ単語帳はしっかりやっておいて損はないと思います。
数学 嫌いで苦手な科目でした。東大や東大型模試の過去問をひたすら解いて一度解いた問題を見ただけで解法が思い浮かぶようにしました。東大の数学は結構パターンがあるので苦手な人は私のような勉強法も良いと思います。
国語 現代文は(漢字以外)得意でした。私は漢字の書きが苦手すぎて本番でも貢献を孝献と書いてしまいました。皆さんは漢字をしっかり勉強してください。漢文は漢字の意味的な類推が容易だったので得意でした。暗記量が少ないので誰でも簡単に得点源にできると思います。古文は単語帳も結局1章分しか覚えられず人並み程度しか取れませんでした。古文は現代文の応用で人並みの点を取るのは容易ですが、暗記量が多いので得意にするにはしっかりやっておく必要があると思います。
世界史 好きで苦手な科目でした。世界史は紛うことなき暗記科目です。他科目では暗記を敬遠し続けた私でも用語集を死ぬ気で1周しました。東大世界史は記述中心ですが勉強は暗記が9割です。流れを入れるのが先などと悠長なことを言わず、早い段階から用語暗記をはじめておくと良いでしょう。
地理 得意でした。とにかく過去問を解いて出来れば添削してもらうとよいでしょう。センター地理はちょっと違いますが、少なくとも東大地理は地理の知識よりも論理力や記述力が試されていると思います。これは過去問を解いて添削してもらえば簡単に伸びる力なので余計な用語集や問題集より過去問をやりましょう。
センター マジで苦手でした。あくまで個人的な意見ですがセンターは圧縮されるので780点あればどうにでもなると思います。
勉強時間 私はとにかく長時間勉強するのが苦手で、最も勉強したセンター直前期でも1日7時間が限界でした。そこで全ての勉強に優先順位をつけ、出来る限り効率的な勉強を心がけていました。あと私は数学や復習をやる時はアニラジや声優ラジオを聴きながらやることでなんとか自分を誤魔化して勉強時間を稼いでいました。東大受験者の多くは平気で1日10時間以上勉強してきます。そういう人たちの話を真に受けると焦ってしまいますが結果受かれば良いのです。自分が最高10時間勉強できるなら毎日コンスタントに8時間勉強するようにしてください。大切なのは他人の勉強時間でなくて自分が毎日できる限り長く勉強するすることです。
勉強場所 私は宅勉が基本でした。理由は自分がその時やりたい勉強に必要な道具がいつでも手元にあること、他人に邪魔されにくいこと、そしてなによりWi-Fiがあるのでラジオやニコ生がすぐ見られることでした。勉強場所は完全に好みなので自分が一番勉強できる場所を探してみてください。
息抜き 私は勉強の息抜きに海外ドラマや洋画、アニメや声優ニコ生を見たりしていました。1日中勉強するのに息抜きは確実に必要です。受験期に動画サイトやSNSを制限する人も多いですが、個人的には変に自分の娯楽を制限したりしない方がストレスフリーで過ごせるので健康的だと思います。
遊び 1年は皆さんが思っているよりもかなり長いです。皆さんの中にはこの1年は遊んだりしないでずっと勉強するぞと息巻いている方もいらっしゃると思いますが、多くの人にとってそれはまず不可能です。少なくとも数か月に一度は丸一日遊びの予定を入れるとストレス解消になり、またその日を目標に勉強を頑張れるので効果的だと思います。私は春はラジオイベントや学校の文化祭を楽しみ、夏には友達と海や花火に行ったりしました。経験から一つ忠告をするとすれば秋以降になると一緒に遊んでくれる友達は激減します。だからといって私のようにセンター1週間前にイベントに行ったりすると、その時は楽しいですが普通にその後不安になり逆効果です。遊びは大切ですが冬以降の遊びは避けるのが賢明だと思います。
ストレス 受験を終えた今考えると合格者に共通点はあまりないですが、不合格者にはパターンがある気がします。まずは学習が十分でないパターン。これはしっかりとした計画を立てられなかったことが原因だと思います。もう一つはストレスや不安に弱く本番で実力を発揮出来なかったパターン。これを防ぐには2つ方法があります。1つは適度に遊びストレスを解消する方法、もう1つは不安が生まれないほど成績を上げる方法です。多くの人にとっては前者が採れる唯一の手段でないでしょうか。

■東進東大特進コースについて

世界史 荒巻豊志先生の授業は個人的にとても面白かったです。世界史の話だけでなく記述の構成の仕方も参考になりました。ただし世界史は広範囲な科目なので自習が基本です。荒巻先生の授業に限らず「この授業を聞いていればOK」「この参考書を使えば大丈夫」なんてことはないので気をつけてください。
現代文 林修先生はさすがテレビレギュラーを複数持つだけあって話が面白かったです。私は現代文が得意だったので授業を聞くというよりはむしろ林先生が作成した過去問の解答を参考にしていました。現代文は複数の解答を比較するのが基本です。林先生の解答は参考にするに値するものだと思います。
古文 栗原隆先生が教えてくださる古文常識は読解の助けになりました。栗原先生が授業中にはさんでくるギャグは昔のアニメや格闘技が好きな私にはどストライクで面白かったです。あと個人的には空手の応援コメントが独特で見ていて楽しかったです。
英語 第Ⅲ期講座の森田鉄也先生のリスニング講座は楽しくて参考になりました。ただただ音声を聞き続けるのではなく問題の情報を整理する方法を教えてくださってとても役立ちました。個人的に森田先生のちょっと毒のある話は面白かったのでこの講座は現地で受講することをお勧めします。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大合格に必要な能力は間違いなく全科目でそこそこの点を取る能力です。そのために必要なことは正確な自己分析と実現可能な目標設定、効率的な計画立案とその適宜修正です。
自己分析 17年以上生きていれば、自分の人より優れた能力と劣った能力が分かっているはずです。模試の成績を見て自分の得意不得意を確認し、自分の能力分析が実際の成績を説明できるか確かめてください。
目標設定 まずは情報収集です。ネットや友人、先輩を利用して沢山情報を集めましょう。大切なのは全ての情報を話半分で聞くこと。そうして集めた情報に共通するものがあれば信用できる情報といえるでしょう。その上で目標を設定してください。合格最低点でも実現不能な高得点でもなく軽く失敗しても受かる程度の点数が良いでしょう。
学習計画 とにかく苦手科目を人並みに上げることを意識して計画を立てましょう。計画に修正はつきもの、具体的にしすぎないことが大切です。あとは自分のやる気を過信しないこと。勉強はつまらないので、それを踏まえた余裕ある計画が大切です。