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千葉県 市立 稲毛高等学校 卒
東京大学 理科一類

末藤 隆之介さん

■センター試験得点 802点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 79 58 32 48 34 =251/440点
自己採点 63 59 37 43 29 =231/440点

■受験した感触・・・ まぁ楽しめたかな。自己採はかなり厳しめだから多分耐えた……

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

全科目オーバーワークしてオーバーキル

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 以下字数節約のため無機質な文ですが参考になれば幸いです。

数学

 高2の5月くらいには全範囲典型問題は解けるようにした。ただ重要なのはそこではないと気付き、問題演習の中であらゆる問題と解法のつながりの方を意識するようしたのだ。特に分からなかった問題は解答を見ても、むしろそれを忘れる努力をし、何故その解法になるのかを重要視した。高3からは青木純二先生と長岡恭史先生の授業を中心に、解答までのプロセス、論理性に磨きをかけた。だが、秋頃から限界に達したと感じ、高度な考えを身に着けるよりも「自分にとって」自然な発想をできるような問題の見方の訓練をして成績の安定化を図った。

英語

 高1の冬前で単語と文法にけりをつけ、英文解釈と速読のための多読に力を入れた。高2で受けていた模試のなかで、東大模試だけあまり良くないことから速読力を落とさないようにしつつ、東大系の本や東進の講座で東大英語に慣れようとした。そのおかげで高3では東大模試でも英語が稼ぎどころとなった。ただ、見落としがちなのは英作文とリスニング。英検に向けてこの2つを猛勉強した直後は得点源だったがしばらく放置するとすぐダメになったので皆は気を付けてほしい。逆に継続すると大きな得点源となるだろう。

物理

 私の1番の得意科目。覚えることが嫌いな私は公式を覚えるのが嫌で基礎的な問題集の時から暗記事項は最低限にし、導出できるものは逐一していた。その結果、物理の基本的な考え方を体(?)が覚えて、高1の東大入試同日体験受験でまさかの好成績をたたき出し、物理が楽しくなった。高2ではもう一回物理をより深いところから学び直そうと苑田尚之先生の「ハイレベル物理」をとり、ますます物理が得意に、楽しくなった。しかし、高2までにやり過ぎた結果、高3の始めで既に私の限界に達していた為高3で物理の成績が上がることはなかった。とはいえ最後まで物理は私の心強い味方でいてくれた。特に化学に時間を割いて物理に全く触れない期間が続いても得点が安定していたのは大きかった。

化学

 覚えるのが嫌いな私にとっては、取り掛かりが一番大変だった。語呂合わせや友達との知識のマウントの取り合い(笑)でなんとか最低限暗記した後はかなり楽しかった。一応高2の夏前までに一通りはさらっていたものの、あまり頭に残らず鎌田真彰先生が書いた参考書を使って学び直した。それが功を奏し理解したうえで暗記、といった状態になった。高3でも鎌田先生の講座を東大特進でとったことで化学も最終的には解ける問題を確実にとれる安定科目となった。

国語

 確実に受かるためには理系でも重視すべき。古文は高1で単語帳を周回、文法は高1と高2で最低限暗記、高3ではひたすら栗原隆先生の授業で重要事項のイン&アウトプットをした。漢文は高2の前半までで句法をしっかりと覚え、以降は模試前などに演習を重ねていった。現代文は高1の時から林修先生の授業を受けひたすら頭の使い方の訓練をし、苦手科目から本番の救世主へと変貌させた。

倫理、政治・経済

 何だかんだで好きな科目。高1の夏までやっていたがが流石に早すぎると思い一度中断、高3になってから共テ対応の参考書を買い、勉強しなおした。覚えることが嫌いだったが復習ばかりの高3秋ごろに新しいことを学べて楽しかった。

学校生活

 中高一貫で中学からの陸上部を高3の引退まで続けた。確かに高1,2では部活以外は勉強ばかりだったが、高3は学校の思い出を残そうと文化祭の劇にメインで参加した。勉強ばかりしても楽しければいいと思うが、高校生活も一度きりなので後悔無いよう楽しむときは楽しんだ方がいいと思う。

■東進東大特進コースについて

 東大特進の講座はほとんど受講した。以下私が感じたそれぞれの利点、注意点を上げていく。
  • 現代文……林修先生 東大特進で最も役立った講座のうちの一つ。東大にあった現代文の参考書が無い中、添削付きで現代文における大切な頭の使い方が学べてよかった。
  • 古文……栗原隆先生 文章を読みながら重要事項を解説していくスタイル。単語、文法を一通りやってもなかなか文章が読めない、問題が解けない人におすすめ。
  • 漢文……寺師貴憲先生 解答作成の方法や基礎の句法じゃ足りないところを補える。漢文でも確実に点を取りたい人向け。
  • 数学……松田聡平先生 高1,2のときにライブ授業を、高2以降では東大本番レベル模試の解説授業を受けた。パターンマッチングではなく、解法の体系化、問題間の繋がりの整理をして下さるので特別才能がなくても無理なく合格レベルまで持っていける。

青木純二先生 高3で数学の真髄を受講。難問に手を付けられるようになりたい人におすすめ。問題の見方、解答までのプロセスを学べる。また論理的に正しい解答の練習にもなる。

長岡恭史先生 高3でテストゼミと講座を受講。テストゼミは時間制限が厳しいのに加え解説は別解が豊富なので素早く最適な方法を選ぶ練習になる。

  • 物理……苑田尚之先生 高2時東進衛星予備校でハイレベル物理の力学を、高3ではライブ授業を受講。物理について深く学べる。安定して高得点を取りたい人にはお薦め。
  • 化学……大西哲男先生 高3で講座を受講。テキストが非常にわかりやすい。少々難しい問題も多いが過去問も含めしっかりと復習をすれば必ず力になる。

鎌田真彰先生 高3で講座を受講。こちらもテキストが非常にわかりやすい。また、鎌田先生は基礎的な参考書も書かれているのでそれらをやってきた人にはとても相性がいい。過去問例が豊富なのでこれらを使って授業の復習をすれば東大化学で頻出な考えを学べる。

  • 英語……宮崎尊先生 高3で講座を受講。良い意味でラフに文章を読むことができるようになり、特に速読が必要な東大に向いてる。また所謂やわらかい文章の訳出の訓練を積めるのでお薦め。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 高3になるまで東大志望の中での位置がよく分かっておらず、勉強が楽しかったこともあり、ひたすら勉強をしていた。結果高3での東大模試で意外に東大に近いことに気付けさらにやる気がでた。これは高1から勉強すればチャンスは十分にあり、進学校に通う人も油断はできないということだ。まぁ勉強が楽しくなきゃ絶対に続かないので東大に入りたいという強い意志があるなら、嫌でも楽しいと自己暗示をかけるのは重要だと思う。だが何より重要なのは出願だ。私の友達でA判定をとるような子が出願ミスをしてしまい2次試験を受けられなかった。皆さんは気をつけてほしい。