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東京都 国立 筑波大学附属高等学校 卒
東京大学 理科一類

平根 壮馬さん

■共通テスト得点 891点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 政治経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 67 37 59 34 26 =223/440点
自己採点 70 50 40 40 25 =225/440点

■受験した感触・・・ 数学、難しい。化学は傾向変わり過ぎじゃない?

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 B 理科一類 C 理科一類 C

計画とその実行の重要性

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由

 東大受験を視野に入れ始めたのは高一の頃でした。周りに東大志望が多かったことや、どうせなら高いレベルを目指しておこうという浅い思いで目指し始めました。
 3年間東大を目指して勉強していく中で徐々に自分のやりたいことが見え始め、科類選択や進振りの時にどのような学部を目指すかのイメージが生まれて来ました。

部活動との両立について

 私は野球部に所属していました。他の高校の野球部と比べれば練習は少ない方でしたが、それでも夏の引退までは土日は潰れてしまうことが多かったです。
 その中で、隙間時間で単語帳を開いたり、勉強できる時は最大限集中するなどして、なんとか質と量を確保していました。

勉強について

  • 過去問

まず共通テストについては社会を除いてほとんど取り組みませんでした。今年度から新課程で出題が大きく変わる可能性が高いことを鑑み、過去問演習の効果はそれほどないと感じたためです。また東大入試の配点を考えると、それほど共通テスト対策は必要ではないと考えました。その代わり、共通テスト本番レベル模試や全国統一高校生テストなどを受験し、その復習に努めていました。

二次試験については国語、英語、数学は夏休みごろから、物理と化学は直近10年分については共通テスト後から始めました。

直前期は物理と化学に時間を注ぐというふうに決めていたので、その分国数英の過去問は時間がある夏休みに取り組んでいました。

  • 英語

数学か物理、化学の才能が一般人の範疇を超えている人以外は、東大入試において英語は最重要科目の一つと言えます。できるだけ早く単語帳を仕上げて、演習に入りましょう。また解く順番ですが、私は英語は得意ではなかったので色々な人に相談をして最終的には4B→1A→2A→2B→下読み→3→4A→5→1Bの順で解いていました。個人によって合う合わないがあるので、過去問演習や模試の中で自分なりの順番をみつけられると良いと思います。

  • 数学

東大の数学は東大の過去問以外では中々対策することが難しいと感じます。そのため、基礎基本を仕上げて簡単な問題からでも良いので出来るだけ早く“東大数学らしさ”を体験することが重要だと思います。

  • 国語

現代文は東大特進で林修先生の東大現代文を受講し、しっかりと復習をすれば全く問題ないです。問題ないどころか大変なアドバンテージになります。古文漢文については、単語や文法などの基礎事項を身につけた後はひたすら過去問で演習を行っていました。誰かに添削をしてもらうことも必要だと思います。

  • 物理

直近10年の過去問は共通テスト後に解き始めたと書きましたが、それ以外の問題は時間があるときに大問ごとで解いていました。物理は力学から習い始めるので、時間がない現役生は電磁気の交流など手薄になりがちな分野が生まれると思います。ただわからないからといって投げ出さず、基礎から学ぶ姿勢が大切です。また夏や秋の冠模試で悪くても低い点が出ても切り替えることが必要です。

  • 化学

東大化学は時間との勝負ですので、面倒だからといって演習時に計算を省略することはあまりお勧めしません。

私は化学があまり得意ではなかったので、試験内で全ての小問に目を通して簡単そうなところを確実に落とさないようにする、また煩雑な問題を見分けて、それを解かないようにする練習を過去問でしていました。

■東進東大特進コースについて

授業

  • 林修先生

現代文を再現性の高い方法でロジカルに教えてくださいます。林先生の授業のおかげで現代文について自信をもって試験に取り組むことができました。特にこだわりがないのなら文理問わず受講すべきです。私は現代文はこの講座の受講と復習で完結していました。

  • 苑田尚之先生

物理現象を根本から教えてくださいます。受講する前と後では問題の見え方が変わりました。もちろんレベルは高いですが、十分受講してみる価値はあると思います。

  • 鎌田真彰先生

授業がわかりやすく、色々な問題に触れることができ復習する価値もあります。また、テキストが大変良質です。入試1日目が終わって家に帰った後、復習としてテキストを一通り確認していました。

東大本番レベル模試

 問題は他の冠模試と遜色なく、その上返却が約1週間で行なわれるので自分の立ち位置を素早く知ることができ、とても役立ちました。また共通テストが終わってから行なわれる最終東大本番レベル模試は共通テストから二次試験へと勉強をシフトする良い機会になりました。

東進リスニングアプリ

 高三の1学期から、通学や帰宅中の電車内でよく利用していました。色々な話者に対応していることに加え、本試験での聞こえにくさを考慮した雑音入り音声が大変役立ちました。そのおかげで本番は少し聞きにくかったですが、それに焦ることはあまりなかったです。

その他

 担当のスタッフさんが節目節目で電話をくださり、その都度不安なことや心配事の相談に乗ってくださいました。また公式LINEで、英単語や古文単語の問題が出題されるのですが、それも非常に役立ちました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東京大学の受験では、長期的な視点での学習計画が必須です。試験直前だけでなく、日々の学習を積み重ねることが合格への近道だと思います。私は共通テスト対策や過去問演習はアバウトな計画しか立てずに、後手後手になってしまっていました。この点は私のようにならないようにしてほしいです。
 また他人と比較して焦ることもあるかもしれませんが、自分のペースで進めることが最も重要です。周りに流されず、確実に実力をつけることに集中しましょう。
 みなさんの合格を心から祈っています。