■センター試験得点 842点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
88 |
+ |
69 |
+ |
44 |
+ |
38 |
+ |
35 |
=274/440点 |
自己採点 |
85 |
+ |
68 |
+ |
49 |
+ |
18 |
+ |
35 |
=255/440点 |
■受験した感触・・・ 物理の作問者だれですか……?
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
痛いのは嫌なので数学力に極振りしようと思っていました。
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
第一章.数学力に極振りしましたが……
私は中3のころから高校数学の予習をはじめ、中3の冬には共通テスト(当時はセンター試験)数学ⅠAで89点を取ることができました。これにより、完全に自分の数学力を過信した自分は、高校では数学や物理に極振りし、理系科目のリードで文系科目の埋め合わせをしよう、と高校入学当初思っていました。実際、1年生のときはそれでもなんとかなったのですが、2年生以降理系科目が伸び悩んでくると、なかなか成績が安定しませんでした。特に、数学は数オリ本選にでるような天才ならともかく、一公立高校のちょっと数学ができる程度の人間では、やはりケアレスミスや、試験中の精神状態によるブレ幅が大きく、入学当初思い描いていたような、絶対的支柱にはなりえないことを悟りました。ケアレスミスによる失点癖は、結局入試本番まで治らなかったので、数学だけに固執し、「本番は全完狙う!」とか考えていたらおそらく今この体験記を書くこともなかったでしょう。一方で中3~高1にかけて数学をある程度極めたことにはメリットもありました。それは、高校3年間、入試数学が楽しいものだと思えたことです。人間だれしも、まったくわからないことには興味が持てず、興味がないから勉強せず、勉強しないからわからなくなり、……という帰納法に迷い込んでしまうものです。しかし、早い段階である程度数学を極め、少なくともまったくわからないという状態に陥らないようにしたことで、この負のループに浸かることなく、楽しく数学に取り組めました。
第二章.古典に目覚めた高校生活前半戦
このように数学が伸び悩んできたなかで、なぜなのか、突然古典の勉強が楽しいと感じるようになりました。本当に理由はよくわかりません。なんなら中学時代は、古典は最大の鬼門で、どうやって乗り切ろうかといつも苦心していました。今にして思えば、古文漢文の文法を学び、そのルールにのっとって、理論的に暗号を解読する、といったことが謎解きみたいで楽しかったからかな、とも思います。古典単語や文法知識を身に着ける方法として、私は自由古作文・漢作文をしていました。学校の学級日誌やちょっとした授業プリントの感想欄、インスタのストーリの一言企画の回答などを古典で行うことで、自分としても楽しく知識を定着することができました。なむじ、いぶかしふおぼしめさめども、われ、さだめてはかばかしきすべとなむ思ひはべる。
第三章.東大英語で1点でも多くとる方法
2年生の東大入試同日体験受験の結果を受け、3年生では、一番伸びしろのある英語に力を入れることにしました。2年生で受けていた東大模試では、特にリスニングがひどく、いつも10点前後というありさまでした。そこで、毎日30分、寝る前に必ずリスニング対策をすることにしました。単に音声を聞いて問題を解くだけでなく、意識して行ったのが音読です。まず、スクリプトを見ながら読み、つぎにオーバーラッピング(スクリプトを見ながら音声をできる限りまねして、音声にかぶせるように読む)、シャドーイング(音声を聞き、流れてきた音声を追いかけるように声を出し、かつ同時に発声内容を日本語に訳す)、高速シャドーイング(音声速度を1.5倍にして同じことをやる)というように段階を踏んで徐々に負荷の高い練習をしました。この練習は3か月ほどでしっかり効果が出て、リスニングが安定して8割とれるようになっただけでなく、文章の読解スピード・精度が上がったことで、いままでほとんど当たっていなかった1Bなども安定してとれるようになり、最終的には、数学以上に頼りになる得点源にできました。
■東進東大特進コースについて
東進コンテンツの中で、一番お世話になったのは、第一志望校対策演習です。この第一志望校対策演習では、東大2次試験型の問題セットを解くのですが、まず、単元ごと一通り解き、必勝必達セットに指定されたセットを解きます。これによって、自分の苦手分野、得意分野を知り、その苦手を克服することができました。やみくもに過去問を解くだけでは、何年分解けば全パターン網羅できるのか、効率よく対策できるのかがわかりにくいのですが、第一志望校対策演習では、AIが本番の出題分野を予想し、的確にセットを組んでくれるので、最小の時間で最大の対策をすることができました。また第一志望校対策演習には、共通テスト対策のセットもあり、本番が近づいたときに、毎日サクッと全科目に触れることで感覚が鈍るのを防ぐことができました。そして何より、一番大きかったのはAI予測問題演習を含めた7回分の2次試験演習セットです。これを、共通テスト後に一気に解ききることで、抜けている部分の把握、本番で解く順序、時間配分、そして何度も解くことで脳内に問題の流れを刻み込み、パニックになったとしても無意識が救ってくれる、という安心感を与えてくれました。実際、本番では物理が歴史的に難化し、第2問では35種類以上の文字が登場するという伝説の問題が出題され、私もしっかりパニック状態に陥りました。化学があるから大丈夫、英語でとれるはずだから大丈夫、という心持ちで行けたのは、何回にも及ぶシミュレーションの成果だったと思います。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
とにかく早いうちから正しい勉強習慣を身に着けてください。たとえば、勉強中の音楽。自分は、高1のころから、音楽を聴きながらの勉強が習慣になってしまっており、これは結局3年生の最後まで続いてしまい、入試本番でも脳内で音楽が流れ集中をそがれるという事態になりました。ながらの習慣がなければ、こうはならなかったかも、と若干後悔しています。