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大阪府 府立 北野高等学校 卒
東京大学 理科一類

髙木 俊輔さん

■センター試験得点 809点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 83 58 27 49 45 =262/440点
自己採点 83 50 40 48 48 =269/440点

■受験した感触・・・ 2日目2時間睡眠で突っ込んだから、数学大問一0点だった

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科三類 B 理科一類 A

受験生の前に、せめて人間らしく

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が本格的に受験勉強を始めたのは高三の秋でした。遅いスタートでした。

やるべきこと

  • 第一に目標管理です。健全な学びは究極には、目標を決めて、そこに向かう。この繰り返しだと思います。この目標がぶれてしまうと次にいうメンタルにも影響します。自分がこれだと思うものを見つけて、例えば東大合格だとすれば東大がなにを求めているか過去問でつかみ、それに合わせたプランを逆算して立て、細かくしたタスク一つ一つをできるだけ多くこなすことを日、週、月ベースの目線をもって続ける、それができれば世話ないです。凡人だった私は午前は問題集でアウトプット、午後はインプットメインにするようにしました。アウトプットの結果から一日の終わりに今日の感じだと明日はこれがいるなという反省が出てくるので、一日ごとに勉強プランを立てました。
  • 第二にメンタル管理です。試験本番、普段とも精神状況が5割だと思ってください。一般に言われる通り、自分に合った規則的生活、瞑想や良い姿勢、音楽、適度な運動などが鋼メンタルへの近道です。私はウーロン茶のカフェインを甘く見て、二次試験二日目の前夜に覚醒し、2時間睡眠で理科、英語を受けることになりましたが、今までのメンタルケアの経験を総動員させ乗り切ることができました。

模試の結果も当日の状況も自分がどう考えるかがすべてです。そしてポジティブに考えるほうが難しいです。ネガティブに考えて行動しなくなるほうが楽だからです。

周りを見るべきか見ないべきか。自分の想像(理想)と現実の乖離をきっぱりうけいれることができるか(試験結果はだいたい想像より下振れるものです)。こういう決断が後々メンタルに効いてきます。

そして、なんであれあなたのする行動は意味をもっていて、その行動は無数の可能性を秘めています。どうせする行動ならこじつけでもいいのでポジティブに捉えてみてください。そして、最初に行動を起こすということはとても大変なことです。行動に移したとき、あなたはもう半分のところまで来ていると思ってください。あなたの東大合格までの道のりはもうあと半分もないのです。


やるべきでないこと

  • これは一概には言えないと思います。唯一言えるのは、自分がリラックスできることや環境を捨ててまで追い込むことでしょうか。自分を駆り立てて、心を貧しくしてしまっても不安や焦りはなくなりません。

教科毎勉強法

 前提として本番半年前には全教科の過去問を見て、傾向がつかめるほどの年数は採点まで済ませておいてください。(東進過去問データベースが非常に有効です。)また、計算全般を得意にすると非常に有利です。
  • 英語……1に単語、2にリスニング、3に精読。(過去問は常に並列してする!)本番は英語脳に切り替えるために読みやすい大問1から始めることをお勧めします。
  • 数学……自分で過去問を解いた後、その模範解答が問題をいくつかのセットに切り崩して解いているということを意識して解答を読んでください。これは無理な発想だなという部分があれば、その技術は理解だけして寝かせて、後日読むようにしてください。問題を切り崩して手法を選んで解くという流れを身に着けると、部分点が手堅く狙える解答を書けるようになります。
  • 国語……現代文は林修先生一択。古典は学校レベルで十分。
  • 物理……苑田尚之先生の授業を咀嚼(2周)し、問題集を気が向いたときに分野を絞ってする。
  • 化学……学校配布の問題集レベルをこなせるようになれば、参考書をパラパラ読む。
  • 地理……村瀬哲史先生の参考書と、過去問の大問別演習で8割は堅いです。

■東進東大特進コースについて

 あなたが東進生で東大を志望するなら、東大特進コースに入りましょう。講師陣のレベル、添削のレベル、生徒のレベル、自習室の快適さ、アクセス、どれをとっても全ての塾、予備校のなかでトップクラスです。
 東大特進に入っているかどうかでその後の伸びは3割決まると思います。
 おすすめの講座(講師)は数学、松田聡平先生(優秀者には本をくれたりする)国語、林修先生(文章の構成や重要度、論理関係への分析が鋭く、知識豊富で話も上手い。毒舌だがモチベーションが向上する。)英語、宮崎尊先生(東大英語総講義が秀逸。入試に限らず英語運用における大切な技術や視点を教われる。)物理、苑田尚之先生(神々しい。実際に授業を受けて物理の美しさ、学ぶことの素晴らしさを感じてほしい。)化学、大西哲男先生(テキストの完成度がとてつもない。テキストには直近の過去問の問題ほぼすべてが分野で整理されて載っており、解答解説も丁寧。完全無欠。)です。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試を終えて、もうあの受験生としての一年はこないのだと思うと、嬉しいような寂しいような気持ちです。意外と寂しいことに自分自身驚いています。私の代の受験は様々な事件が起こりつづけて、難化もしたしで大変でしたが、結局充実した一年だったんだなと思います。皆さんも自分のいい塩梅を見つけて、できれば仲間とわいわいしながら、ハッピーに一年間過ごしてもらえば良いと思います。合格はハッピーな人に舞い込んできます。