■センター試験得点 829点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
70 |
+ |
75 |
+ |
35 |
+ |
43 |
+ |
35 |
=258/440点 |
自己採点 |
71 |
+ |
78 |
+ |
32 |
+ |
25 |
+ |
40 |
=246/440点 |
■受験した感触・・・ 物理ではビビったが大体いつも通りの感じだったのでよっぽどのことがない限り通ってるかな……?
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
質を追い求める能動的な学びへ
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
明確に東大を目指し始めたのはいつ頃だっただろうか。そう思って昔の模試をあさってみるとなんと中二の時から第一志望を東大にしてるではないか。多分初めは「日本一ってかっこいい」という単純な動機だったと思う(もちろん今でもその気持ちはあるが(笑))。しかしなんとなく起業をしたいと思っていた自分が、同じ志を持つ人が多く、また優秀な同級生にあふれる東大にどんどん心を引かれていったのはごくごく当然のことのようにも思える。やりたいことがはっきり決まっていたわけではなかったため進振り制度も自分に合っていた。
中学受験が終わってから一週間で英語の勉強(単語と英文法)を始めた。父に言われるがままに始めたのだがこれが功を奏した。受験までずっと英語に苦手意識を覚えることなく学び続けることができたからだ。先取り学習の重要性はここにあると思う。やはり一度苦手意識を抱いてしまうとなかなかそれから脱するのは難しい。先取り学習によって周囲より成績が良くなればモチベーションもあがり、そして勉強時間が増えさらに成績が上がるという好循環を作り出すことができる。実際はそんな簡単にいくわけではないが、それでも先取り学習のアドバンテージは多くの人が認めるものだろうと思う。しかし出遅れたからと言って絶望するのはまだ早い。大学受験は一手で決まるほど単純なものではないからだ。いくら先取りをしていようがその後の勉強方法次第でいくらでも成績は下がりうる。ここでもっとも大事なことは量重視の勉強のステップをクリアして質重視の勉強の段階に到達することだと思う。第一に量をこなすことは極めて大事だ。例えば私は、数学では典型問題はすぐに解法が頭に思い浮かぶように、標準的な問題集を少なくとも二周はした。物理や化学でも同様に標準的な問題集を繰り返し解いた。このような基礎を徹底させる勉強方法で、模試等でそこそこの結果を残すことができた。しかし高3の夏ごろになって模試の難易度も上がってくる中で思うように得点できないことが多くなっていった。そこで自分の勉強方法を改めて見直してみると、問題を多く解くことに意識が向きすぎていることに気付いた。解くのに時間がかかれば数をこなせていないと焦り、意味のないこととは分かっていてもその焦りから答えをすぐにみてしまう。そして「あーこういう解き方ね、おっけーおっけー」とうわべだけの理解で済ませていたのだ。文字に起こせばいかに愚かであるかは一目瞭然だが実際にこのような勉強方法になってしまう人は案外多いものだと思う。私が導き出した解決方法は「死ぬほど考える」というもので、この時から勉強の質を重視するようになった。あきらめてしまう問題もあったが、基本的に解けるまで考え続け、一時間以上考えることもざらにあった。直前期はそこまで時間を取れないことも多かったので、「この問題はあと30分を限度に考えよう」等と限られた時間の中でなるべくじっくり考える工夫をした。同じような悩みを抱えることがあれば「普段時間をかけて解けないなら本番の短い時間で解けるわけがない」ことを念頭において一問一問に深く向き合うようにして欲しい。また自分では結局満足に実践することはできなかったのだが、自分で問題を作る(物理、数学がおすすめ)ということもしてほしいと思う。新たな視点がもたらされ、そして何より楽しかった(もっと早くからやれば良かったと後悔している)。受験勉強は苦痛であろうが、その中にも楽しさを見つけて希望の進路に向けて努力を積み重ねて欲しい。
■東進東大特進コースについて
東大特進コースに関して言えば、おろそかになりがちな国語の演習を定期的にこなす機会を得れたことが大きいと思う。特に現代文は「日本語は普段から使っているからなんとなくでできるでしょ」と対策をほとんどしないまま受験を迎えることになる人が多い。しかし現代文も数学と同様に「伸びる」科目であり、英語のように不断に演習を重ねていくことが大切である。そこで林修先生の授業を指針として用いることで、正しい方向で正しい努力を積み重ねることが可能になる。また他にも苑田尚之先生の物理を取っていた。この先生の魅力は「分かりにくい」授業を展開してくださることだ。逆説的だが、必ずしも分かりやすい先生がいい先生ではないと思う。なぜなら、分かりやすいことで生徒は受け身になってしまうからだ。「分かりにくい」ことで生徒は先生の説明を理解しようと一生懸命になる。主体的な学びが生まれるのである。苑田尚之先生は公式といったうわべのことでなく原理原則に立ち返った物理の本質的なことを述べられるので一見「分かりにくい」。しかしその未知の情報を主体的に、能動的に理解しようとする過程に意味がある。自分流ではなく、苑田尚之先生のやり方を理解したうえでそれを手元で再現できるようにするのだ。ついていくのは大変だと思うが、あきらめずに受講し続けて欲しい。
また東進の東大本番レベル模試は回数が多く質も高い。短期的な目標にこの模試を設定し、計画を立てて実行することで学習の方向性を確かめるツールとして利用するのが良いだろう(よく言われることだが模試は一喜一憂するためのものではない)。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
勉強方法とは百人いれば百通りあるものである。上のように偉そうに自分なりの勉強方法を説いたが、自分でも百点満点の勉強をしたきたとは思えないし、これを読んでいる受験生の百点満点になるとも到底思えない。自分なりの勉強方法を確立するためのひとつの参考になればよいと思う。だらけていても一生懸命でもあっという間に受験日はやってくる。残された時間で後悔のない受験勉強をしていってほしい。ぜひ東大で一緒に楽しい学生生活を送ろうね!