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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科一類

藤原 直冴さん

■共通テスト得点 876点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 66 43 51 42 26 =228/440点
自己採点 70 44 50 45 32 =241/440点

■受験した感触・・・ 数学が難化し不合格がよぎり涙。数学で稼ぐはずのアドが取れず、他も感触は微妙。力はあまり出せなかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 E 理科一類 A 理科一類 B 理科一類 B

びっくり合格

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

二次試験当日について

 鮮明に記憶している当日を軸に書いていく。
  • 2/24:本試前日

大阪から新幹線で母と上京。東大の本郷キャンパスで試験会場の建物を把握し、15時あたりにホテルにつき、夜ご飯以外はホテルで勉強していた。

結局、過去問演習講座の点は11年の内3年しか合格点に乗らず、自分の点の取り方から分析すると、

  • 数学でコケると基本落ちる。早めに1完さえすればメンタルが良くなり、目標の75点は取れる自信があった。
  • 理科は直前期に伸びを感じており、下駄込みで80/120が現実的になり、物理35化学30は取らないといけない。
  • 古文漢文は最後まで分からず、読めない文章は合わせて5点も取れないので、直前に過去問演習講座の林修先生から吸収した現代文でなんとか稼ぐ。
  • 中1から英語だけ塾に通っていたが、成績としては一番悪く、70点取れば耐え、60点割ると死亡。リスニングが本当に出来ず16/30を目標にした(結果は12/30だったが……)。

といった目標になった。

平常心を求め、夜ご飯は関西にもあるチェーン店で食べた。

23時から数学の直近5年を軽く解き直し、いつも通り1時にスマホを触りながら寝た。

  • 2/25:本試1日目

朝、ホテルに泊まった朝ご飯はコンビニのかきたま春雨スープとおにぎりと決めており、同じものを食べ、本郷に向かった。

30名ほどしか入らない教室に割り振られ、東大を受ける生徒の多い学校だったが、知り合いは誰もいなかった。正直学校の友達は自分より成績の良い人が多く、誰もいなかったことは幸運だったような気がする。

30分前に教室に入り、漢字のテキストと漢文句法帳、古文単語帳をぱらぱら見て、国語を解いた。現代文が良さげで、珍しく知っている古文単語が出て喜んだ。漢文もざっくり読めたので、6-10年前の数学の解き方を確認しながら、気分良くコンビニの飯を食べた。

数学の150分でとにかく苦しんだ。100分立っても0完で不安で頭がおかしくなり、挙手して水を飲む許可を得た。試験中に挙手は勇気が要るが気持ちのリセットは点数及び合否に関わると思うので、何も考えず行動するのは大事だと思う。2日目の英語でも1A2Aで上手くいかず水分補給をさせて頂いた。

東大は答案回収から20分ほど待たされるが、数学回収後の時間で私は泣いてしまった。水を飲んでリセットし、その後いくつか小問を解けたが、0完40点程の感触で不合格がかなりよぎり、ホテルに帰った後もするはずの理科に手がつかず、ご飯を食べてやっと着手できた。

  • 2/26:本試2日目

数学に絶望しながら本郷へ。正門に学校の先生が来ており、少しリラックスして建物に入った。理科を解き始めた。物理は明らかな易化だったが3番の勘違いで時間を食ってしまい、微妙な手ごたえを感じ、化学は自分には手に負えない問題がかなりあり、それらを思い切り捨て、取れる問題を回収しにいった。普段より取り組む問題数が少なくなったので、普段より検算を多く行い、計算ミスが見つけられたので、力は出せたと思うものの、他の人の手ごたえは分からず、不安な気持ちを持ちながらご飯を食べた。

英語は感触がひたすら悪かった。早くから勉強しており得意な和訳の日本語選択に苦戦し、開始すぐ取り組む予定にしていた5番の記号問題の変化に面食らい、リスニングも音質は良かったのによく分からなかった。

  • ~3/10:合格発表まで

友達といくつか喋った様子からして、受かっていてもおかしくないが確率は2割ないだろうと考え、中期後期は受けなかったので浪人の覚悟をこっそり決めていた。番号があった時は喜びより驚きが大きかった。

■東進東大特進コースについて

  • 苑田尚之先生

高2の秋からハイレベル物理・電磁気を受講し、高3から大阪校またはオンラインで東大特進の東大物理を受講した。これは高3の東大特進で力学が長い時間を使って講義をされるということを先輩から伺っており、電磁気を早めに習得しようと高2の時に決断をしたことが理由で、上手くいったと思う。

苑田先生の講義を通して、洗練された問題や考え方で、物理が好きになった。私の場合、問題演習不足で模試の点数が取れないこともあったが、内容を理解しているから、結果は必ず着いてくると自分を信じることが出来た。

正直一度見ただけでは定着はしなかったので、板書と格闘しながら内容を理解することや、大事な部分の板書の再現することにかなりの時間をかけた。

  • 過去問演習講座

夏頃からやろうとは考えていたものの、だらだらしてしまい、結局11年分の9年ほどを共テ後に急いでやる羽目になってしまった。あまりに追いついておらず2次試験で上京する新幹線の中で国語の復習をしていた。

採点がオンラインで返却されるが、採点前の自分の答案を自分で軽く答えを照らし合わせるのもオススメする。採点が甘くされることもあるし、返却にはある程度時間が掛かるので、返却までに軽く直しを終わらせておくと過去問のサイクルが上手くいくと思う。

講師の解説授業は大変為になるが、時間が余っている受験生は少ないと思うので、普段の演習自己採点で不安になった科目・分野のみを視聴すると良い。私の場合、国語に自信がなく全て視聴した。英語・化学・物理は出来なかった、もしくは解答とは違うやり方で答えた大問の解説を見た。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 長期的な広い視点と、短期的な細かい視点の両方を持って勉強することが大事だと思います。受験は長期戦で共テが終わったあとでも40日ほどあります。40日に効率的に集中して取り組むことが大事ですが、例えば1週間ごとに何を終わらせるというのをメモに起こしておくことは、メンタル的にもプラスの面があると思います。
 もう1つ、成績が芳しくない人に対してですが、出来なかった問題の解き直しに重点を置くことが大事です。問題演習・採点をする際(何となくでも)自分に足りない部分が分かると思います。悪い意味で差がつけられなければ、理科一類では自ずと合格点を取れます。そのため、解き直しで弱点を埋めれば合格に直結すると思います。