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東京都 私立 早稲田高等学校 卒
東京大学 理科一類

張 皓勤さん

■センター試験得点 803点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 84 69 44 44 32 =273/440点
自己採点 82 64 30 23 28 =227/440点

■受験した感触・・・ 本番が一番よくできるってのはウソだったんだなと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

並みの努力

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 率直に、東大に受かることができてとても気持ちがいい、というのが一番目の感想です。まずは、ほぼちょうど一年前東大を目指し始めたころから今に至るまで軌跡を振り返っていこうと思います。
 とは言いつつ、高2の時の話を少しだけすると、私は定期テストガチ勢であり、校内順位で5位以内には入ろうという目的で勉強していました(結果この目標は高3の最後まで達成するようにしていました)。進学校の特権ではありますが、その頃はまだ学校の勉強を生真面目にこなしているだけで、あわよくば東京大学目指せるかなあというぐらいの感覚でした。二月らへんで東進に入ろうと面談しに行ったところ、校舎長に「とりあえず第一志望東大にしようか」と押し切られたのが物語(?)の始まりです。
 しかしここでいきなりピンチが訪れます。初めて受けた東大型の試験である東大入試同日体験受験は120点程の得点でした。4ヶ月先の東大本番レベル模試で200点を目標とすべきと担任助手から聞いて、この時期はやはり東大は敷居が高すぎるのかと葛藤していました。この不安定な心境の中でとりあえず基礎固めをしながら演習もこなしていきました。ここらへんで学校の進度が全範囲に及んできたのもあってか、ついに迎えた6月の東大本番レベル模試でまさかのボーダーすれすれのA判定を取り、さすがに度肝を抜かれました。
 ここからは快進撃でした。ほぼ自慢みたいにはなりますが、それ以降の東大冠模試はすべてA判定をとることができました。ビリギャルの真反対みたいな起伏のない成績の変化しかないのであまり面白くはありませんが、実際自分もこれといった特別な勉強なんかはしていないと思います。強いて言えば夏までに過去問を一通り10年分終わらせられたのが一番の要因だと思います。そこで一気に東大の形式と難易度に慣れることができました。自分が唯一意識していたことは「一つもわからないことを作らない」ということでした。例えば、一回一回の演習で復習は徹底的に自分が納得するまでやりましたし、覚えていない英単語や曖昧な言葉の定義にぶち当たったときはすぐスマホで調べるようにしていました。このようにして過去問を解き終えると一気にブーストがかかって周りの人より二足先に高いレベルに至ることができたと自負しています。それ以降は基礎固めを続けつつ東大レベルの問題をたくさん解いて、その内容を吸収し尽くすつもりで成績をキープして走りきりました。
 今は宇宙物理学に興味があり、物理学科志望なので、大学に入ってからも、今持っているような好奇心を絶やさずに学問を追究したいと思います(東大の進振りで物理学科に行くためには定期テストで平均80点ほど必要と聞いて慄いています)。

■東進東大特進コースについて

 高3入ったらからそろそろ受験勉強ちゃんとやろうという親からのそこはかとない圧力から、塾選びをなんとなく始めたのが東進に入ったきっかけです。たまたま最初に体験したのが東進の授業で、それが想像以上に自分の役に立つなってことに気づき即決しました。上に述べた紆余曲折があって、だいたい5月ごろに東大特進に参加するようになりました。
 夏から秋にかけての快進撃に寄与した最大の原因は圧倒的な早さでの過去問演習講座であったと思われます。というのも、東進では夏の時点でもう過去問10年分の達成を目標にしていますが、これにより周りの志望者よりもものすごく早い段階で志望校の形式と難易度に慣れることができたのが大きなアドバンテージになったのだと感じました。自分は東大の難易度に慣れるのを先決にしていたため、その10年分の過去問は全部時間制限ガン無視で自分の行けるとこまで解く演習をしていました。さらに全部納得するまで復習していたので、毎回毎回時間のかかり方はすごかったのですが、これがとても功を奏したように思えます。時間制限に慣れるのは東大本番レベル模試やその他予備校の模試、東大特進で開催されたテストゼミなどで十分に鍛えられたと思います。
 あとは東大特進でのおすすめの先生、授業を紹介します。まずは青木純二先生の数学の真髄です。これは言わずもがな人気のあるシリーズだと思いますが、東大特進のほうでは受験生が苦手がちな複素数や写像などの問題を重点的に教えてくれます。最もよかったところは発想法や引き出し(武器)をポンポン増やしてくれたところです。次に苑田尚之の東大物理です。物理概念を本質のところからとらえなおす授業によって、一気に物理の世界の視界が開けると思います。内容がほぼハイレベル物理と同じなので、内容の濃密さに脳がやられると思いますがその分成長が著しいです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 とにかく「やればできる」というマインドが最も大事だと私は伝えたいです。東大を目指している時点でそれだけの底力を潜ませていると思います。一回ガチでやってみたら意外とできるんだなってことに気づくと思います。それで何とか受験生の皆さんは受験を乗り切ってください!