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北海道 道立 札幌南高等学校 卒
東京大学 理科一類

前山 瑞貴さん

■共通テスト得点 913点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 72 43 52 45 27 =239/440点
自己採点 79 36 42 43 29 =229/440点

■受験した感触・・・ 数学の試験中にすべてが崩れる音がしましたが、何とか2日目耐えました

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 C 理科一類 A 理科一類 A

星に願いを

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望時期と志望理由

 私が志望校を東京大学に決めたのは高校2年生の秋でした。高校時代は勉強が進み新しいことを知るにつれ、興味関心があることが変化しました。同じように、大学に入って新しいことを学ぶにつれてやりたいことは変わるだろう、と考え入学時に学部学科を決める必要のない大学を志望しようと思いました。また、実家のある北海道を出て、新しい環境に身を置いて人として成長したいという思いもあったため、東京大学を志望校としました。

大まかな勉強スケジュール

 上のように高校2年生の秋に志望校を決めると同時に本番までの大まかな勉強スケジュールを立てました。具体的には、3年生になってから問題演習の時間を十分に確保するために、高校2年生の3月までに数学・理科の先取りを終わらせ、高校3年生の4、5月に共通テスト対策、6月以降は問題集と過去問を中心に2次試験の対策をする、と決めました。今振り返ってみると、高校3年生のほぼ1年間を問題演習に充てることができたことにより、十分に経験を積んだ状態で模試や本番を迎えることができたと思います。

科目別の戦略、勉強法

  • 国語

現代文は林修先生の授業をフル活用しました。文章の論理をつかむことを意識して解いていました。古典は毎日単語や句形などの記憶のメンテナンスをし、感覚が鈍らない程度に過去問やAI演習の問題に取り組みました。

  • 数学

過去問に取り組む前までは網羅系の問題集を使って勉強していました。数学は、特別難しいことができる必要はなく、簡単な操作の組み合わせであることが多いなと感じました。解けなかった問題に出会ったときは、解答の全体の流れをつかみなぜそうするのかを強く意識しました。

  • 物理

数学と同様に網羅系の問題集から過去問に進みました。公式の導出やなぜそうなるのかをしっかり理解し、問題で与えられた現象を落ち着いて分析することが大事だと感じました。雪崩れないように答えの妥当性を確認することも大切です。

  • 化学

一見暗記するべきことに見えても、意外と理屈があると気づいてから知識が定着するようになりました。物理と同じく何が起きているのかを冷静に捉えてから手を動かしました。計算は気合で合わせていました。

  • 英語

とにかく単語が大切だと思ったので、自分に合った単語帳1冊を徹底的に覚えました。東大の英語は、文章全体で何を言いたいのか話の流れをつかむことができれば答えることができる問題が多いので、丁寧に読むよりも要点をつかんで読んでいくことを意識して解いていました。

最後に

 私が受験期に一番苦労したことは、勉強に対するモチベーションを維持することです。特に部活動引退後は学校行事もほとんどなく、単調な生活が毎日続き、飽きてしまう日もありました。そんな日は、学校に残るなど普段と場所環境を変えて勉強したり、時には東進の同じ校舎に通う友達と勉強に関係のない雑談をして気分を入れ替えました。大切なことは毎日を全力で過ごすことではなく、長期的によりよく過ごすことです。体調が悪かったり、気分が乗らないときは無理をせずに休憩を取ることが精神状態を安定させることにつながりました。
 私個人の考えですが、試験には運が絡むなと感じました。自分の分かる、分からない問題が出題されたり、当日の勘であったり、採点する人によっても点数は多少変わると思います。そういう面で、ボーダー付近の結果を分けるのは運の要素かもしれないと感じました。だからこそ、日頃から自分が努力できる環境や周りで支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れずに純粋に生きることが大切かもしれないと思いました。ありがとうございました。

■東進東大特進コースについて

  • 授業

どの先生の授業も高いレベルの授業で過去問を多く使用しているため意欲的に取り組むことができてよかったです。添削・採点を受けれる授業もあり、自分の答案を客観的に評価してもらい、授業で解説を聞くという経験は自分の答案を見つめなおす良い機会になりました。ただ予習復習を本気でやりつつの多くの授業を取ると、私はキャパシティオーバーになってしまったので、夏以降は自分の現状と目標を踏まえて取る授業の取捨選択をしました。

  • 東大特別演習

自分の苦手分野に基づいた単元ごとの演習、模試の過去問や東大二次試験の過去問に取り組めました。一番助かったのは、今日何しようなどと考えることなく優先的にやるべきことが分かったので、することに迷うことなく勉強に集中することができました。ひとつの単元に絞って集中的に演習をすることで力をつけることができたと思います。

  • 東進リスニングアプリ

リスニングに関する教材は少ないので重宝しました。毎晩ひとつ聞いてから寝ることを習慣化していました。リスニングは長期的に取り組むことで力がつくと思うので、手軽に短い時間でも取り組めることができて良かったです。

  • 東大生スタッフ

私はいわゆる地方勢であり、東京大学のキャンパスに行ったことも一回のみで情報を得ることが難しかったので、気軽に相談できる東大生スタッフの方々は大変ありがたかったです。また、受験勉強をしているときに実際の東大生から東大の様子などを聞けたことで夢が膨らみました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験に向けた勉強をする過程で、自分について少し詳しくなれたと思います。自分にはどういう思考をする癖があるかやどういう時に精神状態が不安定になるかなど勉強に直接関係ないところでの気づきが多くありました。また、精神的に追い込まれていくほど自分の視野が広くなっていくことを感じ、大袈裟ですが世界の見え方が少し変わりました。
 私が勉強などの努力をすることが許される環境にいたことも、行きたいと思える大学を選べることも何も当たり前のことではなく、周囲への感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。