■センター試験得点 730点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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地理 |
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開示得点 |
80 |
+ |
38 |
+ |
69 |
+ |
31 |
+ |
38 |
=256/440点 |
自己採点 |
65 |
+ |
45 |
+ |
76 |
+ |
31 |
+ |
39 |
=256/440点 |
■受験した感触・・・ 一日目は割と楽(特に数学)だったが二日目がしんどかった。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科二類 |
B |
文科一類 |
C |
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文科一類 |
D |
文系という誇り
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
東大を志望するまで(中学)
中3の終わり、中高一貫校に通っていた私は、「頂点に挑戦したい!」という思いにふと気づき、東大を意識し始めました。高1から明確な目標に変わり、高2から東大特進コースに通うようになりました。私は中学受験期から国語得意・算数苦手型でしたが、母校は理系に強い男子校のためハイレベルな数学・理科の授業を前に一層苦手意識を募らせました。数学は中1の2学期末で中学範囲を完了する驚異の進度であり、熟考は得意だが新しい公式や理論の理解は遅い私は必死で食らいつきました。関西の中高一貫男子校では、中学受験が国算理(社会なし、塾では特に算数重視)が多く中学以降も数学の授業の難度が他教科に比べて高くなりがちな気がします。数学は宿題が一番多く、深夜1,2時にようやく数学の課題が終わることもしばしばでした(課題を始めるのが遅い&解くのも遅い性格のせいでもありますが)。定期考査でも数学や理科では平均以下が多い一方で英国社では10位以内に入ることもあるという、完全な文系タイプで、理系に強い学校なのに好きな教科も得意な教科も文系教科という有様でした。世界史の面白さに魅了され、世界史の先生とも仲良くなり、授業内容から社会問題、私的な雑談まで色々質問に通ったほか、地理では考査で満点を取りたい一心で地理だけ10時間勉強したこともありました(これはマネしちゃダメです!)。得意だった国語のおかげで英語も得意になりました。
東大を目指して(高1・高2)
高1になると、理科は物化生合計週6に対して社会は世界史週2のみで、文系にはキツい一年となりました。中学時代に好きだった理科の実験がコロナの影響で一回もなかったのは残念でしたが、化学は真面目に勉強したおかげで大の苦手だったのが幾分改善しました。それでも文系教科得意&好きは変わらなかったので、一点の迷いもなく東大文系を志望しました。蓋を開けてみれば文系約15%(ある学級では50数名中文系1名のみ!のち文転勢加わるも約20%)という本校でも稀有なほどの文系少数学年でしたが、文系生徒の雰囲気は良く、互いに切磋琢磨できる環境でした。なお、高1以降多くの模試を受けて分かったのですが、私は全国平均ではさほど数学が苦手ではなかったのです。理系に強い本校で文系科目に強いのはバランスが良い証拠で、校内偏差値と全国偏差値を比較すれば校内に数学強者が異様に多いだけだと実感しました。こうしたことからも、文理選択は得意不得意よりも関心の強さで決めるべきだと思います。
東大受験に向けて(高3)
かねてから少子高齢化や地方の過疎化といった人口動態に関する社会問題に特に関心があった私は、公共政策学などが学べる文科一類を志望しました。受験勉強の中で一番困ったのは、復習の時間がとにかくない、ということです。学校や予備校の良質な授業を大量に受け、東大模試を含め各種模試を10回近く受ける中で復習の負債が文字通り山積みになりました。どんなに良い授業も受けっぱなしでは効果は薄く、復習して初めて身につくものなので、その週のうちの復習を強く勧めます。模試もすべて受けっぱなしというパターンで、結果的に試験直前に急いで全部片付ける羽目になりました。受験直後の復習の方が記憶も鮮明なので、模試も数日以内に解答・解説を確認すべきです。
■東進東大特進コースについて
英語では、東大本番レベル模試の解説授業で宮崎尊先生にお世話になりました。リスニングが苦手だったので、武藤一也先生の授業も受講しました。講義で教わった重要事項や重要単語を復習用ノートにまとめました。その際、既知の内容やその場で暗記できる事項、重要度の低い事項はわざわざノートにまとめないようにすることで、復習を効率化しました(これは他教科でも同じです)。
国語では、現代文は林修先生の授業を高2からすべて受講し、第一問20年分、第四問7~8年分を解き、万全の体制で本番に臨むことが出来ました。師の仰る「禁忌」は繰り返さないよう復習用ノートにその教訓を書き込みました。古文は、栗原隆先生の授業を受講しました。本文で登場した重要単語はリングのついた単語帳にまとめて暇なときに見返しました。
社会では、世界史は荒巻豊志先生の授業を受講しました。大変興味深い講義で、正直師のレベルの答案は自分では思いつかないと思いつつも世界史の学習にいっそう魅了されました。荒巻先生のプレ講座は主に東大第2・3問の良問を数十年分扱うもので、非常にお薦めです。師の授業の内容に加え教科書や学校の授業プリント、世界史用語集、資料集などを参考に全範囲を網羅したまとめノートを作成するなどして、用語や「流れ」を叩き込みました。地理は村瀬哲史先生の授業を受講しました。頻繁に生徒を当てる和気藹々とした授業で集中が途切れず、先生のハキハキとした声と丁寧な解説で記憶が定着しました。「なぜ?」がわかれば地理は理解しやすいうえ面白いと思わせてくれる講座でした。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
私は文理選択に関しては、迷ったことも後悔したことも一度もありません(科類選択では悩みました)。理系分野に秀でた人が周囲に多い中で、歴史や地理、現代世界の諸問題について強い関心をもつのは若干肩身が狭い気持ちもありましたが、少数精鋭の文系の仲間や先生方に支えられました。理系の多い学校で文系分野に関心の強い人、逆に文系の多い学校で理系分野に関心の強い人など、様々なマイノリティーがあるとは思いますが、多数派に流されず、親の意見を参考にしつつも鵜呑みにすることなく、自分の意志で自分の進路を決めてください。文系だろうが理系だろうが、多数派だろうが少数派だろうが、あなたが切り拓いた未来は、あなただけの「誇り」です!