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千葉県 県立 千葉高等学校 卒
東京大学 理科一類

西 鴻一さん

■センター試験得点 821点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 77 52 56 43 39 =267/440点
自己採点 70 35 40 15 40 =200/440点

■受験した感触・・・ 国語と化学はできたけど数物で死んだ……

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 C 理科二類 E 理科二類 B 理科二類 C

無理をせず、気楽に

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 受験勉強において何よりも大切なことは自分のペースに合わせて息を詰まらせずに勉強することだと思います。ここでは私が受験勉強を通じて感じたこと考えたことを書いていきます。

受験勉強のモチベーションを保つにはどうすればよいか?

 これから東大を目指す受験生の方々は放課後や休日など多くの時間を受験勉強に費やすことになるだろうと思います。最初の頃こそ新しい発見が多く、勉強が楽しいと思うような時期もあるかもしれませんが、長期休暇や直前期になるとスランプが来るものです。スランプの時には勉強のモチベが上がらないことに対して焦りを感じたりすることもあるかもしれません。では、そのようなときにどのようにしてモチベが上がるようにすればよいのでしょうか。まず、焦りを感じて無理に勉強しようとしてしまうことはいいとは言えないでしょう。そのようなことをしても勉強のモチベが上がるばかりか、勉強自体が嫌いになってしまう上に、あまり実力は付きません。それよりも、モチベーションが上がらないときは家でテレビやYouTubeでも見てゆっくりする方が、長期的には効果的でしょう。実際に私も二次試験の一週間前には緊張から全く勉強のやる気が出なかったので、映画を見たりスマホでゲーム実況動画を見たりしていました。確かに受験勉強をサボって別のことをするのには負い目を感じましたが、ここで無理に勉強してもあんまり意味ねぇな、とそう思えば結構リラックスできるものです。
 疲れたりやる気が出ないときは一日しっかり休みましょう、一日二日しっかり休めばやる気も自然に湧いて来るものです。

具体的な勉強法について

  • 英語

東大の試験問題は試験時間が短いことがネックとなります。そのため短時間で英文を読解できるようになることが必要です。そのために私がしたことをふたつ紹介します。まず一つ目は大量の英文を読むことです。私は暗記をするのが苦手だったので、単語帳をほとんど使わず、代わりに英文を大量に読みながらその過程で単語を習得していくという学習法を取りました。英文を読みながら単語を覚えていくという過程では英文に慣れるだけではなく、単語自体のニュアンスも把握しながら覚えていけるのでとてもおすすめです。また、もう一つは英作文の書き方です。東大の英作文の問題は書くことがあまり制限されておらず自由に書くことが出来るので、内容にかなり迷うかもしれません。しかしそこで迷っているような時間はありません。なので私はとにかく最初に思い付いたアイデアを変えずにそのまま作文にするようにしていました。

  • 数学

数学はただむやみに問題を解くだけでは実力は付かないでしょう。自分が問題を解いたその思考過程をもう一度再現するなどして、どうして自分がその考え方に至ったのか、どのようなアイデアがその解法に結び付いたのか、など時間をかけて自分の解き方と向き合うのが良いと思います。

  • 国語

現代文は私もよくわからないのでアドバイスできる立場にないと思います。古典は単語も重要ですが、英語同様たくさん読みましょう。たくさん読んでれば古典常識なども身について、問題が勘で解けるようになったりします。

  • 物理

物理は苑田尚之先生の授業を受講していればもうご存じかもしれませんが、たくさんの問題を解き飛ばしていくのではなく、一つの問題の疑問点を完全になくしていくのが重要だと思います。時間をかけて基本原理に基づいた考察ができるようになれば試験本番で見たことない問題が出てきたとしてもうまく対応できるようになるかもしれません(本番、私は物理で大失敗をしてしまいましたが)。

  • 化学

化学は問題集、過去問をしっかりこなしていれば自ずと実力も付くでしょう。物理と同じく、最初の問題の状況把握をいかに早く終わらせられるかが鍵となると思うので、問題演習も状況把握の練習だと意識してやってみるのもいいかもしれません。ただ、試験時間に対して明らかに問題の量が多いので、全部解こうとすると時間が足りなくなります。めんどくさい計算問題などは(練習の時は計算すべきですが)模試などでは飛ばすのも工夫の一つだと思います。

■東進東大特進コースについて

東大特進の授業について

 東大特進の授業はどれも非常にクオリティが高く、受講する価値のあるものばかりです。以下におすすめの講座をいくつか紹介します。
  • 数学の真髄(青木純二先生)

青木先生の授業は初見の数学の問題を解くうえで、何を考え、どのようなプロセスをたどって解答に辿り着くのかを教えてくださいます。この授業で数学はただむやみに解くのではないと気づけたおかげで数学の点数もかなり安定するようになりました。特に数学の真髄のⅠ期で扱う写像と論理は非常に参考になりました。

  • 東大特進化学(鎌田真彰先生)

この講座は鎌田先生の授業がとても分かりやすく、またテキスト自体の完成度が非常に高いです。テキストの問題も量と質ともに十分で、問題集としても使えると思います。

東大本番レベル模試について

 東大本番レベル模試は返却までの時間が早く、問題の内容を忘れてしまう前に復習ができる点がよいと思います。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 来る日も来る日も受験勉強をするのは本当に辛いと思います。しかし、やはり受験勉強で最も伸びる人というのは勉強を苦と思ってしている人ではなく、楽しみながら気楽に勉強している人なのだと思います。ですから、息を詰まらせてむやみに長時間勉強するのではなく(もちろん長時間勉強するのが苦でない人はそれで構いませんが)、趣味の時間なども作りながら、自分の楽しめる範囲で気を抜いてゆったりまったり勉強していくのが一番なのだと思います。あと、他人と自分を比較するのもやめましょう。自分より頭のいい人や自分よりたくさん努力が出来てさらにそれを苦だと思わない人もたくさんいます。そのような人と自分を比べてもやる気を削ぐだけです。やめましょう。
 受験は楽しんだもの勝ちです。みなさんも頑張ってください。応援しています。