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岡山県 県立 岡山朝日高等学校 卒
東京大学 理科一類

矢延 悦一さん

■センター試験得点 803点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 78 53 45 31 32 =239/440点
自己採点 70 60 40 20 30 =220/440点

■受験した感触・・・ 一日目は過去最高に出来た気がするが(後にそれほどでもないと分かる)、二日目は微妙。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B 理科一類 B

頭を使って勉強する。

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東京大学を志望した理由は高1、2の成績がそこそこよくて「たぶん受かるかなー」と思ったからです。そこで、私が受験勉強をする際に意識していたことをいくつかあげたいと思います。以下に書かれたものは全て私の考えでしかないので参考程度に見て頂くと嬉しいです。

成績が伸びない原因について

 私は成績が伸びない原因は主に

(1)単なる勉強不足、または(2)勉強の方向性が間違っている(勉強のやり方が自分に合っていない)

のどちらかであると考えています。(1)は身の回りにある誘惑をできるだけ排除して勉強しまくることでしか解決できないです。(2)は友人や先生に相談したり自分で色々な方法を試したりして徐々に勉強のやり方が自分の理想に近づくように努力することで完璧にではないにしろ解決できると思います。私は模試を受け終わった時に毎回各科目について点が取れなかった原因は(1)、(2)のどちらかであるかを分析して、それに応じて解決策を考えて実行するようにしていました。模試の復習が「単に答えを見て終わり」とはならないようにするほうがいいのかなと思います。

各科目の学習法について

  • 現代文(下限20)

直前期までは一週間に一回、林修先生の講座を受けていましたが、現代文で他の受験生に差を付けられたくなかったので、直前期は三日に一回、講座を受けるようにして、現代文の勘を鈍らせないようにしました。現代文の勉強に関しては東大特進の講座を中心に勉強していました。東大特進の林先生の講座では120字問題が登場した2000年以降の過去問を全て扱うので、これ以上する必要は無いと思います。

  • 古文(下限20)

高2の内に単語と文法を完成させ、その後は栗原隆先生の授業を受けて定期的に演習していました。過去問は直前期に解きました。余談ですが、今年の東大の国語の第二問の文章が第Ⅴ期講座東大古文(共通テスト対策)で扱った文章と一部被っていたのでとてもびっくりしました。

  • 漢文(下限20)

高2の内に基礎事項を頭に入れました。高2の時は演習をほとんどやっていませんでしたが、高3では夏と冬に寺師貴憲先生の講座を受けました。過去問は直前期に解きました。

  • 数学(下限60)

青木純二先生の数学の真髄基本原理追究編文理共通、理系を受講することによって自分の数学の基礎は固まったと思います。これが無ければ私は東大に受かってなかったかもしれないと思うほど素晴らしい講座であったと思います。この講座を高1、2の内に受講し終え、その後は定期的に東大特進の青木純二先生と長岡恭史先生の講座を受けると同時に、いくつかの難しめの問題集をこなしました。過去問は秋から解き始めました。過去問は一問ごとにするのではなく、取るべき問題と捨てる問題を見極めるために、セットでしたほうが良いと思います。捨てた問題は時間外に分かるまで考えるようにしていました。過去問を解くことを通して絶対に60点を下回らないような自分なりの立ち回り方を身に付けました(例えば、最初の60分を使って全問題に目を通して、解く順番を決める等)。

  • 英語(下限70)

単語帳を高1の夏に一冊仕上げて、その後は毎日長文を読むようにしました。高2のときは、東大特進の宮崎尊先生の授業を受けつつ、東大の過去問を消費したくなかったので主に京大の過去問をつかって演習していました。高3では、宮崎先生の授業を受けつつ、東大の問題になれるために東大の過去問と東大模試の過去問をこなしました。単語は高1の夏に終らせて以降全くやらなかったのですが、直前期に意外と抜けていることがわかりアワアワしているうちに本番がやってきてしまったので単語は三カ月に一回ほどまとめて確認した方が良かったのかもしれません。

  • 物理(下限30)

高2の時はハイレベル物理を受講し、高3の時は東大特進の苑田尚之先生の授業を受けました。それ以外はほとんどしていません。

  • 化学(下限35)

高2の時はハイレベル化学を受講し、高3の時は東大特進の大西哲男先生の授業を受けました。それ以外に問題集を二冊こなしました。暗記物はちゃんと整理して頭に入れるというのがとても重要だと思います。これには大西先生のテキストが非常に役に立ちました。

■東進東大特進コースについて

 東大特進の講座はほとんど受講しました。

主な受講講座

  • 東大現代文(林修先生)

先生の授業を受けて、論理的な解答プロセスが身に付き、現代文の実力がとても上がりました。

  • 数学の真髄(青木純二先生)

いくつかの基本原理を基に、難しい問題を自然に解く姿にとても感動しました。青木先生のおかげで東大数学にもある程度太刀打ちできるようになりました。

  • 東大特進数学テストゼミ(長岡恭史先生)

テストゼミの問題は計算量がとても多い問題ばかりで、毎回泣きそうになりながら解いていましたが、このおかげでちょっとの計算で怯むことは無くなりました。

  • 東大特進英語(宮崎尊先生)

英語をネイティブの感覚に沿って教えてくださる。この授業スタイルは私にとても合っていました。

  • 東大物理(苑田尚之先生)

苑田先生は物理学に対する正しい見方、考え方を丁寧に教えて下さるだけでなく、大学入学後の勉強に対する姿勢なども詳しく教えてくださる。とても興味深い講義でした。

  • 東大化学(大西哲男先生)

暗記しなければならないことと、理論的に理解したうえで頭に入れなければならないことをきっちり区別して教えてくださる。大西先生のお陰で、東大化学は時間をかければほぼ全て解けるようになりました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は直前期にとても不安になってあまり勉強に集中することができていませんでした。その割に試験当日は全く緊張しませんでした。
 やるべきことをがむしゃらにやり続けることができれば何とかなるのではないかと思います。最後まであきらめず頑張ってください。応援しています。