中高一貫で陸上競技を高3の9月初旬まで6年間やっていた。全国大会で2度優勝した。部活をやりながらどのように受験に取り組んだかを紹介する。
先取り学習
圧倒的な先取りが、東大合格に繋がった。下に6年間の大まかな学習の流れを記す。
【中学】英検二級、数Ⅲまで終わらせる
【高1】英検準一級、数学は東大の問題挑戦出来る
【高2】物化終わらせる
【高3前半】過去問、東大特進
【高3後半】共テ対策、東大模試の過去問、東大特進
勉強時間の確保
部活をやっていない人と同程度の勉強量を確保することを諦めないように心がけた。
数学、物理は得意だったので高3では学校の授業をとらなかった。その時間を自習にあて、部活の時間をほぼ相殺できた。
学校の登下校中とか休み時間、家のお風呂(東大特進の授業)とかご飯中、陸上のジョギング中(リスニング)とか遠征中、勉強できる時間はけっこうあった(全ての時間勉強してた訳ではないが)。
アスリートとして睡眠時間は7.5時間は最低とって昼寝もするときはしてた。部活やめたあとは多少減ったりもした。
勉強時間の分配
物理化学は1日ごと、国語はやったりやらなかったりだったが、基本的に全科目を毎日通していた。
先取りである程度実力のついていた科目は学力の維持と脳内の知識の整理を目的に、そこまで時間をかけなかった。
実力が不十分である科目は細かなところでも本質を捉えていそうなことは時間を長くかけ疑問を残さないように勉強した。
共テ前は共テぼけを恐れ、冬休みに入り学校がなくなった分だけを共テ対策にあて、二次対策はそれまで通りおこなった。共テ対策は理系科目はほぼ0で国語と地理に時間をかけていた。
勉強効率をあげる
初学時は暗記0で全体像の把握だけを行う。二周目以降で本質的な理解や細かいところまでの暗記をした。
東進の授業を全て家で受けた。必要な授業の必要な部分のみ倍速で見た。
理系科目の勉強の目的を3つに分けて捉えた。①思考、②処理、③表現、だ。3つの能力を個々に順に鍛えた。
①問題をみて解法が思いつくまでを英語の単語帳のようにペンは動かさず頭だけで考えるやり方で周回する。
②1番において「解ける」問題の中から、計算や場合分けの処理が問題の肝となっているものを選び、答えを合わせる練習をする。
③1番において「解ける」問題の中から、解答において表現が難しい問題(論証問題や場合の数の説明など)を選び、解答を清書する。
このやり方は、
解答を書く回数を減らし、しかも実際に解答を書く問題も思考の時間は削れているので、短時間で多くの問題に触れ経験を増やせた。
部活をやってて良かった点
部活をやっていてよかったことは、自分の能力の上げ方がわかっていることと、本番慣れをしていることだ。そこについては最後まで自信をもって取り組むことができた。本番もほぼ緊張しなかった。というか、緊張しないようメンタルをコントロールした。
東大特進コースは本当にサポートが手厚い。
しかし、干渉はしてこないので距離感が丁度よかった。
受講講座
全科目の授業をとっていたが、必要な部分に絞って受講した。このような使い方ができることも東進の強みだと思う。
英語を心から分かっている人だなと感じ、かっこよかった。英語やるモチベになった。
良質な演習が積める。大問5の問題のストーリーがおもしろい。和訳、英訳のessentialsは特によく練られた講座で直前期まで何度も繰り返して、理解を深めた。
初学の際は教科書を中心に勉強していたため、知識を実際の試験問題に使っていくところで難しさを感じていたのだが、東大化学は受験に必要な知識を綺麗にまとめるだけでなく、それを問題に対して使っていくやり方やテクニックを教えてくれた。また豊富な演習問題の量も確実な実力をつけるのに役立った。
現代文の解答の作り方についてよく学ぶことができた。先生の思考プロセスが何度も何度も復習することで理解できた。現代文のテストを自信を持って答えることが出来るようになった。
無駄な問題、時間がない完璧な授業だった。
東大特別演習
過去問が尽きそうな人におすすめ。問題は無限にあるので、過去問の消費を臆す必要はない。分野ごとの演習をまとめてできるので、受験の最終段階において各分野の実力を確実にすることができた。
東大本番レベル模試
出題のセンスがいいと感じた。本当にそのまま出題されそうな問題や演習価値の高い問題が多い。直前期も何度も見直した。
自分には才能が無いと落ち込みそうなときがあると思う。そのとき私は自分自身に、「天才」と呼ばれる人たちは自分のことを天才と思っているのか?と問うた。私はNOだと思った。少なくとも私の陸上に関してはNOだ。程度の違いはあれみんなが同じ不安を持っていると思う。自分には無理かもしれないと認めてしまった人は合格し得ない。自信を失いそうなときにメンタルを保ち全力で勉強できるかが合否を分けると思う。