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東京都 私立 駒場東邦高等学校 卒
東京大学 文科一類

川島 和也さん

■センター試験得点 785点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 65 31 61 45 45 =247/440点
自己採点 60 30 60 40 40 =230/440点

■受験した感触・・・ 英語が失敗してしまったから、厳しいかも……。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 D 文科一類 C 文科一類 A 文科一類 C

様々な視点から自分を見つめなおす

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

高2までの勉強

 私は、高1で東進ハイスクールに入学し本格的な受験勉強を始めた。高1までは、これといった得意科目はなく、ただ学校の勉強をやっていたのみであった(まじめにやっていた)。それゆえ、高2までは英数国の主要三科目を得意科目にするべく受講していた。そのおかげで平均的な東大受験生程度の主要三科目の実力がついたと思う(数学は怪しいが……)。英語に関して言えば、英検準一級が取れるほどまで上達した。

高3の勉強

 高3での勉強は計画の練り直しの連続であった。以下は科目ごとにまとめる。
  • 数学

高2までにほかの受験生と一番差がついてしまった科目である。高2までは学校で配られた問題集や網羅系の問題集を用いてとにかく問題数をこなそうとしていた。これでも悪くはないのだが、私の場合はこれではあまり伸びなかった。そこで、高3の5月ぐらいに勉強法の刷新を行い一日に解く問題の量を制限し一問一問と丁寧に向き合い、しっかりと答案も書くようにした。この段階で何かをつかみかけた気がしたのだが伸びなかった。夏模試での悲惨な結果を受けて、再び勉強法の刷新を行った。学校の先生に教えを受けて、より丁寧に問題と向き合うことにした。この結果、秋模試では少し兆しが見え始めた。秋模試の成績返却後、嫌でも共通テスト対策をしなければならない時期に突入したので、ひたすら問題を解いた。この時に計算力や処理能力などが高まった。共通テスト後には一日一年分の過去問を解いて、二次試験対策をした。これらの試行錯誤を経た結果、合格者平均ぐらいの数学力がついたと考える。

  • 英語

高2までにある程度はできており、模試や学校の校内模試などでもある程度の成績は残せていた。しかし、東大型となると、あまり成績が振るわなかった。そこで毎日、単語帳、文法問題集や音読などをやることに加えて、大問5対策として就寝前に英語の本を読むことにした(具体的にはHarry Potter)。さらに東進の演習・東大型の問題・過去問に数多く取り組み東大の形式に慣れようとした。英作文に関しては、私は300語以上の英作文を書くことが求められる国際教養大学を第二志望校にしていたので、夏あたりから英作文の勉強を始めた(例文暗記など)。秋には100語以上の自由英作文に取り組み、共通テスト後には国際教養大学の過去問に積極的に取り組んだ。書いた英作文は添削してもらうことを強く勧める。

  • 現代文

東大特進の林修先生の授業と過去問を中心に取り組んだ。

  • 古典

古文単語や漢文の句法などの暗記事項をとにかくスキマ時間を利用して暗記したほうが良い。私は通学時間やお風呂の時間などで暗記していた。これらの暗記事項が一通り終われば、過去問をとにかく解きまくり、復習もしまくる。私は復習の際に古典ノートを作り、新しい知識や自分のしがちなミスなどをまとめていた。

  • 世界史

私の得意科目である。小学生の時から歴史が大好きであった私は高2までにはある程度の通史の流れは把握していて、知識の定着をするべく夏ぐらいから夜寝られないときに書き込み式の参考書をやっていた。これで知識面はほぼ完成したので過去問を秋ぐらいから解き始めた。書いた答案は論述であれば必ず添削してもらおう。他者の目が入ることで初めて自分の答案の質が向上する。これらに加えて休み時間などに教科書を読んでいた(入試前日まで)。

  • 日本史

私の得意科目である。世界史と同様の形で勉強した。東大特進の日本史の授業をすべて受講し、それらの復習を全力ですれば怖いものはないと思う。

■東進東大特進コースについて

 東大特進では普段オンライン授業で受けている先生の授業を対面で受けることができ、東大受験生がたくさんいる環境で勉強ができてモチベーションアップにつながる。以下は私の受講していた講座の感想である。
  • 数学の真髄(青木純二先生)

私の数学観が形成された授業であった。高2の秋から取り始めたが、もっと前から取っていればよかったと後悔した。答案の記述力も確実に上昇する。ハイスクールに通っている人は大人しく基本原理追究編を受講することを勧める。

  • 東大特進数学(長岡恭史先生)

とにかく授業が面白い。加えて、相当な演習量を確保できるため、絶対に受けた方が良い。

  • 東大現代文(林修先生)

絶対に受けたほうが良い。厳密に現代文を解けるようになる。

  • 東大日本史(山中裕典先生)

東大日本史に立ち向かう姿勢が徹底的に学べ、一つ一つの歴史的事象を図解板書によって深く理解することができ、東大日本史に必要不可欠な歴史の構造的理解が可能となる講座である。丁寧な添削指導によって論述力の向上も間違いない。テキストの丁寧な復習が東大合格への近道となるだろう。

  • 東大英語in Depth(駒橋輝圭先生)

東大型の演習を重ねることができる貴重な講座である。テストゼミの時は毎回模試に臨むような気概で受講していた。様々なアクセントの英語を聞くことができるのはこの講座を受講した者の特権である。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強にはつらいことや嫌なこともたくさんあると思うが、そういったことから逃げず、立ち向かうことで受験勉強は人間的に成長できる貴重な機会となる。今後いろいろな人の勉強法などを見ることになると思うが、一番大事なのは自分自身で考えて行動することである。いかに自分自身を客観的に分析できるかが受験の肝であると私は認識している。