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広島県 私立 広島学院高等学校 卒
東京大学 理科一類

吉田 拓光さん

■共通テスト得点 893点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 日本史

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 70 54 57 43 15 =239/440点
自己採点 70 45 53 38 22 =228/440点

■受験した感触・・・ 何を間違った? それさえも わからないんだ 浪人 浪人

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 C 理科一類 C 理科一類 C 理科一類 B

ENJOY!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望理由

 自分が東京大学を意識し始めたのは高校一年生の冬でした。文理どちらの分野にも興味があったので文理選択に悩んでいた時期、東大は教養科目を二年も学べ、分野横断的に学べると聞いたので、とりあえず理系に進みつつ文系科目も自分で勉強しました。そんな自分は行きたい学部など決まっているはずもないので、志望校はおのずと1つに定まりました。

受験勉強を始めた時期

 東大特進に入った高二の11月でしょうか。真髄の授業に苦戦して高三のプレ講座が始まってもまだ高二の勉強をしていました。そのままズルズルと講座受講時期が遅れ、入試本番になっても追いつかなかったのでもう少し開始が早ければと後悔しました。

共通テストについて

 2次の対策が周囲より遅れていたため、ほとんど無視していました。一週間前でさえ、比率は1対1でした。しかし日本史については高二からずっと真剣に勉強していました。それが功を奏し、共テの会場には理系しかいなかったので、「この会場で一番日本史ができるのは俺だ」という自信が沸いてきて共テの1科目目から緊張することなくのっていけました。

二次試験について

  • 英語

壊滅的だった数学に時間をとられたので、高三の夏まで放置していました。しかし英語から離れすぎたせいで全く解けなくなり単語も抜けてしまったので、ちょくちょく触れていたらと後悔しています。本番を想定して、リスニングの練習をするときはイヤホンを避けていました。

  • 数学

高二の秋まで、解法暗記に走っていました。網羅系参考書を3周し、学校の試験も良かったので自分は数学ができると勘違いしていましたが、模試で初見の問題に出会ったとき手も足もでなかったことに衝撃をうけました。そんなときに青木純二先生と出会いました。「問題ばかり解いていても、真の数学の実力は身につかない」この言葉に自分は目覚めさせられました。それからというもの、1つの問題に出会ったとき、ひとつの問題にひとつの解法をぶらさげるのではなく、複数の解法を考えて適切な解法を選択するという練習をして、1つの問題に時間無制限の予習をすることによって、東大数学に対応できる力が身についたと思います。

  • 国語

合否を分けたと思います。最初の試験科目ですし、出鼻をくじかれないようにかなり勉強しました。今年のような数学が難化した年は英国が鍵となるので理系だからといって手を抜かないようにしました。東大特進の授業をしっかり取り組むだけで十分力はつきます。古文漢文について、文法や単語はもちろん大事ですがそれだとおもしろくないので、文章をよんで知らない事柄に出会ったらその都度覚えていました。また、古文ではここにきて日本史の知識がとても役にたちました。

  • 物理

苑田尚之先生の授業がプレ講座から全く理解できず、挫折し物理の学習を先延ばししていましたが、夏の東大本番レベル模試で力学0点をとってしまい、9月から物理づけの毎日を送りました。先生の授業はとても難解でしたが、先生のおっしゃるとおり友達と共に問題についてギロンし、時間をかけて深く考察していくうちに自然と入試問題が基本事項のカクニンに見えるようになりました。

  • 化学

数物に時間をとられすぎて、あまり勉強できませんでした。大西哲男先生の講座を受講し終えたのは東大入試1日目の夜です。ただ、先生のテキストをゆっくり丁寧に学習したので、量はこなせませんでしたがそれなりに仕上がりました。

反省点

 私立も受験するべきです。行くつもりがなくても本番の練習になります。後期も出願しましょう。入試1日目の夜にホテルで、浪人確定だと涙を流すことはなくなります。

■東進東大特進コースについて

 東大特進の講座はすべて役に立ちましたが、書ききれないので特に自分に合っていたものを簡単に紹介します。
  • 東大物理(苑田尚之先生):難解ですが内容が厳密なので、わからないところがわからないといった状況に陥ることはなくなりました。講座を通じて得た自分でギロンする力によって、初見、融合問題が解けるようになりました。
  • 数学の真髄(青木純二先生):先ほど述べた通りです。また、これも同じく曖昧な点が払拭される講義で、「俺の記述答案は減点されない」という自信に繋がりました。
  • 東大への数学(松田聡平先生):受験生目線での、先生の初見問題への素直な感想、考え方や答えの予測などといった、参考書には載っていないような内容が大変勉強になりました。
  • 東大英語 in Depth(駒橋輝圭先生):東大の傾向をしっかり分析し、東大が求めている英語力を最も効率的に養える授業、テキストでした。各大問の取り組み方はすごく参考になりました。
  • 東大現代文(林修先生):これもまた厳密な講義で、筆者の作った論理関係を正確によみとる練習には最適です。
 また、過去問演習講座によって丁寧に過去問から学べました。例えば完答したと思った問題でも、添削で自分の答案の曖昧さに気づけるし、解説授業で学べることも沢山あります。
 最後に、東大特進のスタッフの方は何回か電話をかけてくださり、模試結果や日々の勉強のこと、東大のことなどをについて親身に相談にのって頂きとても感謝しています。少し前まで同じ境遇だった方のお話やアドバイスは説得力が段違いです。東京に前乗りしてお茶の水の校舎にいった際は、対面で試験当日の過ごし方や心の持ちようなどを教えてもらい、不安がかなり解消されました。次の日東大を受ける人が最終確認をしていた校舎の自習室の雰囲気は忘れられません。それのおかげで本番の緊張感に一足先に触れ、慣れることができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 焦らず、とにかく自分のペースで勉強してください。遅れていると感じる人も、周りより少し時間がかかってしまうだけです。分からなくなったら、分かるところまで戻る。基本に戻り学習するのは恥ずかしいことではないです。基本ができてないのに難しい参考書をイキってやっているひとのほうが可哀そうなことになります。着実に自分が分かることを増やして、ゆっくり丁寧に進んでいくと、いつの間にか高みにいるものです。しかし、その道のりは簡単なものではないと思います。
 自分の高校の恩師たちは「頑張れ」という言葉は一言もかけませんでした。そのかわりにただ一言“Enjoy!”
 どうせ勉強するのなら、それを楽しめた方が良いに決まっています。みなさんがこの道のりを楽しめることを願って、自分からも
 “Enjoy!”