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兵庫県 私立 灘高等学校 卒
東京大学 理科一類

蜂矢 倫久さん

■センター試験得点 775点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   化学   生物  
開示得点 69 42 41 35 41 =228/440点
自己採点 60 50 30 30 35 =205/440点

■受験した感触・・・ 試験場の緊張感で何も解けず顔なくなった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

気楽に、のんびりと

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 高2で研究室訪問をした際に東京大学に行こうと思いましたが生徒会や競技科学に勤しんでいたため、高3になってもなかなか勉強する習慣はつきませんでした。数学は何もせずともよくできたために模試の判定は良かったのである程度自信をもっていましたが、それが故に最後までエンジンがかかることなく直前期もだらけてばかりでした。それでも受かったのは暗記事項を早めに手をつけて12月ごろには一通り終わらせたのが大きいと思います。

教科ごとの勉強法/解き方

  • 国語

全体的に感触のようには点数が降ってこない科目です。現代文は採点がブラックボックスなのでわかりませんが、とにかく論理を明確にして文章読解と答案作成を行うことを心掛けると得点の乱高下は起きないと思います。

古典は暗記が重要だと思います。単語もさることながら、文法(助動詞の用法など)が完璧でないと特に和訳でポロポロ点を落とす羽目になりますので気を付けましょう。古文単語は学校で配られたものをやりました。量に関しては1冊で十分だと思います。その上で演習で知らないのが出てきたらルーズリーフに書いて挟んでおくと良いです(他の暗記全てにおいても同じです)。

  • 数学

簡単に20点単位で点数が揺れ動く恐ろしい科目です。公式やテクニックの習得は前提として、解き直しや復習の際は「なぜ解けなかったか/その発想に至らなかったのはなぜか/知らなかった典型テクニックで落としていないか」に重点を当てると良いと思います。ただ、この科目は運の要素が強いと思っているので勉強はさほどしなくていいと思います。

  • 理科

150分では解ききれない分量が出てくるので問題の取捨選択が大事です。化学は小問ごとに独立していることが多く(有機はその傾向は薄いですが)、捨てた後の設問が容易なことがありますが生物は小問ごとに連続しているので戦略の立て方が難しいです。過去問演習で自分の戦略を確立させましょう。

  • 化学

25点程度は楽に回収できるので、考察方法を含め典型知識はすぐに出せると良いです。無機に関しては4択で知識クイズができるアプリがあるので隙間時間にやっていました。

  • 生物

選択者が少ないので詳しく書きます。参考書は教科書だけで十分ですが、その教科書を完璧に理解するのが大事です。語句に関してですが今年のキャップ/ポリA鎖や数年前の逆転写酵素/レトロウイルスなど学習指導要領になくても教科書に載っていれば出うるのでそこも見ておきましょう。また、今年の細胞周期や去年の神経誘導のように仕組みを説明させる記述が出うるのでメカニズムも必ず押さえておきましょう。分野について、特に進化と系統は覚えることが多いかつ共通テストでも盲点となりやすいので早めにやっておきましょう。共通テストでは生物基礎の内容が出ないので、共通テスト後の1ヶ月は基礎の方に含まれるバイオームやホルモン、免疫などは覚えなおしておくと良いです。

考察についてですが、問題文の全てがヒントだという気持ちで丁寧に読みましょう。促進と抑制のどちらの方向で影響を与えているのか注意したり、自分で図を軽く書いて整理すると仕組みが理解しやすいです。時間がないと丁寧にやる時間はないぞと焦りたくなりますが、グッとこらえて丁寧に読み進めましょう。

物理みたく55点とかを取るのはほぼ不可能ですが、こうすれば大事故は起きにくく40点ぐらいは安定する科目なのでそこそこの点を確実に回収したい人にオススメの科目です。解くのに時間はかかりますが。とにかく選択者は教科書を徹底的に回しましょう。

  • 英語

1A1Bのような段落間や内部の論理展開を把握する読み方と4A4Bのように文構造を正確に取る読み方や5のようにニュアンスを掴む読み方など様々に頭の使い方を要求されるので設問ごとに特訓して頭の使い方を養うといいです。苦手だったので全体的に避けていましたが、1A1Bはその形式のを20問ずつぐらい解いたら見えるようになりました。単語帳だけでなく熟語帳も一冊やっておくといいです。

■東進東大特進コースについて

受講講座

  • 東大現代文

感覚的であやふやに解きがちですが、これを取ることで幾分かそれが改善して、論理を視る頭の使い方をすることが増えた気がします。

  • 直前テストゼミ

英化を取りました。特に英語は校舎で受講したので時間をキッチリ計ってある程度の緊張感を保ってできたのが良かったです。化学もですが得点という具体的な指標を用いて直前期に弱点を知り、修正をすることができるのでオススメだと思います。


東大本番レベル模試

 東進の東大模試は1週間というすさまじい速度で答案が返却されるので、忘れたころに返ってくるというのがないのが良いです。判定も大事ですが大問ごとにC判定ラインを取れているかを確認して今後の勉強に活かすと良いです。かくいう私は判定しか見なかったですが、最終だけは解説授業を見ました。文章と映像では理解度にやはり差があるので解説授業は見ておくといいです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 会場のこと含めて箇条書きでいくつか書いておきます。
  • 共通テストの点差は圧縮されてほぼ誤差になりますが、悪い点を取ってリサーチDだったりするとメンタルに来るので良い点を取りましょう。
  • 試験場補正で問題は解けなくなります。とにかく心を落ち着けましょう。
  • 試験開始と終了の合図はチャイムです。まあまあうるさいです。終了15分前(と英語はリスニングの5分ほど前)は試験室の監督者がアナウンスをします。
  • どの科目も終了後30分から60分待たされます(15分程度と言われますが嘘です)。駒場は参考書やスマホが使えたそうでしたが、本郷は一律禁止でした。
  • 試験中(と待ち時間)の水分補給は試験官に申告すれば可能です。
  • 教室によっては解答用紙が縦置きだと乗り切らなかったりリスニングの音質が酷かったりします。