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東京都 私立 開成高等学校 卒
東京大学 理科一類

原田 啓矢さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 物理 化学 倫理,政治経済

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 81 52 51 37 40 =261/440点
自己採点 85 45 45 40 35 =250/440点

■受験した感触・・・ 数物化やらかした

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A

下振れしても合格する準備

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

高2まで

 基本的に受験勉強は意識することなく、テスト前の一夜漬けだけはサボらず毎回こなしていました。おかげで大きな遅れというものはなく高3に進級しました。

夏模試まで

 3~5月は運動会関係で勉強時間はほぼ0でした。3歳から8歳までアメリカに住んでいたおかげで英語は得意だったので、6月からの勉強は物化は運動会での遅れを取り戻すことを、数学は基礎から分野ごとにキッチリ詰めていくことを頑張りました。夏模試では現役生だからといって電磁気や有機といった分野を捨てるのはもったいないのでそこも重点的にやりました。

秋模試まで

 夏模試でいい感じの成績がとれた結果結構モチベが9,10月は下がって毎日課題をこなすだけの日々になっていました。この時期には数学が一周していたので今まで数学メインだったのを物化メインに移行していきました。ただそれも物化の不安なところをちょっとやる程度であまり多くの勉強はしていませんでした。この頃からセンターを見据えて倫政のまとめノートを作り始めました。数物化に飽きたときにはいい気分転換になるのでおすすめです。

センターまで

 秋模試が終わったらセンターを視野に入れて倫政と国語の対策の時間を増やしました。倫政は十分な暗記が終わるまでは過去問には手をつけず、逆に国語はガンガン80分で過去問を解く練習をしました。国語はセンターの中では一番不安定な科目なのでとにかく時間配分をミスらず、自分なりの根拠と自信をもって解答できるようになるまでひたすらやりました。センターの他の科目に関しては二次対策をしっかりやっていれば不安要素はないので、センター対策ばかりやっているのはおすすめしません。直前3日までは、二次対策を並行してしてやっていました。夏秋の模試では基礎は身についているはずなのに物化が30点を越えないという状況がそこそこありました。これは東大形式のセットで解くのになれていないせいだと思い、東大形式のセットを解く練習をひたすらしました。

二次試験まで

 この時期になると新しい教材に手を出すことはせず、不安なところを徹底的になくしていく勉強と過去問演習の繰り返しをしていました。ただ自分の中で過去問は、中途半端な実力で解くと無駄になってしまうという考えがあり、この時期までほとんど触れることをしなかったので最終的には過去問に追われるという形になってしまいました。私立の併願の過去問もあるでしょうから、11月くらいからコツコツやっていくのがおすすめです。

全体を通して

 自分の勉強の基本は下振れしても合格する準備でした。特に数学は本当にぶれます。なので数学は当てにせず、他の科目で堅実に得点を積み上げる努力をしていました。最終的に下振れをおこしても堅実に積み重ねることが出来る部分で合格できるという自信がつくまで勉強しました。以下各科目についてです。
  • 英語……帰国子女のアドバンテージを生かしてリスニングや読解はほとんど対策をしませんでした。要約はテーマを外さないこと、英作文は具体的な説得力のある文章を書くこと、和訳はキッチリ訳していくことを意識しました。
  • 数学……とにかく本当にやばい爆死は避けること。そのために基礎や典型的手法はすべて自由に使えるようにしました。過去問では30点くらいのときもあれば6完の時もあり本当に最後までぶれまくりました。
  • 物理……決して数式だけで公式を暗記するのではなく、イメージと合わせて覚えると本当に強いです。問題を解くときも実際にイメージしながら解くと数式変形だけでは見落としがちな勘違いは起こしにくいですし、次元チェックなどで極力ミスを減らすようにしました。セットで解く練習は必ずしましょう。点数が安定するまで自分は10回以上かかりました。
  • 化学……とりあえず典型的手法をマスターした後は、これもセットで解く練習が重要です。東大化学は見た目はムズそうでも実際は大量の典型的な問題ということがほとんどです。いかに短い時間で処理していくかが勝負になるので処理スピードを上げる練習をしました。
  • 国語……センター対策に古典は一から文法書をやり直しました。古文単語は英単語よりもなじみやすいので結構すぐ覚えられました。現代文に関しては東大特進に頼りっきりでした。正直国語は費用対効果が小さいのであまり対策はしませんでした。

■東進東大特進コースについて

 英数物化に関しては自分で効率よく勉強できていたので東大特進の講座は特にとっていませんでした。高2からほぼ毎回林修先生の講座を取っていました。特に夏の講習でかなり東大現代文の解き方みたいなのを身につけることができました。東大特進の講座は頻度が少ないので縛られることもなく、自由度が高いのが魅力だと思います。
 御茶ノ水が定期券内だったので御茶ノ水の自習室を利用していました。机が割と広めで一人一人しきりのある環境なのに、東大特進の授業がない日はかなり空いていて快適に勉強できました。家だとどうも緊張感がもてない、学校だとどうも賑やかで集中が続かない、そんな中東大特進の自習室は自分にとっては楽園でした。特に過去問演習などは邪魔されない環境で適度な緊張感をもってやるのがいいので、直前期を除いて東大特進の自習室で解くことが多かったです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 自分の二次試験の解き方です。参考になれば。
  • 英語……1と2の前半、リスニングの下読みまでをリスニングまでに解く。リスニング後は和訳、読解の順番に解いて残った時間で4Aを解く。
  • 数学……最初に全部に目を通した後基本的に1から順番に25分ずつかけて解く。
  • 国語……唯一時間に余裕がある科目なので、古典も現代文も一文一文精読して文章においていかれることがないようにする。漢文、古文、現代文の順番。
  • 物理……化学より先に解く。基本大問1つを20分ちょいで片付ける。最後の方の難しい問題は配点がどうせ低いので深追いはせず全体を65分ほどで終わらせる。
  • 化学……実質大問6つみたいなことが多い。見かけ倒しのような問題が混ざっていることが多いのでしっかりどの問題も目を通す。計算のめんどい2,3問は捨てる。85分ほどかける。