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東京都 国立 筑波大学附属駒場高等学校 卒
東京大学 理科一類

中村 龍之介さん

■センター試験得点 点/900点

■センター試験得点選択科目 物理 化学 日本史

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 78 91 50 43 42 =304/440点

■受験した感触・・・ 思ったよりも漢文ができた

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 総合点 志望学類 総合点 志望学類 総合点 志望学類 総合点
0 理科三類 242 理科三類 231 理科三類 271

寄らば大樹の陰でなくても良い

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私の通っていた高校では、中学入学時点から6年後の大学受験を考えて、塾に通う傾向があります。私はもともとのんびりしている性格なので、中学入学時にはまったく大学受験のことは考えていませんでした。しかし、高校進学前後にはほとんどの生徒がどこかの塾に通い始めるようになってきたため、さすがにのんきなこの私も少し焦りを感じて、いくつかの塾や予備校の体験授業を受けてみました。確かに、頼りにするのならば合格実績の多い、勢力のある者の方が安心感があるという考え方もあります。悩んだ末、最終的に以下の点が決め手となり、私は自宅の最寄り駅に最も近い東進ハイスクールに通うことにしました。
  • 都心よりも、自宅に近いこと(私は埼玉県在住です)
  • カリキュラムにしたがった授業よりも、講座選択の自由度があること
  • t-POD授業により、時間が有効に使えること

うまくいったこと

1)高速基礎マスター講座で基礎固めができたこと

 何事も基本が大切です。最初の1年目はこの講座に時間を費やし、英数国の基礎を学びました。理科系志望だったため、国語などの苦手科目は基本に立ち返り一から勉強しました。一通りの学習を終えたころには、センター試験レベルの問題ならばある程度安定して点数がとれるようになっていました。

2)時間の有効活用ができたこと

 t-POD授業によりスケジュールに縛られることもなく、自由に時間が使えることもメリットでした。私の通っていいた高校は、体育祭や文化祭活動が盛んで、これらの時期の前にはよく土日も準備のため通学しました。カリキュラム式の塾に通っていては、講座の日時が決まっているため、これらの学校活動の参加は難しかったと思います。さらに、早送り映像で講座が聴講できるため、時間を有効に活用することができました。

3)東大特進コースに入り、2次試験の見通しが得られたこと

 高校3年になると、志望校もほぼ定まり2次試験の対策を意識し始めました。そのころ、通っていた東進の先生から「東大特進コース」のお話を聞き、興味がわいたので複数の講座を受けてみることにしました。演習形式のものが多く、どれも2次試験を目的とした良問が揃っていました。最もよかったことは、同じ志望校、すなわち同じ志を持った仲間たちが受講しているため、目標が非常に明確になり試験当日までモチベーションが維持できたことです。

うまくいかなかったこと

1)苦手科目が克服できなかったこと

 センター試験では国語が足を引っ張りました。そのため、第一志望の理三から安全志向で理一に変更し出願することにしました。結果論ですが、2次試験では予想以上に国語が出来ていました。東大はセンター試験は点数が圧縮され、2次試験が重視されるので、今となってはやや悔やまれます。

2)友達との情報交換の場が少なかったこと

 これについては、「寄らば大樹の陰」の方に分があると思いました。


教科毎勉強法

  • 英語……単語、熟語、文法も大事ですが、将来を見据えるならば、活きた英語に触れることも大事だと思います。
  • 数学……基礎問題から毎日演習を続けること。入試問題のパターンが見えてきます。
  • 国語……苦手の私からはアドバイスとなることは何も言えません。多くの書物を読んでください。
  • 物理……多くの公式を確実に使いこなすためには、その背景となる理論をまず押さえてください。
  • 化学……計算問題と暗記問題を、時間配分を考えてバランス良く解く練習をしてください。

■東進東大特進コースについて

 最終的に、第一志望校に合格できたのは、東進及び東大特進コースの経験があってのことだと思います。自分の勉強スタイルに良くマッチしていました。
1)東進について

冒頭に述べたことの他に、実際に講座を受けてみて新たに感じたことは以下のとおりです。

・優秀な先生方の講座で理解しやすい。あまり点数は伸びませんでしたが、林修先生の講座は分かりやすい。

・t-POD授業のため、理解しづらい箇所は繰り返し聴講することができる。

・模試の回数が多く、実践対策になる。本番の前年から東大入試同日体験受験が受けられ、非常に参考になった。

・過去問演習講座を受けることにより、入試傾向が把握でき対策が立てられる。

・加えて、添削が受けられるので、配点のポイントや答案の書き方が良く分かった。

・講座数が豊富で、自分のレベルに合った授業が受けられる。

2)東大特進コースについて

・2次試験対策として、良い講座、講師陣が揃っている。

・2次試験直前に、5回の実践的な演習講座があったため、最後のまとめと確認ができた。

・現役の東大生のアドバイスが受けられる。東大特進コースのOB,OGのため親しみやすい。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験勉強を高3秋から始めた人、中学入学時から始めた人、色々な人がいます。また、それとは別に希望通りの合格した人もいれば、逆に予想に反して残念な結果に終わってしまった人も私の周囲にはいます。今回、ある面私は運が良かった方だと思うとともに、試験は水物だということも痛感しました。本番では、何が起こるかわかりません。
 最後に、私から皆さんにお伝えすることは以下の点です。時間を多く使ったからといって、それがそのまま結果に反映するものではありません。短い時間でも、いかに質の高い訓練を積み集中することの方が重要です。周囲の評判などに流されずに、自分の力を信じて最後まで頑張ってください。
 来年、駒場で待っています。