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兵庫県 私立 甲陽学院高等学校 卒
東京大学 理科一類

平﨑 健治さん

■センター試験得点 843点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点
自己採点 70 95 45 20 40 =270/440点

■受験した感触・・・ 二日目で一気に合格が遠のいた気がした。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A

受験記録

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は受験勉強においてはどれだけ良い勉強を積めるかが重要だと考えます。そしてそのために勉強をするうえで付随するありとある選択肢を精査すべきだと。やみくもに勉強をすることは心がすり減るばかりで大した成果を生まないことが多いでしょう。音楽をかけながら勉強をした方がはかどるのかどうか、自分はどれくらい睡眠をとりながら活動するのが効率が良くなるのか、各教科は一日でどれくらいの配分で勉強をするのが知識の吸収と忘却のつり合いが良くなるのか(例えば毎日少しずつやる方法では学力は維持されるばかりで進歩しないのではないかといったこと)、一つの問いにどれだけの時間を費やし、どれだけの考察をしていくべきなのか、知識のインプットとアウトプットのバランスはどうすべきなのか。このようなことを常に意識しながら勉強をしていくことが大切です。
 そして勿論ですが量をこなすことも受験勉強には不可欠です。上記の意見と矛盾するようではありますが、勉強をするうえで、目標の時間や量を決めてしまうというのは大変有効な手段でしょう。夏休みなど自学習の時間が増えたときに人はともするとさぼる方向へ行きがちです。何かと理由を付けて勉強をやめてしまうため、自分の中でルールを作ってしまうべきでしょう。どれだけ質が悪かろうと勉強はしただけ学力が伸びていきます。
 最後に念のためですが、こうした記事を鵜呑みにしないことが重要です。勉強法は人それぞれで大きく変わります。聞くところによると、林修先生は受験期には週に20時間程度しか勉強をしなかったそうです。勉強をする気が起きるまで待ち、その後20時間程度集中し続けるという驚愕の勉強法です。ただ私がこのような勉強をしていれば、私はこのレポートをかくことはなかったでしょう。巷にはさまざまな勉強法が出回っていますが、これらはあくまで材料にすぎず、咀嚼し必要な栄養素のみを取り出す必要があります。やはり自分の頭で考えろということです。私のレポートもそうして自分の行動を見つめ直すために用いてください。この一年は多くの方にとってやはりつらい一年になるでしょうが、目標の達成のために試行錯誤して努力を重ねる経験は貴重なものとなるでしょう。私はもしも今年残念な結果になっていたとしてもこの一年は有益だったと言い切れるし、さらなる一年も実りあるものにできる自信があります。あなた方の良い一年の一助となればさいわいです。

■東進東大特進コースについて

 私が東進東大特進コースで受講したのは林修先生と苑田尚之先生の授業でしたが、両名の授業は本当にすばらしかったです。

林先生の授業について

 林先生の凄さはこれが模範解答だ、と思えるような答えをつくるところです。私は現代文という教科では正解というものは存在しないように思って言いましたが、こと評論文については私のその考えはくつがえされました。現代文は現代文であって小論文ではないのだと。林先生の授業は文章を分析し論理関係を整理することで、客観的な答案を作成します。感性によらず論理により解答を作成する林先生の手腕は、特に理系の人間にはたいへん助けとなることでしょう。

苑田先生の授業について

 苑田先生の授業では、物理のやり方を学ぶことができると私は考えます。教科書に書いてある物理では天下り的に与えられた公式を用い、実感なく問題に答えることしかできませんが、苑田先生の授業では自分自身で物理モデルを作り上げ、またそれを用いて問題を簡潔に考察をすることを学ぶことができます。公式Kは自分で導くため、その適用範囲に迷うこともなくなります。また授業内の雑談では先生の物理学へのふか造詣がうかがえます。物理学を志す生徒にとっては授業は非常に満ち足りた時間となることでしょう。
 苑田先生の授業を理解し、適当な量、質の演習を積むことができたのなら東大物理であれ満点を目指すことも可能となります。合格の先をも見据えた授業が苑田先生のモットーなのだと愚推されます。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私からのアドバイスとしては、やはり過去問は早くから始めるべきということです。私は冬休みまで一年の過去問も解いていなかったのですが、共通テスト後に取り組み始めたのではやはり25年分を解ききることはできませんでした。過去問は最上の教材です。過去問を解ききれずに本番を迎えるぐらいならば、本番前にヒマになるなる方がずっと健全です。過去問は夏休みから少しずつ取り組むべきです。