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千葉県 県立 東葛飾高等学校 卒
東京大学 理科一類

福岡 愛さん

■センター試験得点 774点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 91 58 41 43 32 =265/440点
自己採点 90 45 40 20 30 =225/440点

■受験した感触・・・ 英語は得意だから結構できたけど数学が答えあってるか全然わかんない……

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B

勉強法から反省点、それから悩んでいた事。

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東京大学を目指し始めたのは高2の冬です。グーグル秘録という本を読んで、Googleのエンジニアとして働きたいと思うようになり、東京大学に入ってコンピュータサイエンスを専攻することが私の目標となりました。
 ありきたりなことを書いても仕方ないと思うので私の得意科目の英語をどう勉強したか、ということとイライラしやすい自分の性格が受験にどんな影響をもたらしたか、どうやってそれを乗り切ったかを受験生真っ只中のときの視点を忘れずに書きたいです(どうしても合格すると過去の記憶を美化してしまいそうで怖いのですが)。

私の勉強遍歴

 まず、私は高校受験で初めて本格的に勉強をし始めたので小さい頃から勉強をがっつりしていませんでした。その焦りもあって私は人一倍勉強する必要があると強く感じ、モチベを常に高く持つことができました。自分より上の人たちの存在を意識しておくことが努力の原動力にもなりうるのかなと思いました。
 私は部活動には所属せずに勉強に集中しました。よく言われる、部活に所属しないとだらだら勉強してしまう、という言葉はそんなに気にしなくて良いのではないかなと思います。高1ではとりあえず定期テストを頑張っていてクラス1位を各科目目指してやっていました。勉強時間は平日3時間、休日5~6時間位でした。高2の冬ごろからは本格的に勉強を始め休日は10時間以上、平日は5時間程度勉強しました。高3でもその勉強量をキープしました。

やって強みになったこと

 英単語帳を高1の夏休みで一冊終え、文法もこの時期までにひとさらいしました。理由は単語と文法を早く仕上げれば、その後読む英文すべて知識をアウトプットするものとして読めるから効率が良いと思ったからです。だいたいの英単語帳はダウンロード音声があります。これを活用しないのは勿体ない。まずそれを流してとりあえず一章分くらい音声、スペル、意味を見ながら頭に入れる。これを数回繰り返すと初見だった英単語が馴染みのあるものになっていきます。次はイメージを頭に浮かべながら単語を声に出して一つ一つ唱えます。声に出すのはやる気ある時に3時間するときもあったし、やる気ないときは1回ずつだけでも唱えておきました(知らない英単語を覚えるのが楽しかったです)。そして日々の生活でほぼ常にイヤホンを着けて(朝の準備、通学、一人でショッピングする時とか)、最近目を通した部分の英単語の音声を飽きるくらい何回も再生する。気力があれば頭の中で思い出しながら。そして結構前にやったなという英単語の復習は音声を戻って聞くだけで復習でき、自然と長期記憶につながって高2高3ではほぼ英単語の暗記に時間を費やさずに済みました。文法は自分の弱そうな所を定期的に復習しました。

各科目ごと

  • 英語

上述したこと以外にシャドーイングを丁寧に行うとリスニングめっちゃ出来るようになりました。

  • 数学

1年2年では、先取重視ですすめました。3年生の初め頃に数Ⅲまで予習を終えました。基本、講座の受講→問題集で単元ごとにすすめました。数学ぐんぐんの講座を勧められ始めたのが2年の冬頃だったのですが、もっと早い時期にこれを始めても良かったと思います。自分が先に進む意思を持っているなら早すぎるということはないのでどんどんレベルの高い講座まで進めていいと思います。理解できなければそこで立ち返ればいいと思います。

  • 化学

数学同様先取重視で進めました。理論化学は暗記事項が少ないが問題になると解けないということが起こりやすいですが、無期と有機は覚えれば大体解けるので、先取りしがいがあったのは無機有機でした。

  • 国語

1年2年では学校の授業に合わせ単語や文法、句法は覚えるといった感じで、3年になり共通テスト、二次の過去問をやった。東大特進の授業も取っていた。

■東進東大特進コースについて

勉強面での活用

 過去問演習講座25年分や東大本番レベル模試を東大対策に活用しました。どちらも東大の問題形式に慣れるのに役立ちました。過去問演習講座は自分の答案がデータとして保存されるので、数年分解いてみて自分の答案の間違いをノートに書きだしてみる、などしてみると自分の失点の傾向が見えてきます。その際添削して頂いた際の赤字のアドバイスを参考にしたりもしました。

メンタル面で支えになったこと

 受験期の私はすごくイライラしていて、例えば、自習室でペンの音やカバンを置く音、鼻をすする音にすごくイライラしたり、学校で騒いでいる人に無性に腹が立ったり、学校に対してもイライラして、しまいには電車で参考書を読んでいるとき近くの人が足を組むとイライラしてしまい、時に物にあたることもありました。常にイライラしている自分に自己嫌悪に陥ることもあって、秋には精神科に行ったほどでした。こんなことを全てここに書くのは、同じようなことでイライラする人がいるなら少しでもその人に共感したいという気持ちからです。そんな状況が続いて模試では過剰に周りの人が意識に入りいイライラして集中できないという事態に。そこで秋口、別室受験を検討するようになりますが担当の先生に相談するとすでに募集を締め切っていると言われ親にも普通に受験をするよう説得され、一度納得。しかし直前になり不安が激昂し自分一人の足で受験2日前に会場となる大学の事務の方に別室受験の申請をしに行きました。本番1日目はなんと部屋に私一人、もっといえばフロアに私一人しかいない部屋でした。静かすぎて気味が悪く申請しなければよかったかもしれない、という不安が頭を占めました。二人の試験官に私一人の受験室で社会は何とか受けきったものの国語の時間に頭が真っ白になり、文章がよめずほとんど勘でマークを埋めることとなりました。
 結局試験官に相談し英語からは皆と同じ受験部屋で受けることにしました。一人で居た時の気味悪さから解放されたことと偶々一人掛けの席だったので以降の試験はまずまず出来ました。
 1日目が終わった後、東進での仲間に遭遇し、自分の失敗を笑い話にして一緒に帰るうちに心が軽くなり2日目は仲間と一緒に会場に行くことでリラックスして受けいい結果が残せました。
 普遍的な話ではないのでこの話が参考になる人は少ないかもしれませんが、私が受験期に東大合格を果たした先輩が私と同じような悩みを持っていたなら心強かった、という想いでこの話を書かせてもらいました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 上の話の続きなのですが、2次試験では共通テストでの教訓を踏まえ私は一番後ろの席で長机を一人で使えるような配慮申請をしました。また、精神を安定させるため、二次試験3日前程から私はずっとノイズキャンセリングイヤホンでα波の音楽を聴いて家族とも一言もしゃべりませんでした(応援されるのでさえ辛くとにかく誰かに何かを言われたくなかった)。弱音も一切口に出さないようにしました。周りの人が視界に入らぬよう髪の毛は降ろしていました。結果集中して試験に取り組むことが出来ました。
 振り返ってみて、夏ごろには合格点をとれるくらいに持っていっていたので、とにかく私は自分のメンタルとの勝負でした。試験に集中できないかもしれないという不安は精神的にとてもきついもので、私のように受験期に病み散らかしてしまった人は自分の機嫌を最大限に伺って自分が一番集中できるよう本番に調節してあげてほしいです。