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愛知県 県立 時習館高等学校 卒
東京大学 理科一類

松田 悠典さん

■センター試験得点 777点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 67 54 28 49 30 =228/440点
自己採点 60 60 30 40 30 =220/440点

■受験した感触・・・ 数学でやらかしたのが痛いなぁ。まあ今年の難易度的に五分五分かな?

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

結果を決めるのは実力と運

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

きっかけ

 東大を志望した理由は、1年のときに受けた模試で意外といい結果が出て、なんか行ける気がしてきたからです。その後、東大の問題を解いたり東大について調べたりしているうちに、だんだんと愛着がわいてきて決心しました。飽き性なので、大学でやる学問でどれが自分に合っているか見極められる進振りが魅力的だったのもあります。

本番までの勉強

 合格を勝ち取れた1つの大きな要因は、1年の間に数学、物理の基本的な内容を押さえたことだと思います。人によって適正は違いますが、私の場合数学は問題集片手に独学で進められました。基本的に理解は問題を解きながら進めました。数学、物理は、2年からはひたすらに演習をしながら全体を固めていきました。そのおかげで、数学理科は得意教科となりました。私にとってそれは数学と物理でしたが、好きな教科があることは、入試に大きく影響すると思います。
 英語は、こんなことを言うと怒られそうですが、単語はまじめにやりませんでした。暗記がどうにも苦手だったからです。そこそこ苦労したので、単語はある程度まじめにやったほうがいいなと思いました。長文は、全部を訳そうとせず、大体はざっくり意味を理解しながら、ところどころじっくり読むスタイルがいいと思います。速く読むには、どの部分がどこを修飾しているか意識しながら英語の語順で、なるべく返り読みをせず読むようにしましょう。長めの文章のリスニングなんかしてみると返り読みが少なくなると思います。よく言われますが、1-Aを3分程度で理解できるようになれば上々です。

本番

 3年生で受けた東大模試ではすべてA判定をとっていたので、余裕半分不安半分という感じでした。23日に東京入りし、その日に道の確認、次の日に実際の時間で東大まで行ってみました。試験前日までなら構内まで入れるので、ぜひ自分が試験を受ける建物まで足を運んでみてください。当日迷わずに済みます。
 そして当日。まずは国語です。自分はあまり国語には賭けていなかったので、割と気楽に受けました。古文の意味不明さに頭を抱えつつ、(まさかの転生モノ!?)とりあえず時間ギリギリになりつつも埋めました。ちなみに滑稽は書けませんでした。
 東大では、解答用紙の回収の後に謎の空き時間が30分ぐらいあります。この間、スマホを触ることも、参考書を読むことさえ許されません。空き時間には、覚えた数学の問題を解くなり、瞑想するなり、何か自分なりのすごし方を用意しておくことをお勧めします。あの時間何なんでしょうね。
 次に数学。先述のとおり数学は得意なので、ここで最低4完して他と差をつける目論見でした。しかし予想以上の難易度に焦り、手ごたえはよくなかったです。
 翌日の理科は、物理が意外とよくでき、少し自信を取り戻しました。
 ラストの英語。いつも通りの順番で解き進めるも、得意のリスニングが全然聞き取れません。もちろん自分の実力不足もあるでしょうが、読んでいるのがリスニング用の声優でなかったような感じもしました。

 タイトルに書いた運とは何だという話ですが、実は英語の4-Aはすべて勘で埋めました。それなのに、なぜか3問あっていました。ざっと計算したところ、3問以上当たるのは大体8%ぐらいなようです。まだ開示が来ないのでわかりませんが、仮に4点差とかで受かっていたとすれば、この幸運で受かったことになります。当然実力も大事ですが、試験にはこのような運も介在しますから、ぜひ最後まであきらめず戦ってみてください。

■東進東大特進コースについて

 東進の東大本番レベル模試の特徴は、その回数の多さと返却の速さです。ほかの模試より2回も多く、さらにそのうち1回は共通テストと2次試験の間にあるのも、共通テストボケの解消に役立ちます。また、ほかの模試が返却に1か月ほどかかる中、東大本番レベル模試は中8日で返ってきます。いつも模試の後はあの模試の結果はどうだったろうかと不安になっていたので、返却が速いのは助かりました。また、解答用紙も本番に近いです。試験前は本番の解答用紙はどのようになっているだろうかと考えていましたが、同じことを考えている受験生のために書くと、大体あんな感じです。数学、理科、英語は両面刷り、国語は1枚にすべての大問の解答欄が入っています。ひとつだけ違うところを言うと、理科、英語の解答用紙には選択科目、選択外国語を示すためのミシン目があります。例えば、物理を解答する場合下に物理と書かれた部分をミシン目に沿って切り取ります。ここだけ変えればあとは完全に一緒です。
 最後に、東大入試同日体験受験についてです。これはぜひとも2年のうちに受けていただきたいです。「彼を知り己を知れば百戦殆うからず(あやうからず)」という言葉がありますが、相手(東大)を知ることは戦いの第一歩です。実際の時間で解いてみなければ見えてこないものがあります。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は東大入試同日体験受験から6月東大本番レベル模試でなぜか90点ほど上がったので、東大と向き合い、自分に合ったやり方で進めればどこかで一気に伸びる瞬間があるはずです。自分を信じて頑張ってください。
 勉強以外のアドバイスですが、宿は予約が始まったらすぐ予約しましょう。いいところは1年前とかからすぐに埋まっていきます。当日に移動で疲れたくなければ、さっさと予約しましょう。あと、これは私のように緊張しやすい人のためですが、事前に宿に泊まって寝床を確認するといいと思います。前日は思ったより緊張して眠りにくくなります。なるべくいつも使っているものと近いところを探しましょう。いつも使っている枕を持っていくのも一つの手です。