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宮城県 県立 仙台第二高等学校 卒
東京大学 理科二類

金 梨蓮さん

■共通テスト得点 930点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 84 46 49 29 16 =224/440点
自己採点 86 34 55 41 18 =234/440点

■受験した感触・・・ 数学0完……。化学分量多すぎ。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
未受験 理科二類 D 理科二類 C 理科二類 B

何事にも全力で!

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は地方の公立中学・高校出身の女子という東大受験生のなかではかなり少数の部類だと思います。高校ではバドミントン部に所属し、バリバリ運動部でした。そんな私が東大受験に当たって意識したことや勉強法をお伝えしようと思います。少しでも参考になれば幸いです。

意識したこと

  • 部活がある日は、家に帰ってくるとヘトヘトでほぼ勉強できない状態だったので、部活がある日は無理に勉強せずしっかり睡眠をとるようにしていました。その代わり、朝や学校の休み時間のスキマ時間を勉強に充てることを意識していました。ダラダラ勉強するのではなく、メリハリをつけることが大事だと思います。
  • 模試の成績で落ち込まない!模試は自分の弱点を見つけるためのもので、判定は正直どうでもいいです。私は性格的にどうしても落ち込んでしまいがちでしたが、自分の弱点を模試で気づけてよかった!ぐらいの気持ちでいようと心がけていました。
  • 量より質!高2の冬ぐらいに周りに遅れをとっていることに焦りを感じ、問題をたくさん解くことにとらわれていました。そのとき学んだ内容は後になってあまり頭に入っておらず、また勉強し直すという効率の悪い勉強をしてしまっていました。焦りを感じることは少なからずあると思いますが、目の前の問題にきちんと向き合うことを大事にすべきです。

各科目について

  • 国語

現代文は自分の作った答案が論理的におかしくないか、文章を読んでない人でも自分の答案を読んで理解できるかという視点で確認するとよいです。古文漢文については、学校の授業をきちんと聞いて訓読や音読を飽きるまでやりました。そうすると古文や漢文の流れが身に付き、初見の文章でも読みやすくなります。古文単語は、単語帳や辞書に出てくる意味をやみくもに暗記するのではなく、単語が持つニュアンスを想像できるようにすると、文脈に応じた柔軟な訳ができるようになります。漢文特有の意味を持つ漢字については、何回も出会って覚えていくのが一番です。

  • 数学

数学は安定しにくいと言われており、私自身数学があまり得意ではなかったので、周りに遅れをとらないことを目標にしました。具体的には、自分の解答の方針を言葉で書き部分点を狙うことが有効です。答えがわからなくても答案に考えた痕跡でも残しておけば、何とかなると思います。

  • 英語

英語は高1までにかなり固めていたので、受験期に英語でものすごい時間がとられるということはあまりありませんでした。他の科目に時間を割きたい受験期は、持ち運べるサイズのノートに演習でわからなかった単語とその意味を書き留めて、移動中や寝る前などに眺めていました。自分専用の単語帳になっていたのでやってよかったなと思っています。リスニングは毎日聴くことを意識し、慣れてきたら本番を意識してスピードを上げたり聞こえにくくしたりするなどの工夫をしていました。

  • 物理

物理は現象を根本から理解すること、これに尽きます。そのためには多少キャパオーバーでもいいので難しめの問題に手を付けて、わからないと思ったら教科書を読み込むのがよいと思います。その過程で現象をきっちり理解してしまえば、東大で出題される複雑な条件設定の問題にも十分立ち向かえるはずです。

  • 化学

東大の化学では解ける問題と解けそうにない問題の見極めが重要です。その見極めを素早く行うためには、過去問演習を重ねて問題の取捨選択をする経験をどんどん増やすとよいです。無機などの知識系はどうしても忘れてしまう部分があるので、やばいなと思ったときはノートにまとめ直したり教科書を読んだりしていました。

■東進東大特進コースについて

 私は東進衛星予備校と東大特進コースに在籍していました。高2の頃までは、東大特進の存在は知っていたものの自分には程遠いと思っていました。しかし調べてみるとオンライン講座も充実していて地方に住んでいても受講できるものだと知り、受講を始めたのは高3に進級するときでした。実際に東大特進の授業を受けてみると学校では学べない東大に特化した講座内容で、東大特進に入っていなかったら東大合格は難しかったと思います。こんなに最高の授業が受けられるのに私はなんでもっと早く気付かなかったんだとすごく後悔しています。特に地方の学生の方は、前々から情報収集をするのがよいと思います。

受講講座

  • 数学の真髄(青木純二先生)

数学の本質を学ぶことができ、今まで暗記していた公式や式変形の意味が分かるようになって、ただ問題を解くだけだった数学の捉え方が変わりました。東大の数学の頻出分野も鍛えることができるので、おすすめです。

  • 東大現代文(林修先生)

林先生の授業を受けて現代文を解くのがすごく楽しくなりました。現代文で困ったら林先生の授業を受けるのがおすすめです。

過去問演習講座

 市販の過去問集と違って試験本番と同じサイズの問題冊子、解答用紙で演習できたため、本番も平常心で解答することができました。添削もしていただけるので、自己採点と添削を見比べて自分の弱点を洗い出すことができてよかったです。

東大本番レベル模試

 東進の模試は「共通テスト本番レベル模試」も合わせて本番に近い問題形式で、返却も早いので、次の模試で何点取ろう!本番に向けてあと何点取ろう!というモチベーション維持に役立ちました。ただし模試は復習しないと意味がないので復習は怠らずに!

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は地方の公立高校出身で、東大受験において少し不利でした。それでも東進の講師陣やスタッフの皆さん、学校の先生方、家族や友人の支えのおかげで合格することができました。受験期を振り返ってみると、自分が思っている以上にたくさんのツールがあり、利用できたものもできなかったものもありました。たくさんあるツールのなかでどれが自分に必要なのか、そのツールをどう活用するかは自分次第です。オンライン授業もどんどん便利になっているので、自分は地方だからと諦めたり遠慮したりせずに活用していってほしいです。
 一度しかない高校生活、勉強も部活も行事も全力で取り組んで、悔いのないものにしてください!応援しています!