■センター試験得点 836点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
|
英語 |
|
数学 |
|
国語 |
|
物理 |
|
化学 |
|
開示得点 |
87 |
+ |
63 |
+ |
48 |
+ |
42 |
+ |
35 |
=275/440点 |
自己採点 |
75 |
+ |
55 |
+ |
50 |
+ |
22 |
+ |
39 |
=241/440点 |
■受験した感触・・・ 気が付けば終わっており、なんだかあっけない感じがした
|
第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
理科一類 |
A |
努力し続ける凡人であれ
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
東大受験の振り返り
「模試は本番のように、本番は模試のように」私はよく学校の先生にこう言われた。実際その意識を持って東大の門をくぐったし、模試の成績も安定していたため正直試験開始まで余裕を持って合格できるだろうと思っていた。しかし、現実はそう甘くはなく、東大受験本番において私の豆腐メンタルは大いに揺さぶられていた。得意な数学で問題文の読み違いをして時間をロスし思うようにいかず、物理でさらに追い打ちをかけられた。二日目の昼休み、人生で初めて「もしかしたら落ちるかもしれない」という恐怖を感じ、これまで支えてくれた親や先生たちの顔が頭に浮かび、試験会場の外でひたすら深呼吸をしたのを覚えている。結局なにがいいたいのか。受験本番に普段通りの力を発揮するのは想像以上に難しいということだ。本番は予想外のことが平気で起こる。それでも何とか平常心を保ち最後まで食らいつく者が合格を勝ち取れるのではないだろうか。私は今回大学受験を経験して己の学力だけでなくメンタルもまだまだ未熟だと感じた。この合格を一つの通過点とし、学力、精神力ともに精進していきたい。長くなったが、振り返りはここまでとし、以下各教科の私個人の勉強法について記す。少しでも参考になれば幸いだ。
国語
基本的に東大国語は現代文より古文・漢文の方が取りやすいと考え、直前期は三日に一回のペースで過去問演習を行った。復習の際は問題文を声に出して読み、少し読んだらその箇所を声に出しながら和訳していくという方法をとった。こうすることで現代語訳をただ目で追うよりも、理解が不十分なところが浮き彫りになる。現代文は後述の東大特進林修先生の講座を落ち着いて取り組めば、ブレない点数を取れるようになる。
数学
東大理系受験生なら数学が合否の決め手になるということは言うまでもない。私は高校一年生に数学Ⅲまで学習し終えていたことに加え、学校の宿題がかなりの量出されていたため学校の課題や定期考査を真面目に取り組めば十分東大数学とも戦える力がついた。私が数学の問題を解く上で特に注意していたことが二つある。一つ目は常により優れた別解がないか考えることだ。日頃からこの習慣があれば時間制限のある模試や本番でもより楽な解法が思いつきやすい。二つ目は問題の背景にあるテーマも深く学ぶことだ。例えば、東大の過去問だと「フェルマー点」「フェルマーの小定理」「等面四面体」「パスカルの三角形」「チェビシェフの多項式」など挙げるときりがない。テーマを深く学んでおけば別の形が出ても対応可能だ。私の場合幸いにも学校の先生がテーマ毎にプリントにまとめてくれたので学習しやすかったが、そうでない場合は信頼できる人に尋ねたり、友達と考えてみると良いだろう。
英語
英語は時間がシビアだが、だからといって焦って記号問題で不正解を連発しては意味がない。そのため私は例えば時間を大きくロスしない程度に1Bの空所補充では段落毎に短い要約をメモするようにしていた。また、直前期はリスニング強化が最も効率的と考えリスニング演習を頻繁に行い、試験本番二日目の昼休み中もおにぎり片手にリスニングのみに時間を割いた。しかし、一朝一夕にリスニング能力が上がるわけでもなく本番も平均的な点数しか取れなかった。リスニング演習はもっと早くからコツコツやるべきだったと後悔している。
理科
理科も英語同様時間がシビアだ。それに加えて、私はよく模試ではじめに物理から解くと緊張や焦りから上手く解けない状態が秋頃まであった。そのため、解く順番を「得意かつ計算も少ない化学大問1→物理→化学の残り」とし、落ち着いて物理が解けるための工夫をした(今年の物理は落ち着いていてもかなり手強かったが)。また、模試でよく物理に執着するあまり解けるはずの化学の問題に目を通すことができないことも多かった。その対策として大問一つにかける時間を最大25分と決め、たとえ途中でも次の問題に進むようにした。この戦略は物理の時間が到底足りない今年の問題で功をなし比較的解きやすかった化学の問題に目を通すことができた。模試では色々な方法を試して、自分にとって最適な時間配分や解く順番を見つけることが重要だろう。
■東進東大特進コースについて
トップリーダーと学ぶワークショップ
私は高校二年生の時に東京大学大学院教授である池谷 裕二先生のワークショップに参加した。脳神経に関する面白い講義に加え、Zoomを介して行ったワークショップは非常に楽しく私の進路選択に大きく影響を与えた。興味深い分野のものがあれば積極的に参加してみてはどうだろうか。
東大特進
林先生の講義では普段ないがしろになりがちな現代文を定期的に確認することができた。点数の劇的な成長は見られなかったが、回を重ねるにつれ「この問題は良く書けた」「この問題は手強い」などの感覚がわかるようになり、得られたものは多かった。
苑田先生の講義では公式の導入からかなり詳しく説明して頂き、大学受験のみにとどまらない物理の考え方を学べた。先生の講義を自分で咀嚼出来るようになれば、問題集や模試、東大の過去問でも解答には載っていないより簡潔な解答が書けるようになる。さらに講義の中で話される小話も心に刺さるものばかりだ。自分で自分に教えられるまで理解することに努めたり、帰りの電車で友達と一緒に考えたりして理解を深めた。
東進東大リスニングアプリ
短いダイアローグから東大レベルの長さのものまで幅広いリスニング音源が収録されている。私は通学中や東大特進にいく時の電車の中でよく用いていた。トレーニングモードでは速度を変えられるだけでなく、パラグラフを英文だけや日本語訳だけにすることもできるため、リスニングを聞きながら同じ速度で英文のみを目で追い、それを頭の中で訳していくなど様々な学習の仕方が出来て便利。
東大生スタッフ
同じ高校の先輩が定期的に電話をかけてくれた。勉強面よりも東大での授業内容や学校生活などについて詳しく教えて頂いた。生の東大生の声が聞けるのはモチベーションの向上にも繋がり有難かった。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
結局、勉強は一つ一つ本質まで理解しながら真摯に向き合っていかないと伸びないものだと私は思います。そして、受験勉強はスポーツや芸術よりも比較的努力が報われる親切なお方です。真面目に焦らず取り組めば、本番多少うまくいかなくても合格最低点を下回ることはあり得ないくらいのおつりが来ます。落ち着いて勉強を続けていってください。応援しています。