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埼玉県 県立 大宮高等学校 卒
東京大学 理科二類

清水 寛人さん

■センター試験得点 747点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 84 46 49 34 28 =241/440点
自己採点 80 50 35 35 30 =230/440点

■受験した感触・・・ 英語手ごたえ良かったから受かっててほしい……!

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 D 理科二類 B 理科二類 D 理科二類 C

絶対受かるというマインドを

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私が東大を志望し始めたのは高校に入学した当初からでした。当時は何か将来こうなりたいという明確な志望動機はありませんでしたが、私の性格上なんでもやるなら一番を目指したいという気持ちがあって志望していました。高二になり、本格的に受験勉強を開始して東大についてもしっかり調べ始めました。その時は情報系、特にコンピュータサイエンスに興味があり、そんな中で東大の理学部情報科学科という学科を見つけ自分の興味と完璧に一致していたのでそこで東大志望を確実に決めました。
 また私は卓球部に所属していたのですが高二の5月に退部し受験勉強に専念し始めました。退部を決断したのは上述した一番を目指したいという性格故でした。正直私は部活ではそこまで実力はなく3年間頑張ったとしても一番(全国大会出場等)にはなれないと思っていましたが、勉強ならばこれからの努力次第で東大だって行けるはずだと信じて退部しました。退部したことで周りの友人が部活で青春しているのを横目に自分は独り受験勉強を始めるという孤独感に苦しみましたが、結果として東大に現役合格できたので当時退部を決断したのは良かったと思っています。
 以下時期ごとの勉強について書いていきます。
  • 高一……とにかく数学と英語の先取りを進めた。英語はひたすら英単語を暗記した。学校から英単語帳が配布されていたのでそれを周回し高一の終わりにはほぼ全単語覚えられていたと思う。単語と並行して文法も配布された英文法書で一通り押さえた。数学は東進の高等学校対応数学で数ⅡBまでは終わらせた。数学は先取りで手いっぱいで特に演習は出来なかった。
  • 高二……引き続き数学の先取りを進めた。冬頃には数Ⅲまで終えられた。一方で高一にできなかった演習も始め、東大特進でも数学の真髄を受講し始め数ⅡBまではほとんど固められた。英語は数学の合間に毎日触れて鈍らないようにした。リスニングも高二から始め東大形式の問題集や東進のリスニングアプリも活用した。冬に数学の先取りが完了してからは、理科の先取りにも着手した。ハイレベル物理とハイレベル化学を受講しインプットを進めた。
  • 高三夏まで……理科の受講を進めた。ハイレベル化学は5月頃、ハイレベル物理は8月頃で受講し終えた。また通期講座で「数学の真髄 基本原理追究編」を受講し応用力をつけた。一通り受験科目の履修は終わったので東大の過去問にも手を付けてみたが、まだ学んだことを使いこなせるレベルに達しておらず全く歯が立たなかった(160/440程だった)。
  • 高三夏以降……ひたすらに演習した。東進の過去問演習講座、東大特別演習もフルに活用し東大形式で演習を積んだ。東大特進では東大物理、東大特進化学、東大現代文の受講も始め、東大二次試験により特化した授業を受けた。また、高三になって東大模試を多く受けるようになったので、受けるたびに自己分析と復習を繰り返した。12月になってからは共通テストの対策に移行した。これまでまともにやっていなかった地理も始め1か月で何とか完成させた(理系でも社会は日頃から教科書等を読み進めておくと直前期の負担はかなり減ると思います……)。地理以外の科目に関しては二次対策をしていたらできるようになっていたので過去問を数年分解く程度にした(共テ演習はしっかり時間をはかり、どこで時間を使ってしまっているかなど分析し自分なりの時間配分を考えることをお勧めします)。共テ後は二次の過去問に完全にシフトした。最終的に例年の合格最低点は超えられるようになった(230/440程)。

■東進東大特進コースについて

授業

  • 数学の真髄(青木純二先生)……名前に惹かれて受講し始めたが、本当に名前の通り数学の真髄を私に教えてくれて個人的にはとても役に立った。授業は解法暗記に頼らず、「なぜそうなるのか」を丁寧に解説してくださり、自分でも同じように考える習慣がついた。正直この講座に出会うまでは私も数学は解法暗記主義だったが、次第に成績の伸びにくさを体感しこの講座に出会って本当に救われた。数学の得意不得意にかかわらず全員に薦めたいと思う講座です。
  • ハイレベル物理、東大物理(苑田尚之先生)……高校物理を根底から、微分積分も活用して解説してくださった。私は物理の初学が苑田先生の講座で、初めは先生の話を理解をするのにも一苦労だったが授業の板書は理解できていなかったとしても完璧にとり、必要なら先生が口頭で話したこともメモしておいて後日何度も見直すことで徐々に理解が深まった。一度先生のスタイルに慣れることで物理も考える習慣ができ数学と違って解法暗記主義に陥らなかったので先生の講座が初学で良かったと思う。理解できるようになるまでのハードルが高いですが物理選択者の方には是非薦めたい講座です。
  • ハイレベル化学、東大特進化学(鎌田真彰先生)……暗記事項の多い化学でも、例えば化学反応でもなぜその反応が起こるのかの原理から解説してくださり非常に記憶が強固なものになった。特に東大特進化学の第Ⅰ期講座では高校で出てくる化学反応式について一通り解説してくださりそのテキストは受験当日まで役に立った。
  • 東大現代文(林修先生)……この講座を受講するまでは現代文が苦手科目だったが、この講座に出会い現代文を論理的に解くには文章を構造的に読むことが重要であると教わり現代文が得意科目に変わった。東大の現代文対策のための完成度の高い講座だった。理系で国語に時間をかけたくない方には東大特進で先生の授業を受けることをお勧めします。

東大本番レベル模試

 年四回も開催され、返却も非常に早く自分の現在の立ち位置の確認と自己分析をするのにとても役に立った。また解答用紙は本番そのものは勿論の事、色まで同じで入試当日になって本当に東大“本番”レベル模試なんだと実感した。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私は受験勉強を通して、この体験記のタイトルにもあるように“絶対受かるマインド”を大切にしていました。これは決して自分の成績が良くなかったとしても自分なら合格できると常に自分に言い聞かせるというマインドです。私は一度でも自分の目標に対して、ダメかもしれない、といったネガティブな気持ちを持ってしまったら本当に上手くいかなくなりそうだと思っていたので受験の最終科目が終わるその時までずっとこのマインドを徹底していました。正直あまり成績が伸びず弱音を吐きたくなることもありましたがこのマインドのおかげで最後まで自分に合格の希望を見出すことができ、東大もその他の私大も全て合格することができました。ずっとこのマインドを持ち続けるのは人によっては厳しいかもしれませんが特に精神面の管理も大事になってくる直前期だけでもこのマインドを持てば少なからず心の支えになると思っています。是非これから東大を目指される皆さんには私と同じでなくとも、自分の可能性を最後まで信じてあげる気持ちを持って受験に臨んでいってくれたらと思います。