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千葉県 県立 船橋高等学校 卒
東京大学 理科二類

阿部 宏輝さん

■共通テスト得点 872点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 日本史

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 81 61 55 35 18 =250/440点
自己採点 90 50 40 40 20 =240/440点

■受験した感触・・・ なんか妙に冴えてた。これはある。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科二類 E 理科二類 B

2度の現役ブースト

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 私は自分で体感できるレベルの現役ブーストを2回経験し、合格を果たしました。今あまり良い判定が出ていない人も、この体験記を読んで少しでも参考にしてもらえたらと思います。

中学生以前

 いつから東大を志望していたかは正確には覚えていません。ただ東大というものの存在はかなり小さい頃から知っていたし、漠然と行きたいなあと感じていたことは覚えています。正直東大をなめていました。自分なら東大に行けるはずというなんの根拠もない自信を幼少期から持っていたのは事実です。それでも中学生のときはまだマシでした。英語は中3で英検準1級を取得したり、数学は中3で数Ⅱまで終わらせたりと、まだ頑張っていたと思います。中学まではね。

高1から高2冬

 ここから徐々に転落していくことをこのときの私は知る由もありません。県内の公立で1位2位を争う高校に入学したのですが、最初の模試で学年2位をとってしまったのです。ここで自分はできるんだ!という気持ちが芽生えてしまいました。定期テストは全科目一夜漬けで臨むようになりました。ノー勉で高順位をとる、ということに憧れていたのです。しかも1年生のときはそれがある程度うまくいってしまいます。1年の最後の模試ではまだ学年10位くらい、外部の模試では東大A判定でした。「あ、俺ノー勉でもいけるわ」調子に乗った私は誇張なしのノー勉生活を高2の冬まで続けたのです。

3年0学期(笑)

 皆さんお分かりでしょうが東大は日本の最高学府であり、ノー勉の舐め腐った奴が入れるところではありません。「東大入試同日体験受験」でそれを痛感しました。東大と自分のあまりの距離に驚愕し、徐々に受験生活がスタートしました。

夏まで

 数Ⅲはだいたい完成させ、物理と化学は基礎的な問題集を完成させました。物理は応用にも少しだけ入りました。英語は自信があったので過去問をやり始めました。

第2回東大本番レベル模試

 自分の中では基礎からコツコツ頑張ってきたと思っていました。そして返却。絶望。Eは初めてでした。自分には東大は無理だったんだなと諦めかけました。

第3回東大本番レベル模試

 ここで第一次現役ブーストが訪れました。わずか1ヶ月で偏差値は10上昇し、判定も3ランクアップ。返却されたときは目を疑いました。夏の成果がここで現れたのだと思います。

 物理と化学は応用的な問題集で演習をつみました。絶対良くないですが数学はそう簡単には伸びてくれないだろうとふみ、秋からはあまり数学に時間を割きませんでした。英語は毎日長文を読みました。

12月中旬から共通テスト

 共通テスト全振り。ちなみに私は学校で唯一の理系日本史選択で、先生にマンツーマンで教わっていました。まわりは地理信者だったのですが、共通テストレベルの歴史なら知識だけでなんとかなるので、理系の皆さんには日本史をおすすめします!

共通テスト後から二次試験

 共通テスト明けからはじめて本格的に過去問を始めました。しかし最初は想像以上にとれず、合格最低点を少し割っていました。背水の陣で私が出した策は、極力過去問を解かないというものでした。採点だけで復習も一切していません。もう出ない問題なのですから、いくらできるようになったとて意味はないと思います。直前期は東大特進の教材で実戦演習するほうがよっぽど合格に近づくと思います。
 あくまで実力確認用に過去問は使っていました。本番1週間前までに5年分解きました。しかしよくて合格最低点+10程度であり、本番も厳しい戦いになるだろうと感じ、迫ってくる本試に震えていました。しかしなんとここで第二次現役ブーストが訪れてくれたのです。
 1週間前に解いた6年目の過去問で、なんと合格最低点+50点をとったのです。でもこのときは流石に上振れだろうと思ってあまり真に受けませんでした。しかし、3日前にやった7年目の過去問でも、最低点+60点。3日前にして自信に満ち溢れました。
 そしてその結果とても良い状態で本番に臨むことができ、勢いそのままに合格することができました。

■東進東大特進コースについて

 私は他の塾には行っていなかったので、東大特進には大変お世話になりました。
  • 東大化学 大西哲男先生

超わかりやすい解説と神テキストのセットで紛うことなき最強講座となっています。テキストは全範囲が網羅されていて、例題も豊富です。例題の素材は過去問中心で、なかには50年前の過去問まであります。この講座のテキストを完全理解できたら東大化学対策は万全でしょう。この講座のおかげで化学が好きになりました。

  • 東大英語 in Depth 駒橋輝圭先生

東大英語を非常に綿密に分析されていて、東大英語の解像度が飛躍的に上がります。また、直前期に開講された「東大英語 第4問(A)正誤問題対策 パターン解法」は、まさに直前期のもうひと伸びほしいじれったさを鮮やかに解消してくれて、非常にありがたかったです。

  • 東大漢文 寺師貴憲先生

基礎的な部分から丁寧に教えてくださいます。つまり理系にも優しい。東大固有の出題と記述における要素の入れ方がよくわかリます。理系にこそ受けてほしいです。この講座の受講後は東大模試の漢文は高得点で安定しました。


 また、毎朝学校の行き帰りに、東進のリスニングアプリを利用していました。1.2倍速で聴けたり、アメリカ、イギリス、インドなど多様な英語に慣れたり、本番を想定した雑音リスニングを聞けたりと東大リスニング対策には必須のアプリです。このアプリを毎日利用したおかげで、本番のリスニングでは高得点を取ることができました!

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大には確かに所謂天才と呼ばれる人たちがいます。でも勉強の才能が特段なくても、なかなか良い成績出なくても、東大志望を貫き通し、自分を信じて努力を重ねれば、きっと道は開けます。
 ベタな話ですが、手を広げすぎず、範囲を絞ってそこを極めるのみです。
 私は確かに高校生の前半はノー勉でしたが、最後の1年は胸を張って受験勉強を頑張ったと言えます。
 努力して成績が上がったときの快感はハンパなかったです。受験生の1年はあっという間です。どうせなら自分の成長を楽しんでください!後輩のみなさんを応援しています!