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兵庫県 県立 長田高等学校 卒
東京大学 理科二類

石井 優大さん

■共通テスト得点 921点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 世界史

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 63 51 45 43 22 =224/440点
自己採点 75 50 40 40 20 =225/440点

■受験した感触・・・ 化学が難化したことで全く解けなかった。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 E 理科一類 B 理科一類 A 理科二類 E

早いもの勝ち

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 私は地方公立高校出身で、本格的に受験勉強を始めたのは部活を辞めた高校三年生の夏です。特に周りから神童と呼ばれることもなく一般的な人生を送ってきたつもりです。私の合格体験記が皆さんに勇気を与え、最後まであきらめずに東大を受験する一助となれば幸いです。

勉強全般

 いきなりですが質問です。同じワークをするなら、一周でじっくり覚える勉強と、二周三周繰り返す勉強ではどちらが効果的だと思いますか?私の経験上では圧倒的に後者だと思っています。人は何かを学んでもいつかは必ず忘れます。時間をかけて一回で理解しようとしても学んだそばからどんどん理解が抜けていきます。それならはじめから忘れることを前提にして、さらっと一周目を終えて演習に入り穴を埋めていく作業の方が気が楽だと思います。勉強で最も大事なことは自信を持つことです。自分は高1なのにもう数Ⅲをやり終えたんだ!こんな公式を知ってるんだ!そういう勝手な自信があれば周りに負けたくないという競争心が生まれてより高みを目指せると思います。大事なのは「早いもの勝ち」の精神です。

教科別

  • 数学

数学ほど「早いもの勝ち」な教科はありません。私は高校に入るころには高校範囲の数学を終わらせたおかげで高校で無双していました。数学は小中高と積み上げる教科なので範囲も広く継続的な努力が必要です。その分早いうちから勉強しておくことで他の人より有利に立てます。数学は発想ゲーだと思っている人がいますが、どちらかというと受験数学は解法や考え方の道筋を演習の中で暗記する教科だと思います。解けるかは別にしても、問題をみたら一瞬でどんな図を描こうかとかどんな問題パターンに帰着できるかが思いつけるかどうかが大切です。

  • 英語

私は最後まで英語が苦手でした。しかし、アメリカの小学生は当然我々より流暢に英語を話します。きっと、もっと自然に英語に触れることが大事なんだと思い、毎日欠かさず一つは英文を読むようにしていました。あとは、東大の英語は京大などとは違い、膨大な文章を時間内に要領よく処理する能力が求められます。かといって適当に速く読む練習をしても速く読めるようにはなりませんから(実体験)、横着せずに、時間をかけたら難しい文章が読めるようにする練習をまずは怠らないようにしてほしいと思います。

  • 国語

東大の国語に関して言えることは一つだけです。つべこべ言わずに林修先生の講座を受けてください。私は高校内偏差値で30を取ったことがありましたが、林修先生の授業を受けた後の東大模試では全国8位を取りました。国語が安定すれば精神的にも安定します。是非実践してみてください。

  • 物理

国語と同じようなことを言いますが、言えることは一つだけです。苑田尚之先生の授業を受けてください。本質的な理解を尊重する先生なので、最初はかなり負担が重く、正直オーバーワークなんじゃないかと思うこともありましたが、しっかり二周三周復習すればどんな問題でも解けるようになり、問題の背景まで見えるようになります。軽くワークを一周してから受講すると重要な部分が分かるので個人的にはおすすめです。

  • 化学

問題演習あるのみです。暗記要素も強めで計算問題も多いので厄介な科目です。特に平衡の分野では化学特有の考え方に慣れるまで時間が必要なので、私は一度集中演習する時間を設けたりしました。

  • 世界史

後悔しています。理系の方は選ばないことを強くおすすめします。時間対効果が悪すぎます。東大は共通テストの割合も低いので地理が無難だと思います。

■東進東大特進コースについて

東大特進

 林修先生や苑田尚之先生の授業が受けられたのはとてもいい経験でした。
  • 東大現代文

林修先生の授業では添削がついていることが多く、東大生が実際に添削してくれます。添削がとても丁寧なので、一度の授業での学びが半端ではありませんでした。この授業のおかげで合格したといっても過言ではありません。

  • 東大物理 通期講座と同じくとても丁寧な授業で、通期講座の復習として利用しました。テストゼミでは、苑田尚之先生がセレクトした激難問題が出されるので、ちょうどいい負荷となって本番の問題が簡単に思えました。
  • 東大特進化学 鎌田真彰先生の講座です。正直はじめはテキストの分厚さに驚愕しましたが、受講した今からすれば、この講座を受ければ東大の化学は十分だといえる自信があります。特に、『第Ⅴ期』の講座は平衡のすべてがまとめられた神講座です。

東進リスニングアプリ

 東大の問題を模した問題が大量に用意されているので直前期には頻繁に利用していました。過去問などでは遡るにつれて今の問題形式からずれてくるので、今の形式に沿った問題が利用できるのはありがたかったです。

過去問演習講座

 本屋で売られているような過去問解説とは違い解説授業が利用できて学びになりました。特に数学などでは、模範解答を読むことよりも、なぜその解法で解こうと思うのかが大事なことが多く、授業であればその部分を重点的に学ぶことができてとても効果的だと思います。

AI予測問題演習

 東進の「東大本番レベル模試」の過去問が利用できて、直前期の問題演習として最適でかなり利用していました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 東大受験は情報戦です。同じ時間でどれだけ効率よく勉強して、どれだけ良い先生に出会えるかにかかっています。貪欲にいろいろな勉強法を楽しんでみてください。それが受験の面白いところでもあると思います。デッドラインは一緒ですがいつ始めるかは皆さん自身が決めることができます。何度も言いますが、「早いもの勝ち」です。高3の3月に笑っていられるかは今のあなたの行動次第です。いつやるか今でしょ!