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東京都 私立 麻布高等学校 卒
東京大学 理科一類

水野 僚介さん

■センター試験得点 804点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 83 67 34 34 26 =244/440点
自己採点 70 65 35 25 35 =230/440点

■受験した感触・・・ 6割ぐらいの確率で受かったと思った

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 E 理科一類 B 理科一類 C 理科一類 C

最低点合格を目指して

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

はじめに

 自分が東大を意識するようになったのは高1の秋でした。その時は結局何だかんだ自分は東大に行けるだろうという甘い考えを持っていました。しかし共通テスト同日体験受験を受けて想像以上に点数が悪かったことをきっかけに焦りを覚え、東進に入塾して本気で勉強に取り組むようになりました。しばらく勉強していると自分の立ち位置と成長スピード、東大までの距離がなんとなくわかってくるようになったのですが真面目に考えた時に「これ間に合わなくね」と思うようになりました。そしてこの瞬間漠然と東大に受かるという身の丈に合わない目標を捨て、残された時間と自分の立ち位置、伸びしろと成長スピードを考えた結果タイトルにもある通り「2月25,26日に合格者最低点を出す」という目標を掲げそれに向かって必要な勉強を必要な量こなすようにしました。実際に最低点かどうかはわかりませんが、最低点なら出すことが出来るというビジョン、つまり自分が合格するビジョンとそこまでの見通しをクリアにしたことで順調な受験生活を送ることが出来たと思います。

各科目の勉強法

  • 国語

古文漢文は単語と文法を丸暗記するだけでかなり点数が伸びるコスパのいい科目ではありますが逆に言えば他の受験生達もかなりのレベルで仕上げてくるのでよっぽど得意な人以外は他の人より低い点数を取らないための勉強だと考えてみてください。また共通テストの勉強もかなり役に立ちます。現代文はかなり苦手だったのですが林修先生の授業を受けてとにかく傍線部の分析を正確に行い、聞かれていることを丁寧に答えるということだけを意識したことでなんとか致命傷にならずには済んだと思います。

  • 数学

一番得意な科目。最初は公式などの単純な解法暗記から始まり、解法全般が身についてからは問題の数をこなすことでどうしてその解法が使えるのかといった解法に対する理解を深め、設問の意図から体系的に解答を導きだせるようにするための練習を行いました。一度解いたことのある問題が二回目に解けたからと言ってそこに設問から解答が導かれるまでのプロセスが確立されていない内はただのギャンブルにすぎません。三回目に解ける保障はないのです。問題を解いた後はどうして設問からこの答案が導かれたのかを考えることを強くお勧めします。

  • 物理

科目として求められる暗記の量はとても少ないですがその分中途半端な暗記では太刀打ちできません。物理の公式は所詮起きている現象を一般化して数式化したものにすぎません。公式の背景にある現象をしっかりと理解しなければ初見の問題に出会った時に設問の状況から解答を導くことは絶対にできません。そして受験生の皆さんは東大の物理は基本的に初見の問題を出してくると想定して勉強した方がよいでしょう。自分はスタンダード物理を受講したことで物理の基本公式の背景にある現象を完全に理解できました。また一度現象を理解してしまいさえすれば物理の成績は安定します。なので物理をなるべく早くある程度のレベルまで仕上げることをお勧めします。

  • 化学

本番までかなり苦戦していた科目でした。一口に化学と言っても理論、無機、有機で必要な勉強の毛色が変わってきます。理論と無機分野は自分が体感した感じあまり初見の問題がなくパターンが限られています。また、基本的に社会的に無意味な内容は聞かれないので設問には何らかの有益な点が含意されている場合が多いです。なので参考書や東大特進の講座などで演習を積みパターンすべてを理解、吸収してください。有機はただの暗記では太刀打ちできません。基礎知識を身に着けた後は練習あるのみです。過去問をやりまくることをお勧めします。

  • 英語

おそらく一番成長がなだらかな科目だったと思います。東大の英語はとにかく量が多く、かなりのスピードが要求されます。なので単語、文法の確認は日々の日課になるくらい徹底して頭に叩き込んでください。単語と文法の知識が疎かだと英作文はもちろん英文解釈すらまともにできなくなってしまいます。東大の英作文はおしゃれで小難しい英文を使ってミスがある答案よりも簡単な単語と文法で構成されているがミスがない答案の方が点数は高いです。なので基本の知識は徹底してください。また英文解釈を学ぶ際は片っ端から英文を読み漁るよりも一つの英文をじっくりと読み理解を深めた方が良いかと思われます。またリスニングに関して言えば、人間は自分が話せる以上のスピードの言語を聞き取ることは出来ないので音読が非常に重要だと思います。また音読には読むスピードがアップする効果も期待できるので是非日々の習慣にしてください。

■東進東大特進コースについて

東大特進の授業について

 東大特進の授業はどれも非常に面白く、自分の成長につながるものばかりでした。
  • 東大現代文(林修先生)

現代文が壊滅的だった自分ですが林先生が常々おっしゃっていた傍線部の徹底分析と聞かれていることに対して丁寧に解答するということを心掛けたことで本番では今までで一番感触が良く良いスタートを切ることが出来ました。

  • 東大特進化学(鎌田真彰先生)

理論、無機化学は基本的にパターンだと前述しましたがこの講座はそれらすべてのパターンが網羅されていました。この全てのパターンをインプットしたおかげで単純な学力だけでなく、どんな問題にも対応できるという自信につながりました。また過去問の解説では実際に問題を解いた時の視点から解説されていたため問題をどのような戦略で解けばよいのかということも学ぶことが出来ました。

AI予測問題演習について

 AI予測問題演習の良い点は解いた問題が入試で出されたことのない問題であるという点です。自分は一番最後の仕上がりに確認用として利用しましたが、その他に東大の入試に出る確率が少しでもある問題を他の受験生が解いたことが無い中自分は解いたことがあるというちょっとした安心感を得ることができました。

東進学習アプリ

 自分はリスニングアプリを利用していました。このアプリのおかげで電車などのすき間時間を有効に活用できるだけでなく、雑音入りの音声などのおかげで本番での最悪を想定した練習をすることが出来ました。またスクリプトを見ながら音声を聞けるので単語の発音を確認できたり、シャドーイングできたりする点が魅力的でした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 正直に言って自分は合格するまでに死ぬ気の勉強をしたことはありませんが、明確な目標とそれに到達するまでの計画を立てたことで成長に対するコストパフォーマンスは非常に優れていたと思います。またそれらのおかげでいつも自分は東大に合格することが出来るだろうという自信を持つことが出来ました。自分は受験を未来の幸せに対する先行投資だと考えています。志望校に合格するために必死になることは素晴らしいことですが心に余裕がなくなって精神をすり減らしては元も子もないと思います。受験生に対して自信がもたらす恩恵は計り知れません。根拠のある自信は着実な成長の上で成立します。そして眼前の課題を焦らずに確実にこなしていくことが着実な成長へとつながります。これを読んだ受験生がそんな成長をできることを心より願っています。頑張ってください。