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広島県 私立 広島学院高等学校 卒
東京大学 理科二類

藤本 偉久さん

■センター試験得点 820点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 74 59 45 21 32 =231/440点
自己採点 75 60 40 25 30 =230/440点

■受験した感触・・・ 理科やらかしたけど総合点ではいけたんじゃないか

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科三類 C 理科三類 C 理科三類 E 理科二類 A

凡人の戦い方

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

受験生活を通して考えたこと

 中三の頃に、医師になりたいという夢と、日本で一番の大学である東大に行きたいという二つの思いを遂げるために理科三類を漠然と目指すようになりました。早期に東大受験の意志を固めたことで、東大入試への対策を長くできただけでなく東大の魅力を深く知ることができました。高三になってからは医学部のこだわりよりも東大へのこだわりのほうが強くなり、模試で思うように結果が出なかったこともあり、理科二類への進学を目指すようになりました。受験勉強を通して、全国には国際〇〇オリンピックで金メダルとか、高一で理三A判定とかといった、私の何倍も優れた才能を持ち努力もできる天才たちの存在に気づきました。だからこそ私にとって受験勉強は、自分の無力さを痛感するとともに、弱点を見つけては補強するという自己研鑽の機会であったように思います。ただ大学受験というものは、どんな人でも正しい方向性の努力を人並みより少し多く重ねれば対等に戦える世界なので、そういう面では楽しかったと思えます。

東大入試総論(目標点:260/440)

 全教科満遍なく点を取り、本番で数学がある程度崩れたとしても他の教科で埋め合わせて最低点は越えられるような目標点を設定していました。数学が得意な人は数学で稼ぐという戦略をとる人もいましたし、それを否定するつもりはないのですが、数学が急激に難化した年には大きく失点してしまうリスクがあり、さらに数学は東大入試一日目の試験なので、出来が二日目のメンタルに響く可能性が高いためお勧めはしません。

各科目について

  • 数学(目標点:70/120)

問題の難易度や出題の仕方、自分との相性などに大きく左右されるため、全教科の中で最も安定しにくい教科だと思います。だからこそほかの受験生と大きく差をつけることも、逆に差をつけられてしまうこともあると思います。模試や過去問を通して自分は40点程度しか取れない可能性があると考えたので、もし40点しか取れなかったとしても230点確保できる目標にしました。

  • 英語(目標点:80/120)

英語は他の教科に比べて自信があったので比較的高い目標設定にしました。また他の教科に比べて、年による難易度変化が小さいので一度点を取れるようになると安定しやすいと思いますし、成績を伸ばすのに多くの時間がかかるので早期に対策するべきだと思います。リスニングは共通テストでも二次試験でも必要であり、二次試験では得点源にしたいものなので東進のリスニングアプリや、単語帳や長文問題の音声を利用して十分に対策してください。

  • 国語(目標点:40/80)

理系の受験生にとっては最も勉強に時間をかけたくない教科だと思います。確かに配点も低く、実力の向上を実感しにくい教科なので勉強を後回しにしてしまう気持ちもわかります。ただ、古漢は文法や単語など覚えるべきことを覚えた後に過去問を通して解答の作り方を学びさえすれば、大崩れすることはないので安定して得点することができます。ですから、古漢から対策に取りかかるのがよいでしょう。現代文は林修先生の授業で考え方を学び、過去問を解いて添削をしてもらうのが最も良いと思います。

  • 理科(物理目標点:30/60,化学目標点:40/60)

理科は現役生と浪人生との差が最も大きく出るところです。差をつけさせないためにも高三の一年では特に重点的に演習するのがよいでしょう。一度根本から理解すると、あとは演習量を増やすだけで成績が伸びる教科だと思いますのでとにかく量をこなしてください。化学のほうが物理よりも得意だったので、時間配分は物理が72分、化学が78分にする作戦をとりました。

■東進東大特進コースについて

受講してよかったと思う講座

  • 数学の真髄

青木純二先生は数式の意味や数学の論理を丁寧に教えてくださるので、まさに数学の「真髄」を理解することができます。授業で学んだことを日々の演習で意識することで、初めて見る問題を解くときに驚いたり焦ったりすることなく落ち着いて対処することができると思います。この講座は数学を解法を暗記すればよいものだと思ってきた人にとっては世界がひっくり返るような感覚を受けるかもしれません。

  • ハイレベル物理

苑田尚之先生の授業を受けると暗記物理を脱することができ、どんな物理の問題でもきちんと考えれば解けるのだと思えると思います。この講座では教科書では省かれている公式の導出や微積物理などを詳しく教えてくださるので、物理に興味がある人は受講することをお勧めします。ただ、毎回最初から考えていては到底制限時間内に解ききることはできないので、常識とするべきところは常識としてすぐに使えるようにすることは忘れてはいけません。そういったことも講座の中で話してくださるのでお勧めです。

過去問演習講座

 過去問演習講座の良いところはすべての問題に解説授業がついていることだと思います。赤本などにも解答や解説は載っているけれども解説授業はないので、解説授業こそが過去問演習講座の魅力だと思います。授業で考え方やその過程を学べるので、解説を読んだだけでは理解しにくい問題の復習がしやすく一回の演習で多くのことを学べます。

東大本番レベル模試

 他塾に比べて回数が多いので、短期間の目標設定に役立ちました。また、共通テスト一週間後に最終の模試が開催されるため、共通テストでなまった頭を二次試験の対策にもどすことができるのも大きな魅力です。もう一つの魅力は返却が他塾に比べて圧倒的に早いことです。他塾では返却までに一ヵ月程度時間がかかるのに比べて、東進では10日弱で返却されるので、自分の解答を忘れる前に採点された自分の答案と模範解答とを比較できます。私は模試を受けてすぐ後にわからなかった問題を中心に解説を読んだり、解説授業を見たりして復習し、返却後に自分の答案と模範解答とを比較して改善すべき点を探していました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 「東大合格にはこれをすればよい!」といった万人に共通する方法論というものは存在せず、自分に合った勉強法を探し出し実践していくほかに東大合格への道はありません。ただし、時間は有限ですのですべての勉強法を試すというわけにはいきません。だからこそ、受験生の皆さんには様々な人の経験の載っているこの合格体験記を受験勉強の方向性の一つの指標にしてもらえたらと思います。
 凡人である私でも東大に合格することができたのですから、誰にでも合格の可能性はあるし自分には才能がないからとあきらめる必要はないと思います。最後まで自分の目標に向かって走り続けてください。応援しています。