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千葉県 県立 千葉高等学校 卒
東京大学 理科一類

吉田 健人さん

■センター試験得点 758点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 61 52 31 41 31 =216/440点
自己採点 65 50 50 25 25 =215/440点

■受験した感触・・・ ダメだったけどいい経験になった。後期も頑張ろう……(と英語が始まる前に思った)

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 B 理科一類 A

考え続けて

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 私は公立中高一貫校に通っていましたが中学では特に先取りをするわけでもなく、高1の秋に東進ハイスクールに入塾、高2から東大特進を利用し始め、高3の夏に部活(水泳部)を引退し本格的に、という流れで勉強してきました。個人的には後悔することの多い受験生活となってしまいましたが、勉強する中で考えてきたことの一部を紹介します。参考となれば幸いです。()内は本番の目標点です。

国語(50 現28古10漢12)

 現代文は高2から林修先生に師事して過去問を中心に勉強しました。具体的には、2時間ほどかけて自分の納得できる解答を作り、先生の解説を聞いて、ひたすら解答をすり合わせて分析する、という作業を続けた結果、高3になるころには得意教科になっていました。古漢は文法や単語を頭にねじ込み、共通テストの二週間前からひたすら問題を解きまくったらできるようになりました。理系教科が得意でない人は国語を軽視するべきではないでしょう。

数学(2021年レベルなら47 10年代後半なら67 17年なら82)

 高1のときに自学で先取りし休校期間に高校全範囲を一応履修し終えました。しかし、東大レベルの問題は一向にとけるようにならず、先が見えない不安と戦いながら勉強していました。最終的には東大特進の青木先生の講座などを通じて、高3の夏にやっと自分の勉強法が確立しそれなりに問題に太刀打ちできるようになりました。意識したのは数学の「アイデア」と「テクニック」です。「アイデア」は、いわゆる解法よりも少し広い、例えば存在条件の問いなら順像法、逆像法、図形的考察などといったような解答の基本骨子となるもので、「テクニック」とは受験でしか使わないような小手先の技術のことです。これらを分野別に整理してまとめることで、それらの概念を自分の武器として自由に使えるようになり、また自分ができない考え方をあぶり出すことができるようになり、数学の学習を体系的に進めることができるようになった、という感じでした。しかし、勉強法が確立したのはいいものの、演習不足ゆえに道半ばで受験を迎えたという思いがあり、不安は最後まで拭えませんでした。

物理(40)

 最初から最後まで苑田尚之先生にお世話になりました。理解力には自信があったため、高1から講座をとり、高3の春に全範囲を終えました。しかし、調子に乗って復習や問題演習をおろそかにしたため成績はなかなか上がらず、秋に本腰を入れて復習するまで満足な点数をとることができませんでした。概念を深く理解すればするほど見通しがよくなる教科であり、いわゆる「微積物理」の学習は大きな恩恵をもたらすものだと思います。ただ、今年や昨年の問題は例年と比べレベルが数段上がっており、私はその領域まではたどりつけませんでした。

化学(35)

 高3から本格的に勉強を始め、主に鎌田真彰先生の特進のテキストを使って学びました。基本的に問題数が多く、一問一問の難しさは他教科と比べて高くないように感じていました。相当目新しい問題でない限り、問題が解けないときは概念理解の甘さが原因でした。

英語(80)

 中学と高校の授業でひたすら長文を読まされ続けた結果、高2の最初の時点で合格点に近い点数を取ることができていました。宮崎尊先生にアドバイスをいただいてからは、読むときに頭の中で音読しないように(音読するスピードよりもはやく読むように)意識するようになり、時間内に問題を解ききれるようになりました。

■東進東大特進コースについて

  • 授業

通期講座で主に数学と物理を、東大特進では高2のときに数学と現代文、高3で数学に加えて化学と物理を受講しました。数学など同じレベル帯でも複数の講座がある場合は、できるだけ授業内容を確認してから取る講座を決めるようにしていました。お世話になった先生や講座は先述のとおりですが、どの先生も授業内容もさることながら、普段の学習で何を意識すべきか、何を目的として勉強すべきかを積極的に指導してくださり、自分の勉強方法を改善するきっかけになりました。

  • 過去問演習講座

年内に7年分終わらせました。解説授業が秀逸で、特に物理と現代文の解説は必ず毎回視聴しました。毎回大いに新しい学びがあり、充実した過去問演習を行うことができました。演習を始める前は全く自分が受かるイメージがわきませんでしたが、この講座を中心に勉強したラスト数ヶ月で合格がグッと現実味を帯びたものになった気がします。

  • 東大本番レベル模試

高2のころから受験していました。回数が多く採点も早いため大いに利用しお世話になりました。特に最終1月模試は再現度が高く利用価値が高いと思います。高3のときにはこの1月模試の結果をもとに併願校や諸々の戦略の最終決定を行いました。

  • 東大生スタッフ

主に学習相談でお世話になりました。身の周りで東大に合格した先輩が少なかったので、電話をかければすぐに東大生に相談に乗ってもらえる環境はありがたかったです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 ここまで随分と調子に乗って書きましたが、自分に合う勉強法は人それぞれであり、それを探すこともまた勉強です。受験勉強では、学校の先生や予備校の先生、チューターや友達、ネットの情報などいろいろな人、ものに影響を受けると思いますが、「学びて思わざれば則ち罔し、思ひて学ばざれば則ちあやうし」。自分の頭で考えなければ進歩はありません。考え続けてください。
 また、私は自制心が弱く、買った問題集を終わらせられなかったり、模試の会場から逃げ出したり、併願校の入試をブッチしたりといろいろなものから逃げてきました。そんな私でも合格できたので、どうか自分を追い詰めすぎず気軽に頑張ってください。