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東京都 私立 芝高等学校 卒
東京大学 理科一類

武藤 優貴さん

■センター試験得点 838点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 85 55 45 49 38 =272/440点

■受験した感触・・・ 大きなミスはしていないし多分おそらくきっと受かってるだろう

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B

先取り学習と学校の授業

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

志望時期及び志望理由

 私が東大を意識し始めたのはおおよそ中3の頃からだろう。当初は単に偏差値の高い日本最高峰の大学程度の認識でしかなかったが、調べてみて前期教養課程及び進学振り分け制度の存在を知り、明確な志の定まっていない私にちょうどいいと考え、正式に志望校とし、高1から東大本番レベル模試を受け始めた。

各教科の勉強法について

  • 英語

都内の中高一貫校だったこともあり、基本的には学校の授業及び課題のみである程度どうにかなっていた。学校では補いきれないリスニングの対策として中学の頃は毎朝ラジオの英会話番組を聞いたり、英語吹替のアニメを見たりしていた。高校に入ってからは文構造をとらえる訓練のための参考書を一冊やったほかには、東大特進の宮崎尊先生の授業を取って東大に向けた応用的なことを学んでいた。最終的には東大の問題で7割を安定してとれるようになった。

  • 数学

東進で中学の間に数Ⅲまで一通り終わらせ、学校の授業や課題で演習を重ねた。また、東大特進で青木純二先生や長岡恭史先生に学んだが、一方で独自に問題集を解いたりはせず、演習量が足りなかったので、共通テストでは満点近く取れたが東大レベルの問題は解けたり解けなかったりで点数が不安定だった。

  • 国語

現代文はあまり点が取れなかったので東大特進で林修先生に教わった。一方古典はほとんど学校の授業のみで学び、東大特進の栗原隆先生や寺師貴憲先生の授業で応用力をつけた。最終的に5割5分ぐらいとれるようになった。

  • 理科

物化ともに高1から本格的に東進の授業を使って早めに習い始めたため、学校の授業で復習することができた。特進のほうでも苑田尚之先生や鎌田真彰先生の授業を受けて、最終的にはどちらも6割程度をとれるようになった。

  • 全体を通して

私の受験戦略は基本的に早く始めてそのアドバンテージを生かしたままで突破することであり、これはおおむねうまくいったと考えられる。特に物理では復習を重ねることでより理解が深まり、公式を暗記するだけにならずに済むことができた。また、学校の授業の質も良かったので、英語や古典など、学校だけで大方どうにかすることもできた。

共通テスト前後の勉強

  • 共通テスト前

東進の第一志望校対策講座の中の共通テスト直前対策を行っていた。2次試験でも使う教科は大体9割は取れたので使わない日本史を重点的にやっていた。また2次試験の勘が鈍らないよう、過去問も少しやっていた。

  • 共通テスト後~直前期

東大の過去問演習講座を使って25年分を解いていた。古いものは現在の出題傾向にあっていないものも多いが、問題演習として役に立った。

■東進東大特進コースについて

東進の講座

 中学時代に数学の講座をたくさんとったほかには、高校でハイレベル物理・化学をとった。数学を前倒しで習ったことで理科も早く始められて、結果的に理解を深められた。オンライン授業だからこそこのような学習法ができたと考えられる。

高速マスター

 問題数も選ぶことができ、手軽に暗記科目をさらうのに適している。英語や古文の単語は繰り返しやって定着させるのが重要なので高速マスターの形式は適しているといえる。ただ、東大受験においては単語の意味を日本語と1対1で対応させていては通用しないこともしばしばあるのでそこは別で補う必要がある。

模試

 私は高1の時から東大本番レベル模試を受け始め、その後3年間で10回近く受けたことになる。模試を受けることで大学の傾向がわかり、時間配分を身に着けることができる。特に東大の理科社会は試験時間内に2教科解くので、時間配分が重要になる。

過去問演習講座

 私は25年分やったが、傾向を把握し対策するという目的を考えると10年分で十分ではあると思う。ただ質のいい問題がたくさんあるので純粋に問題演習としてやる分には悪くない。

東大特進の講座

 特に苑田尚之先生と鎌田真彰先生はオンライン授業にあるハイレベル物理・化学の内容を長期間にわたって授業で講義していただいたので理科の習得に大いに役立った。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 ここまで私の勉強法を断片的に書き連ねてきたが、この通りに勉強を進め、合格を勝ち取れる人は都会の中高一貫校に通う限られた人々だけだろう。ただ、どこに住んでいて、どんな学校に通っていたとしても先取り学習はある程度は有効だろうし、学校の授業も何かしらの形で活用できた方が効率的だろう。自分の学習環境や進度、自らの性格などに合わせてこの体験記の内容を取捨選択して合格への道筋を立ててほしい。