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茨城県 県立 古河中等教育学校 卒
東京大学 理科一類

森田 陽葵さん

■センター試験得点 800点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 78 59 36 46 38 =257/440点
自己採点 75 60 45 25 25 =230/440点

■受験した感触・・・ 理科が難化したらしいから受かっているかも

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 B 理科一類 B 理科一類 A

地方公立から東大へ

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

受験全体の戦略について

 私は東大合格者が1年に一人出るか出ないかという感じの公立中高一貫校に通っていました。同じような境遇にある方は共感していただけると思いますが、私のような受験生は東大合格のために自分に何が必要なのかを、比較的早い段階から自主的に考え、実行に移すことが重要だと思います。そのため私は勉強内容と同じくらいに、受験全体を通した戦略を重要視していました(重要視しただけで、うまくいったわけではありません笑)。以下に、時系列で主な受験勉強の内容とその意図などを書いていきたいと思います。
  • 高1から高2の終わりまで

東大の2次試験において数学で最も差がつきやすいということと、学校のカリキュラムだと数Ⅲまで終わるのが遅いということを知ったので主に数学の先取りに力を入れていました。具体的には東進の高等学校対応数学を利用して高1のうちに数学の全範囲の初歩的な部分を学習しました。しかし、今思えば高校範囲の数学の概念を理解しただけで点数を取れる状態になっていなかったのでもっと初歩的な演習をして基本的な解法を身に着けるべきでした。

  • 高3の夏休みまで

数学よりも理科に力を入れだしました。物理は苑田尚之先生の授業を受けて飛躍的に実力が伸びたと思います。一方で独学に頼っていた化学の勉強はあまり進んでいませんでした。6月の東大本番レベル模試で6点を取り、驚愕したことを覚えています。それ以降は理科の未習範囲をつぶし、課題だった数学でのミスを減らすことを意識していました。

  • 高3の夏休み

自身の怠け癖から自宅で長時間の勉強を毎日継続することは不可能だと悟り、地元の図書館に行って勉強しました。自分がどのような環境で一番集中できるのかを早い段階に把握しておくことが重要だと思います。学習内容については、問題集で主に理科の演習をする傍ら数学の復習に力を入れました。「英数は高2までに完成させる」とよくいわれますが、実力不足と感じる部分があれば真っ先にそこをつぶすべきだと思います。

  • 共通テストまで

2次試験対策を継続しながら12月ごろから共通テスト対策の比重を増やしていきました。共通テストに関しては、センター国語の過去問とその他の科目の予想問題をやりました。冬休みはほとんど2次の勉強しかしていませんでしたが12月に培った共通テストの勘を失ってしまったので正直これは失敗でした。共通テスト対策の割合が単調増加していくように計画するのが良いと思います。

  • 共通テストから2次試験まで

不安要素を適宜つぶしながら、ひたすら過去問演習をしました。

試験当日の注意点について

  • シャーペンの芯や芯ケースを机の上に出すことはできませんでした。
  • 試験後は30分ほど教室から出られず、その間参考書やスマホなどは見ることができませんでした。昼寝などをして時間をつぶすとよいと思います。

■東進東大特進コースについて

受講講座について

 東大特進では、物理の苑田尚之先生、現代文の林修先生、化学の大西哲男先生の講座を受講しました。以下それぞれの先生について書きたいと思います。
  • 苑田尚之先生(物理)

物理学の体系を根本からわかりやすく教えてくれます。物理の勉強については闇雲に問題演習をするよりも、物理の内容を余さず理解する方がはるかに効率が良いと思います。その点において苑田尚之先生の授業を受けることは、根本的理解が求められる東大物理で合格点を取るための最も効率的な手段だと感じました。

  • 林修先生(現代文)

入試現代文を解く上での頭の使い方を学ぶことができました。

  • 大西哲男先生(化学)

無機のテキストがとてもよかったです。

東大本番レベル模試について

 東進の東大本番レベル模試は返却が約1週間後と大変早く、復習に役立ちました。また回数が多いのも魅力的で、私は秋の東大模試一つがコロナの濃厚接触者になってしまったために受けることができませんでしたが、東進の東大本番レベル模試を受けていたおかげで、東大模試の受験回数においてほかの受験生に後れを取るどころかむしろ、アドバンテージを得ることができました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 1日目の数学が終わったときは正直落ちたと思いました。しかし、これまで頑張ってきたのだからせめて後悔の無いように最後まで頑張ろうという気持ちで、2日目も全力で臨みました。今思うと最後まであきらめなかったことが、(ギリギリだったかもしれませんが)合格を手繰り寄せたのではないかと思います。これを読んでくださっている皆さんも、2次試験の英語の最後の1秒まであきらめずに頑張ってください。この体験記が誰かの役に立てたなら幸いです。皆さんの健闘を祈っています。