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東京都 私立 女子学院高等学校 卒
東京大学 文科一類

長沢 映名子さん

■センター試験得点 812点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 93 35 57 41 35 =261/440点
自己採点 95 20 70 45 35 =265/440点

■受験した感触・・・ 教室におじさんの受験生が何人もいてびっくりした。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 B 文科一類 B 文科一類 A 文科一類 A

明日やろうはばかやろう

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

英語に明け暮れた中学時代、その後

 中3のロックダウン期に英検一級を目指そうと思い立ち、単語暗記、英字新聞の購読や海外ニュースの視聴、スピーキング練習と英語漬けの日々を送っていました。高1に上がってからは文法書を読み込んだ他、TOEICの教材を使って情報処理能力を鍛えました(こちらは共通テストに役立ちました)。
 とはいえ東大の問題は国語力が試される部分が多く、100点を超えることは一度もありませんでした。帰国子女や英語に自信のある人でも過去問に地道に向き合うべきでしょう。

数学との格闘

 気の赴くままに好きな英語や古文ばかり勉強し、高1冬に数ⅡBも全範囲終わっていない状態でした。ここで東進に入り、高2春にかけて一気に旧帝大過去問レベルの問題を解くようになりました。しかし、「カッコいい」問題や解法に触れた私は、高2夏ごろから慢心し基礎を疎かにしたことで、高2末には易化した事で有名な2023年入試の東大同日体験受験で一桁台を叩き出します。春に初めて参加した松田聡平先生の授業での「数学力の下限を上げよ」という言葉に感化され、夏頃は基礎強化に集中しました。教材に恵まれて発想や論理展開はそこそこ定着した一方、中学生時代の怠惰が計算力の欠如として最後まで足を引っ張りました。社会を詰め込むべき直前期でさえ1日の半分は数学に費やしていました(長岡先生のテストゼミを1〜11回までまとめて冬に申し込み無心で演習していました。本来は春から順番にやるべき良講座です)。
 努力の末、数学を克服しました……と言いたいところですが、本番の数学は答案再現中に涙が出るほど悲惨なもので、結局我が身を救ったのは大好きな英語や世界史でした。

社会の先取り

 日本史、世界史の通史を高2で終わらせようと張り切って、学校、東進(通期講座)、独学を組み合わせていました。高2夏まで社会の過去問を見たことが無く、資料集の細部まで全て覚えようと方向を誤った勉強をしていました。インプット段階では、論述を意識した逆一問一答(用語からの連想)や他大の過去問を使った1〜2行問題の演習を並行すると良いと思います。高2の反省ゆえに高3で社会の勉強法で迷走することは少なく、早期スタートのメリットはありました。

過去問や塾の教材以外に何をすべきか(高3秋〜)

 古文・漢文は京大、阪大、日本史は阪大(典型テーマの出題なので通史と並行しての基礎固めによい)、英文和訳は京大、和文英訳は京大、阪大、東北大などがおすすめです。自由英作は東大の問題を数パターンで書いてみる練習が効果的でした。
 現代文は林修先生の講座がお勧めです。Ⅳ期のテストゼミは特に効果的でした。
 世界史については、第二問は近年知識のみで解ける問題が増えており、インプットの時点で各歴史用語について60字くらいで説明できるよう意識すると良いと思います。教科書精読や模試の解答冊子でインプットしたい!と思った文章を、インデックス付きのノートに時代・地域ごとに分けてストックしていたのですが、直前期に大いに役立ちました。

継続していたこと

  • 毎日4時起き
  • あらゆる参考書の裏表紙に『東大合格』と書くこと。
  • ペットのフトアゴヒゲトカゲと遊んで癒しチャージ。

■東進東大特進コースについて

東大特進コース・講師陣について

 高1冬より通っており、受験勉強の中心でした。下記以外にもお世話になった先生がたくさんいます。
  • 栗原隆先生  逐語訳や品詞分解などにとどまらず古文常識はじめ教養的なお話をなさるため、汎用性の高い知識が身に付きます(そして本試で東大特進の教材から的中しましたね!)。

       古語資料を大変重宝し、過去問や演習問題の中で出会った用語や文をびっしりと書き込んで使っていました。

  • 荒巻豊志先生 潤いのない高3の一年の、数少ない楽しみの一つでした。第二、三問を扱う授業と第一問を主に扱う論述編の講座、唸るほどカリキュラムが良く練られています。世界史理解の解像度が上がりました。
  • 山中裕典先生 問題へのアプローチに一貫性があり、知識をひけらかさない、再現性の高い模範解答を示して下さいます。丁寧な添削(もはや自分の答案より添削コメントの方が長い)のおかげで厳密な答案を書けるようになりました。
  • 武藤一也先生 高2で英語を受講しました。生徒間の交流もある楽しい授業です。英文和訳、要約等日本語力が試されるパートが課題だったのですが、突破口が見えたような気がします。英作文の解答を複数示して下さるのも良かったです。
  • 志田晶先生  通期講座で主にお世話になりました。解法アプローチの総覧→具体的な解説と進むのでスッと理解できます。

東大本番レベル模試

 高1冬より欠かさず受験しました。試験直前にどんな教材で何を詰め込めば効果的か、いかに部分点をもぎ取るか会得できます。

リスニングアプリ

 スクリプト表示や速度変更機能が使いやすかったです。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 かわいいまとめノート作成より、真っ白な紙に年表などを書き殴っていく過程で力が伸びる実感を得られます。そして、数学で立式できたから満足、論述で構想メモができたから満足などとせず、手を動かして時間内に演算なり文章を組み立てるなり、本試験をイメージした愚直なトレーニングを積むことが大切だと思います。社会科の資料集や国語、英語の辞書を適宜参照する作業も惜しまず取り組めば、血となり肉となり本番の自分を支えてくれます。

 自分が努力する環境を与えてくれている人たちへの感謝を忘れず、目の前のことに懸命に取り組んで下さい。駒場で待っています!