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東京都 私立 開成高等学校 卒
東京大学 文科一類

木藤 大和さん

■センター試験得点 798点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   世界史   日本史  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点
自己採点 68 45 65 36 36 =250/440点

■受験した感触・・・ 得意科目のはずの数学が二完半どまり、世界史で問題文の読み間違いをかますなど確実に落ちたと思った。

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
文科一類 B 文科一類 B 文科一類 B

体験談と後輩へ贈る教訓

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

初めに

 本格的な受験勉強を始めたのは高3の七月になってからでした。開成は高3の5月に運動会があり、私もその中枢で活動してきたので、高3の3月から5月の3か月間は1日10分ほどの勉強時間しか確保できませんでした。運動会が終わり、周りのクラスメイトが徐々に“切り替え”ていく中、私は運動会の余韻を引きずり、自分の中で受験生になったことを自覚しきれたころには運動会からすでに2カ月がたっていました。高2まではまじめに勉強に取り組んでいた自負があったとはいえ、滑り出しでかなり周囲に後れを取ったことを自覚し、焦りを覚えました。高2までの貯金で英語と数学はある程度は得点できるようになっていましたが(とはいえ、英語は意外と過去問に苦戦し、結局本番も70点前後しか取れなっかような気でいますが)、社会の方は高2の勉強量が皆無だったのでかなり苦戦しました。受験勉強の総時間の8割を社会にかけたような気がします。これらの体験からアドバイスは以下の3つです。

1.英数の基礎は遅くとも高2までに完成させるべき

2.英数の基礎が完成しているならば、社会は高3からでも間に合わなくないが、できれば高2までに通史の理解は完ぺきにしておいたほうが良い。

3.部活や学校行事で受験勉強のスタートが遅れても切り替えることが大事。

社会系科目について

 世界史は通史の理解から始め、9月までに通史は5周は回しました。9月以降は過去問をやりつつ、教科書に出てくる重要センテンスをピックアップし、本番までに何度もそれを見返しました。時には過去問で拾った知識を関連するセンテンスの近くに書き込み、直前期に一冊だけを見直せばよいようにしました。東大世界史の場合は教科書の内容が入っていたら大概の問題は解けるのでこれが勉強法としては理にかなっていたように思います。本番こそ読み間違いで6点ほど飛ばしてしまい、足を引っ張る形になってしまいましたが、世界史は感覚的にはそこそこ得意科目になり、秋の模試で上位に食い込むまでになりました。日本史は趣味として好きだったこともあり、“得意科目になるはず”な科目でしたが、実際には不安要素になりました。正直に言ってしまえば、日本史を選択することは個人的にはお勧めしません。日本史は教科書をベースに何周も回すことでだれでも解けるようになるといわれがちですが、おそらくそう感じるのは“センス”がある人だけでしょう。ここ数年の東大日本史で求められているのは日本史の理解度というよりは歴史研究者的資質な気がします。私は9月以降日本史だけは相当数の過去問を解きましたが安定して点数が取れることなどまずなく、出題者の意図を理解しがたい問題に多々ぶつかりました。「大まかにはわかるけどどこを求めているのかよくわからない。」と思ったものです。予備校ごとに解答が大きく異なることも日本史の“つかみどころのなさ”の原因の一つかもしれません。絶対的に安定する科目でないことは理解しておいたほうが良いと思います。

最後に

 直前期、毎日東進に通いつつ、休憩時間を見つけては建物の隣にある神社にお参りに行きました。最後の方は通いつめすぎて、小さな天満宮に祭られた道真公とちょっと話せるようになった気がします。何が言いたいかというと、「合格のためには神にでもすがれ」ということです。最後は気持ちです。一点を削りだす覚悟で強い気持ちで臨んでください。頑張ってください。

■東進東大特進コースについて

 私の受講していた科目は主に林修先生の現代文でした。林先生の授業のおかげで問題文からの解答部分の抽出方法などを自分なりに体系的に理解することができ、苦手科目であった現代文である程度安定して成績を残すことができるようになりました。また、過去問演習講座や志望校別単元ジャンル演習講座は実際の東大形式の問題を複数回にわたり採点していただけるという点で画期的でした。一度添削されたものを復習し、もう一度書き直し、再度添削していただくことで知識が定着しやすくなるとともに復習段階で漏れていた知識の再確認もできました。ほとんどの採点で細かくコメントをいただいて修正点の発見や知識の漏れなどの再確認に役立てることができたと思います。最後に私の場合は校舎の担任の先生や担任助手の先生方、スタッフの皆さんに受験直前のお忙しい時期にも親身に相談に乗っていただいたことが何よりも東進に通っていてよかったと感じた点でした。本当に東進の校舎の先生方に頼りっぱなしでした。先生方から得られた情報や激励の言葉は受験校の決定や直前期の精神的につらい時期にも励みになるものばかりでした。本当にありがとうございました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 入試で大切なことは結局のところ知識を詰め込んだり、問題を解けるようになることよりもむしろそれらができるようになるためにどういったアプローチをとるのが自分にとってベストなのかを考えることだと思っています。この本質に気づかないまま受験勉強をしても合格を勝ち取ることはできるでしょうが、時間はかかりますし、合格後残るものは“受験用の知識”だけでしょう。受験が終わった今となっては、自分自身に合ったアプローチを探すことで“憂鬱な受験勉強”を人生の糧に変えることができた気がします。頑張ってください。