■センター試験得点 841点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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世界史 |
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日本史 |
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開示得点 |
80 |
+ |
40 |
+ |
74 |
+ |
55 |
+ |
45 |
=294/440点 |
自己採点 |
72 |
+ |
42 |
+ |
60 |
+ |
30 |
+ |
32 |
=236/440点 |
■受験した感触・・・ 英語はさすがに難化やろなあ。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
文科一類 |
B |
文科一類 |
A |
文科一類 |
A |
文科一類 |
A |
受験を振り返って
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
私は3年夏に部活動を引退するまで受験勉強らしい勉強はほとんどしていませんでした。しかし「東大は夏からでも、部活をしながらでも間に合う!」と主張するつもりはありません。高1・高2からコツコツ積み上げてきた他の受験生と比べれば社会の用語など基礎的な学力の差は歴然でした。また、それまで目を背け続けてきた勉強にいきなり毎日向き合うというのは大きな苦痛を伴うものでした。高1・高2の生徒がもしこれを読んでいるなら、今のうちに空き時間に勉強する習慣をつけることを強くお勧めします。中学生の時からその習慣をつけていた友人は、受験終盤でもほとんど勉強量を変えることなく7年分の過去問と学校の教材だけで文一に合格しました。あれは一つの理想でしょう。
以下では各科目についてと共通テスト・二次試験を振り返ります。
国語
安定しません。安定させる方法はあるのでしょうが私は身に着けることができませんでした。8月の東大本番レベル模試で国語全国1位を取った人間が1月の最終東大本番レベル模試で偏差値40台に落ちるなんて誰が予想できるでしょうか。現代文に限らず古文・漢文についても、同じ問題でも答えが全く異なるというのは珍しい話ではありません。そして東大側の模範解答がわかることはないのです。私はその中で古文・漢文に注力することにしました。文章の細かな解釈はともかく、一つ一つの文が大体どんなことを言っているかを理解すれば大事故が起きる確率は減らせると踏んだからです。基本的な単語や文法を確認するというよりはひたすら過去問を周回することで文章全体の理解力を高めることに努めました。
数学
もっとも合否を左右する科目だというのが私見です。他科目の採点基準がわからない中で、全完すれば80点が得られる数学が何と希少なことか。文系であれば得意・不得意の差は大きく、周囲が一完する中自分が二完すればそれだけで20点差をつけることができます。私はどちらかといえばできない側の人間でしたのでとにかく数をこなすことでより多くの解法のパターンを頭に叩き込みました。
英語
120分で120点分をこなす東大英語はとにかく時間との闘いです。その中でも英作文・リスニングはできる人とできない人の差が開きやすく点数に強く影響します。できるだけ毎日やることをを心がけました。また、英語は最も努力が結果に直結しやすい教科です。初め東大英語で4割すら取れなかった私は最も多くの時をそれに割くことで、1月以降は6割以上を安定して取ることができるようになりました。
日本史
東大日本史は資料の読み取りなどかなり特殊な形態をとっています。単なる知識にとどまらない広範な歴史の理解が求められます。その一方でそういった理解を必要とする日本史の分野はそれほど多くはありません。過去問を振り返ってみると、本質的に同じような解答を求めている問題や、同じ事柄を視点を少し変えて考えさせる問題が散見されます。そのため、私は過去問を何度も解き、歴史上の重要事項について深く理解することに努めました。
世界史
東大世界史の特徴は、何といっても30字×20行の大論述です。一つの地域の歴史的推移を十数世紀にわたって述べさせたり、ある時代の世界各地で起きた現象を比較させたりととてもハードなものです。これについては「一つの地域の歴史的推移」「ある時代の世界各地で起きた現象」をひとつずつ確認していくしかないと思います。また、知識を身に付ける過程で縦の変化と横の変化を意識して記憶することが効果的でした。とはいえ令和6年度入試で大論述の形態が変わりました。来年度以降の形態が予測できない以上、適切な勉強法を考えるのは難しいですが、世界史の体系的な理解の要求は変わることはないでしょう。
共通テスト
共通テスト対策をどれくらいするかについては意見の分かれるところです。共テの20点は二次試験の2点とほぼ同価値です。そのため第一段階選抜を上回ることができればよしという考え方ももっともです。しかし、個人的には学力が完成してきた1月・2月において、共テで20点上げることが二次で2点上げることより難しいとは必ずしも言い切れないと思っています。また、古文や社会などは共テの勉強が二次につながることも十分あります。そのため私は年明け以降は共テ演習にかなり重点を置いていました。
二次試験
教室にもよりますが、リスニングは本当に聞こえづらいです。ぬくぬくとイヤホンをつけてリスニング練習をしていた私は大失敗しました。また、科目終了後30分ほど待機時間があります。電子機器は使用できないため何か本などを持っていくべきでしょう。試験そのものについては特筆すべきことはありません。やれることをやるだけです!
■東進東大特進コースについて
受講講座
私は英語と現代文を受講していました。どの授業の質も高く、今の自分に必要なものを判断して受講するのがよいでしょう。前述の通り、私は一年を通じて宮崎尊先生と林修先生のお世話になっていました。お二方とも受験の範囲を超える広範な教養を備えておられ、授業はとても楽しいものでした。また、その内容は私の問題へのアプローチに新たな視点をもたらしてくれるものでした。独学だけでは届きにくい手法や分野についても網羅してくれる東大特進コースは、受験生にとって大きな助けとなることでしょう。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
受験終盤に私を最も苦しめたのは退屈でした。毎日同じ時間に起きて同じ時間勉強し同じような食事をとって同じ時間に寝る。演習が勉強の主体となり、新しい知識を得ることによる知的好奇心が満たされることも減ったため、いわゆるマンネリ化を起こしたのです。昼食の時間や通学の電車の中でSNSを眺めるのが唯一の趣味という、ある意味退廃的な生活を送っていました。後輩受験生の皆さんの多くも私と同じ苦しみを味わうことになるかもしれません。いい思い出だったとそれを振り返ることができるようにするためにも、できる限り頑張ってほしいと思います。皆さんにも桜が咲くことを祈っています。