ページを更新する ページを更新する
メインビジュアル

香川県 私立 大手前高松高等学校 卒
東京大学 理科一類

山口 周斗さん

■センター試験得点 819点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 81 55 46 35 33 =250/440点
自己採点 75 55 50 15 25 =220/440点

■受験した感触・・・ 国語「おけおけ」→数学「は?まぁ理科は余裕で……(フラグ)」→理科「○します」→英語「耐えてる!?」

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 C 理科一類 B 理科一類 B

努力 未来 a beautiful star

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

動機

 私は、小学校の頃から勉強は比較的得意であり、当時入っていた塾の全国模試では総合一位を獲ったこともありました。私は地元の私立中高一貫校に進学し、部活動や校外大会に幅広く参加しました。そんなある日、クラスの同級生や担任の先生から東大に行ってみないかと聞かれました。初めはあまり乗り気ではなかったのですが、調べる中で上京できる事や進振り制度、日本最高峰という肩書きに魅せられたことで、東大受験を決意しました。

数学

 小学校から高2までは数学が一番の得意科目でしたが、高3の1学期にスランプに陥り、東大模試の数学で軒並み120点満点で20点を超えなくなりました。そこで、高3の2学期からは問題集をがむしゃらに解き、解法の詰め込みや計算ミスの撲滅を図りました。そのおかげで直前期にはどの年の過去問/模試でも3完近くを安定して取れるようになりました。共通テスト本番では昨年の難化に比べて圧倒的に簡単だったので、ⅠAは40分で完答、ⅡBはベクトル以外を30分で解き切ることができました。一方2次試験では、予想以上に難化してあまり解けなかったことでパニックになり、第4問の計算ミスに1時間を溶かし、さらに試験終了時間を30分早く間違えてしまいました。しかし、そこから第5問を完答したことで首の皮一枚繋がりました。後の祝勝会で長岡恭史先生に「大問2と5を完答し大問1を捨てた」と伝えたところ、変な奴だなと言われてしまいました笑。

国語

 自分はこの道18年圧倒的に国語が苦手でした。そこで、担任でもあった古典の先生の助言を受けて、放課後に源氏物語「須磨」や東大古典の過去問20年分の全文解釈を行い、強制的に自分を古典ヲタクと同じ状況に置きました。漢文や現代文でも同様に学校でひたすら数をこなしていきました。その甲斐もあり、共通テストの古文では40点を取ることができました。また、二次試験では最初に古典をさらっと仕上げ、現代文の記述を完成させ、その後に細かな語彙の見直しにまでに手を回すことができました。

英語

 英語は一度上げるとなかなか点数が落ちにくい気がしています。高3になってからは、単語の暗記や問題演習こそ続けていましたが、他の科目がピンチだったことや英語に対するモチベが低かったこと、そして何より模試でずっと70点以上が安定していたことからそこまで重きを置いてはいませんでした。なんならリスニング練習に関してはかなりサボっていました笑。それでも直前期には過去問を通して解き、二次試験ではライティングを途中で切り上げて他の問題に全力投球したことでかなり高得点が取れたんじゃないかなぁと予想しています(開示前やけどね)。

理科

 理科に関しては、無機有機の暗記とハイレベル物理は高2から継続してきましたが、本腰を入れて取り組んだのは共通テスト後です。過去問11年分を解くのと並行して、難しい問題集を物化1冊ずつ共テ後の1ヶ月で解き切りました。そのおかげで150分という短い試験時間で全ての問題に触れることができるようになり、二次試験本番では、物理の難化を見抜いた直後に化学全振り作戦に切り替えなんとか耐えることができたと思っています。

日本史

 若干の日本史ヲタクだった私は、学校のカリキュラムの都合で高3の11月まで地理を履修していましたが、11月の共通テスト模試において、しっかり対策した地理とノー勉の日本史が同じ点数だった事に気づき、それから日本史を始めました。1ヶ月で旧石器〜明治まで進めて、その状態で受けた共通テスト模試で90点を取り文系生徒を抜いて校内1位になることができたことでより一層自信がつきました。純粋に嬉しかったです。本番でも「あのテキストで見たところだ」となり、2ヶ月にしては高得点をとることができました。

メンタル

 比較的直前期においても、勉強しながらゲーム実況を見たり、アニメを見たり、音楽を聴き漁ったりしていました。一見効率が悪いように思われるかもしれませんが、自分をあまりに束縛してストレスを溜め込むぐらいなら、メンタルを安定させて自分のペースを保つことの方が長期的に見た場合に成功する要因になると思います。加えて、何かしらの試験の前には天満宮に行っていました。試験前には合格祈願をし、試験後には神への感謝を伝えることが非常に重要です。数多くのイベントに参加したにも関わらず推薦入試を受験しなかったのも、合格発表が前期試験の直前でありメンタル面に支障をきたすと思ったからです。

■東進東大特進コースについて

通期講座

 高校進学のタイミングで全国統一中学生テストの結果を受け東進に入りました。東進衛星予備校では、長岡恭史先生の「数学ぐんぐん」シリーズと、苑田尚之先生の「ハイレベル物理」シリーズに力を入れ、数学と物理のレベルを高めていきました。そのお陰で、高3になった時点で数学と物理はあらかた仕上がっており、化学や国語に専念する余裕ができました。

過去問演習講座

 11月から導入し共通テスト後から本格的に解き始めました。

東大本番レベル模試

 実力試しの場として有効だったと思います。模試の復習は苦手でしたが、気が向いた時にはきちんと解き直していました。最終東大本番レベル模試に関しては、共通テスト後に緩んだ気持ちの引き締めと秋以降の追い込みの成果を発揮できる場としてとても役に立ちました。個人的な感想ですが、本番の問題通りかそれ以上の難易度の問題で構成されているため、B判定や上位のC判定の場合はそこまで落ち込まなくて良い、むしろ喜ぶべきだと思います。

東大特進コース

 地方勢だったので東大特進の校舎に赴き対面授業を受けることはできず少し不便だと感じた時もありました。ただ、昨年春に受講した苑田尚之先生の対面授業や、共通テスト後に開催された長岡恭史先生では、他のライバルの空気感を味わえたので参加して本当に良かったと感じました。教育の質は高いと思います。

その他

 模試などで訪れた時にはスタッフの人たちが優しく接してくれました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験とは50%がメンタル、50%が運で決まります。いくら勉強しても難化したら今までの努力は水の泡です。実際の試験会場で今年度の物理のような悪問を目にしたら頭が真っ白になってしまうでしょう。そこで頼れるものこそがメンタルと運です。前者に関しては「自分の好きなことを我慢しすぎない」「よく寝てよく食べる」「1科目の結果が悪くても開き直って切り替えることができるように自己肯定感を高める」などで安定させることができます。一方、後者の運勢については「神社に行く」以外に、実はもう一つだけ方法があります。それこそが勉強です。本番悪問が出題される可能性を下げるために少しでも多く知識をつける。本番問題の解法を多く思いつくために少しでも沢山演習を重ねパターンを理解したり概念を掌握したりする。それこそが受験勉強だと思います。受験生の皆さん!「努力 未来 a beautiful star」の精神で勉強を続け、合格する確率を高めていってください。未来最高!