■センター試験得点 833点/900点
■センター試験得点選択科目
前期試験得点 (自己採点) |
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英語 |
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数学 |
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国語 |
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物理 |
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化学 |
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開示得点 |
84 |
+ |
26 |
+ |
53 |
+ |
29 |
+ |
38 |
=230/440点 |
自己採点 |
75 |
+ |
35 |
+ |
45 |
+ |
20 |
+ |
25 |
=200/440点 |
■受験した感触・・・ (ずっと苦手だったため)やっぱり理系科目のせいで落ちるんだな……。
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第1回(6月) |
第2回(8月) |
第3回(10月) |
最終(1月) |
東進ハイスクール 東大本番レベル模試 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
志望学類 |
判定 |
理科二類 |
C |
理科二類 |
D |
理科二類 |
C |
理科二類 |
E |
自分に縋るということ
■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。
はじめに
私は高校2年生の春頃に大学受験について考え始めた。といっても、初めは身の丈にあった理系大学に行こうというぼんやりとした願望しか持ち合わせておらず、そもそも理系という目標も父に勧められたから決めたもので、私は何とも意志薄弱な人間だった。しかし、友人に誘われ駒場祭に行ったとき、自分もこの中の一員になりたいと思い、そこでようやく東大を目指す決心が固まった。こんな私の体験記だが、誰かの助けになれば幸いだ。
合格に必要な戦術 ―文系より文系らしい理系―
私は「文系科目で得点して合格した」理系であり、生粋の理系とは言いづらいため、私の体験を元に語られたことは理系の多くには響かないかもしれない。しかし私自身、自分のようなタイプの仲間が少なく苦労したため、ここでは私に似た理系志望の方に向けて書かせていただく。
1)目標点の設定
模試の前には前回の結果を受け、必ず目標点を設定する。目標点は、どの人も数学のブレが大きいことを考慮し、合格者平均に大問一つ分程度の余裕を持たせた250点で設定し、ミスがあっても210点(例年の合格者最低点程度)は取れるようにするのが良い(参考に、私の最終目標点 国45 数50 物35 化35 英85)。
2)各教科の学習
- 国語……現代文は東進の林修先生の講座が良かった。古典は文法、句法などは高2中に固め、高3で単語をコツコツ覚えるのが理想。私は二次試験3日前に詰め込み苦労した。
- 数学……遅くとも高2秋までに数Ⅲを終わらせ、そこから演習に入りたい。数学は勉強の成果がかなり遅れてやってくるので、根気よく続けるべき。
- 理科(物化)……物理は参考書やYouTube、苑田尚之先生の授業で学習した。化学は東進のハイレベル化学がわかりやすい。私は問題演習は市販の参考書と東大特進の教材を頼った。理科は基本的に夏までに全範囲を終わらせたい。
- 英語……元からできた教科で上手く助言できないが、高2以下で時間のある人は、大学の過去問の一部や英字ニュースを180wpmで読む練習をすると後に英語の苦労は減ると思う。
精神の持ちよう ―「神は死んだ」―
受験期には、ほとんどの人が精神的に酷く落ち込むことがあるだろう。私の場合、学校行事とその準備で夏休みから9月終わりまで勉強がほとんど出来ず、物理の全範囲が終わったのは10月末(!)で、模試ではどんどん判定が落ちていき、不安で眠れない日もあった。特に最終東大本番レベル模試でE判定を取った時には、昔の人々が宗教に救いを求めた理由がわかったような気がした。それほどまでに、何かに支えられなければ精神を保てないような状況だったのだ。その後も、慶應入試で大やらかしをして、早稲田入試も手応えを全く感じないなど、自信を失う出来事が続いた。しかも本番一週間前に発熱し、勉強を中断せざるを得なくなった。こういった悪い状況はさらに心を蝕むもので、今までひたすら自分を信じてくれた周囲の人の期待に応えられない自分を想像し、その期待が次第に重荷になっていった。しかし、そのような状況下でも私が足掻き続けられたのは、神に傾倒したからでも、他人に依存したからでもなく、ひとえに自分に縋ったからである。つまり、私は私自身を信じることにしたのである。試験場で試験を受けるのは自分一人で、そこで力を発揮し進路を決めるのも自分一人。一年前、どこまでも他人に流されて東大を目指し始めた私は、ここでようやくその簡単な事実に正面から向き合った。そして得たのが、合格という結果だ。ここを読んでいる方も、もし辛いことがあったら、自分のやってきた努力を信じて、歩みを止めないでほしい。
■東進東大特進コースについて
受講講座、おすすめ講座
- 数学の真髄……これに頼ればかなりの数学力向上が見込める。青木純二先生は同名の本も出版されているので、この講座を取るか迷っている人はその本を見て、取るかどうか決めるのも良いと思う。
- ハイレベル化学……鎌田真彰先生が可愛い。もちろん実力も折り紙付きで、わかりにくい分野も模型や丁寧な図を用いて解きほぐしてくださる。先生の携わっている参考書との併用がおすすめ。
過去問演習講座
過去問に解説授業と添削が付いている。ただし、理科の解説は基本的に東進講座で学習したことが前提になるので、通期講座か東大特進の少なくともいずれかは受けることを強く推奨する。
東大特別演習、AI予測問題演習
2022年までと名称が変わったが、要は過去の模試、過去問演習の結果、直前に本人が入力した情報をもとにAIが演習問題を選んでくれるという代物である。自分が苦手なところばかり出てくるので精神を折られる。しかし超豊富な演習問題を確保できる上、過去の東大本番レベル模試や東大を含めた全国の大学の過去問の良問が提示されるので直前まで非常に重宝する。
東大特進
良質な授業を受けられるので、東大を目指すなら絶対に行くべき。東進講座の受講を前提とする(特に数学の真髄と東大物理)ので、通期で受講してから行く方が良い(もちろん受講していない人にもわかるように配慮はある)。講座を取捨選択したいならプレ講座である程度見極められると思う。スタッフの方も優しく、しつこい勧誘もないので、電話で質問してみるのも良い。
■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。
まず、私が苦労した数学についての補足だが、数学が苦手な人は「数学は暗記ではないという言を盲信し典型問題さえその場で解く人」と「典型問題は解けるのに二次レベルは解けない人」の2パターンがいて、前者は勉強姿勢を変えて網羅系の標準レベル程度なら解法がすぐ出るようにする、後者は東大特進などを頼って問題へのアプローチを学ぶ、といった方法で解決すると思う。
自分は学校も忙しく、さらに本格的に東大を目指した時期も遅かったため、ずっと焦りながら勉強していたが、そうして基本を疎かにすると後に苦しくなる。周りに置いていかれていると思うこともあるかもしれないが、そこで虚勢を張らず、ひたむきに努力して欲しい。また、表題ともなっており、先にも語った「自分に縋る」ことだが、難しいと感じることもあると思う。しかし(これは私の尊敬する先生の受け売りだが)それでも自分を信じたいときは、今までやってきた教材を全て上へと積んでみると良い。果たして、そこから見えるのは、どんな景色だろう。
その景色の先で、皆さんを待っています。