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群馬県 県立 中央中等教育学校 卒
東京大学 理科二類

藤本 進太郎さん

■共通テスト得点 930点/1000点

■共通テスト得点選択科目 物理 化学 地理

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 74 57 42 23 18 =214/440点
自己採点 75 60 40 23 25 =223/440点

■受験した感触・・・ 1日目の数学はできたけど、2日目の得意の英語は事故ってしまったから、合格:不合格=7:3くらい

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 B 理科一類 B 理科一類 A 理科一類 E

地方公立高校の部活生が東大に現役合格した話

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を志望した理由と時期

 当初は医学部医学科を志望していました。しかし、高2時に出場した地理オリンピックへの対策を通じて地理の面白さに目覚め、自分が知らないだけで興味深い学問分野がたくさんあるのではないかと思い、高2の冬に、大学レベルの学問に触れてから学部学科を選択できる東大を志望し始めました。このように、私は東大志望になる時期が比較的遅かったです。また、高3の6月までは卓球部で活動しており、高3の夏までは他の受験生に比べて学習時間を確保できませんでした。この二重苦を乗り越えた方法を書いていきます。課外活動に力を入れながら東大合格を目指す人の参考になれば嬉しいです。

学習の進め方

  • 部活をしていた時期(高1~高3の6月)

高1高2の時は、部活がある日でも毎日最低2時間学習をし、英数の基礎固めをしていました。この基礎固めが受験期に役立ちました。高3になってからは、英数に理科を加えて学習を進めていました。

以下学習時間の確保についての考え方を書きます。部活の時間は長くても3時間だと思うので、睡眠時間と風呂・食事の時間と学校に行っている時間を差し引いても3時間程度の学習時間ならば無理せず確保できると思います。そのため、部活をしながら東大を目指す高1高2生の人は部活を言い訳にせず、学習時間を確保しましょう。部活後に勉強に集中できないという人は、勉強を始める前に15分程度の仮眠をとる、もしくは夜は早めに寝て朝に学習するとよいと思います。

  • 受験期(高3の6月~前期試験の2日目)
 教科別の学習法を書いていきます。
  • 英語

得意教科でした。高2までに単語、文法を定着させ、長文に多く触れていたので、「東大入試同日体験受験」の時点で東大レベルの英文にもある程度対応できました。高3の夏休みまでは、参考書で解いた英文の音読の繰り返しによって英語を英語のままで読めるようにするのと、英作文でよく使われる表現の定着を心掛けました。その結果、夏の時点でも時間内に東大型の問題も解き終わるようになりました。高3の秋以降は、「過去問演習講座」を活用して、時間配分を練習しました。また、要約や英作文などの記述部分の添削結果をもとに記述の改善を図りました。英語が得意な人は、過去問は時間を10分程度短縮して解くとよいです。

  • 数学

一番の苦手科目でした。高2のうちに「数学の真髄―基本原理追究編」を受講し、論理や写像などの理解を深めました。また、高3になってからは東大特進で「数学の真髄」を受講し、授業の予習や復習に力を入れました。秋以降は、「過去問演習講座」を利用して、過去問を解き進めました。学習時間の多くを数学に充てていても、東大模試で10点台や20点台を連発し、辛くなることもありました。しかし、過去問や模試の分析をもとに時間配分を工夫することで、直前2週間から得点が急激に伸び、難化した年の問題も50点以上は安定して取れるようになりました。本番では難化しましたが、落ち着いて解答できました。得意の英語で失敗したけれども、数学で点数を取ることができたのでなんとか合格できました。

  • 物理

最後まであまり伸びなかった科目でした。苑田尚之先生の講義を通して、力学や電磁気学の理解を深めました。また、直前期は過去問演習で間違えた問題を復習し、合格するのに必要最低限な点数を取るようにしました。

  • 化学

直前期に大きく伸びた科目でした。鎌田真彰先生の「ハイレベル化学」を受講して、高3の夏休みまでに全範囲を終え、夏以降は参考書や過去問などで演習をしました。化学は努力が反映されやすく、得点も安定しやすい科目なので、力を入れて勉強するとよいです。

■東進東大特進コースについて

  • 数学の真髄―基本原理追究編

受講する以前はあまりよく理解せずに通り過ぎていた、数学の根幹の論理に対する理解を深めることができました。東大レベルの問題を解くのにこの講座の内容が非常に役立ちました。

  • 高等学校対応 理系物理の基礎

高2から受講を始め、微積を利用した講義によって、物理学に対する理解を深めることができました。単振動や電気分野に対する苦手意識を払拭することができました。

  • トップレベル物理

高3から受講を始めました。「高等学校対応 理系物理の基礎」と同様に、微積を利用した講義によって、それまで苦手としていた二体問題に対する理解を深められました。

  • ハイレベル化学

無機分野と有機分野を受講していました。反応原理を説明しながら講義が行われるので、理屈を理解しながら丸暗記に頼らずに反応を理解することができます。

  • 数学の真髄(東大特進)

それぞれの問題に対してどうしてその発想が出てくるのかに力点を置いて解説してくださるので、数学があまり得意でない人におすすめです。この授業の予習復習をきちんとするだけで数学力が伸びると感じました。

  • 過去問演習講座

提出した答案が早く返却されるうえに、丁寧に添削してもらえるので、記述力を高めるのに非常にお勧めです。

  • 東大本番レベル模試

この模試の何よりの魅力は返却が早いということだと思います。返却が早いので、問題の内容を覚えているうちに自分の答案と照らし合わせながらの復習が可能です。

  • 東進リスニングアプリ

雑音入りの音源や、アメリカ英語以外の話者の音源があるので、東大英語のリスニングに対応するのに非常に効果的なコンテンツでした。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 課外活動に全力で取り組んできた人は、なかなか模試で成績を伸ばせず、悩んでしまうことも多いと思います。なんで早いうちから受験勉強を始めなかったのか、と後悔することもあるかもしれません。しかし、全力で頑張ってきた課外活動は受験において無駄になることはないですし、模試や過去問のやり直しを愚直にやっていけば、直前期でいくらでも得点を伸ばすことは可能です。つらくなったときは、自分が好きなことをするなどして少し休憩をしてから、勉強を再開するといいと思います。受験期は思ったよりも長く厳しい道のりですが、乗り越えた先には幸せな大学生活が待っています。無理をせず、でも着実に実力を伸ばしていってください。