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愛知県 私立 東海高等学校 卒
東京大学 理科一類

山口 祐熙さん

■センター試験得点 834点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 80 75 45 49 32 =281/440点
自己採点 50 65 30 30 30 =205/440点

■受験した感触・・・ 理一で良かったーーー!!!

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A 理科一類 A

変われなかったなりに

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

東大を志した理由

 私の通っていた高校は医学部を志望するひとが非常に多く、私も高2の時点ではなんとなく京都大学の医学部を志望していました。しかし丁度東大入試同日体験受験の頃、自分は医者になることで本当に幸せになれるのだろうかと自問した末、高校で学んでいて一番興味を持てた数学・物理の大学での発展形を学んでみたいと思い東京大学理科一類を志望することにしました。

科目別所感

  • 英語

理一志望なら足を引っ張らないだろうくらいの点数を常に取っていました。中学ではテスト対策としてですが音読をかなり意識して学習していました。高校では怠惰さから単語帳や文法の問題集を一冊も仕上げることはできませんでしたが、学校の英文解釈の授業を真面目に聞いてなんとかしていました。東大英語はリスニングと英作文が重要だと思います。私は後者の勉強を疎かにしていたため怖い思いをしました。

  • 数学

最後まで安定はしませんでしたが、好きな科目でしたし、得意な方でした。確かな計算力を前提として、基礎的な解法をマスターして、発展的な解法のいくつかに触れながら他に応用可能な手法を学び取っていくのが重要だと思います。受験最終盤には、安定させるためには問題の解法を発見する過程を整理し機械化していく必要があると気付きましたがそれをするには時間的精神的余裕がありませんでした。過去問は1981年からやり、本番では2完でした。

  • 国語

この科目から逃げ続けていた私から語れることは特にありません。基礎的な単語句法を覚えることが重要だと思います。

  • 物理

本番では散々な思いをしましたが、大好きな科目で、得意だと思っていました。なぜそうなるか?の問いがいくつかの基本法則から答えられることに注目しながら勉強していました。私は本番ではそれを信じきれず直感に惑わされたり、大学受験の物理では珍しい(だけの)重めの数学的処理におののいたりして失敗してしまいました。

  • 化学

勉強が足りていないだけですが個人的にあまり興味が持てず、数値計算も嫌いだったため苦手科目で、勉強時間も少なかったような気がします。近年の東大理論化学はあまり難しい計算問題は多くなく、ケアレスミスを少なくしていくことが合格への近道だと思います。かくいう私は演習不足からか、本番の第三問では雪崩を起こしてしまい物理のリカバリが絶望的になってしまいました。

その他

 本番で実力を出せないと言うのは、まず本当のことだと思っていて良いと思います。また理科は先取りが重要だと多くの人が口をそろえて言いますが、私が原子以外の物理および高分子以外の化学を一通り終えたのは夏休みの終わりですがそれほど遅れを取っているとは感じなかったので、今中心的に学んでいることの理解を疎かにしてまで焦る必要はないように思います。また私は冠模試で何度か理三A判定を取れていて完全に調子に乗っていましたが本番では恐らく理一ギリギリ程度の点数なので模試の結果に一喜一憂しないことも大切だと思います。

■東進東大特進コースについて

 苑田尚之先生の授業は物理をまっすぐかつ深く捉えていて、自分の認識の歪みと浅さを認識できると思います。授業に行くたびに自分の認識の甘さに恥ずかしくなっていました。長岡恭史先生の授業は数学の問題を論理的かつ実戦的に解く姿勢を固めてくださいました。大西哲男先生の有機化学の講座のテキストは、それまで有機化学から逃げ続けていた私が1週間で得点源に出来るようにまでなれたほど素晴らしいもので、ボロボロになるまでやりこみました。宮崎尊先生の授業は東大英語が私たちに求めているものが何かがよくわかるものでした。
 東進の東大本番レベル模試は問題及び講師の質が総じて高く、かつ返却のスピートがずば抜けて速いため、自分の弱点を認識して補強するという模試の受験目的を達成するのにもってこいだと考え、毎回受験していました。
 私は衛星予備校と東大特進いずれにも通っていました。衛星予備校では校舎をかなり利用して、家と校舎とでメリハリをつけることができていました。東大特進コースは、お前らを本気で東大に行かせてやるんだという東進の強い意志を感じました。また、東大特進から東大に行った先輩と時々話すことで気分転換と情報収集をしていました。衛星予備校の担任の先生や東大特進スタッフの方々、ありがとうございました。

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 受験生になりたての頃受験終盤には自分はもっと勤勉な人間に生まれ変わっているだろうと思っていましたが、結局自分を変えることは出来ませんでした。未来の自分にあまり期待せず今頑張れというのは結構大事なことかもしれません。