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愛知県 県立 安城東高等学校 卒
東京大学 理科二類

山本 宗司さん

■センター試験得点 768点/900点

■センター試験得点選択科目

前期試験得点
(自己採点)
  英語   数学   国語   物理   化学  
開示得点 0 0 0 0 0 =0/440点
自己採点 60 90 30 30 30 =240/440点

■受験した感触・・・ 大きく失敗した感じはしないし多分大丈夫 おわったあーー

  第1回(6月) 第2回(8月) 第3回(10月) 最終(1月)
東進ハイスクール
東大本番レベル模試
志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定 志望学類 判定
理科一類 A 理科一類 A 理科一類 B 理科一類 B

振り返ればいい思い出

■受験全般でうまくいったことや思うようにいかなかったこと、勉強法について教えてください。

 中学一年生の冬に東進衛星予備校に入学しました。興味のある数学講座をばんばん受講していました。そうしているうちに数学の勉強に余裕がもて他教科に多く時間をまわせたので、理科や英語をひとりでどんどん進めていくようになりました。そして高校1年生の冬に、衛星予備校の先生からそろそろ志望校を決めるよういわれたので、とりあえず東大を第一志望校としました。その流れで東大特進に入学し、その後志望校を変えるきっかけのようなものもなく、結局そのまま東大を受験することになりました。
 以下、各科目の勉強法について書きます。なにか為になれば嬉しいです。

国語

 古典の基礎知識は登下校中につめて、現代文は模試の直前に林修先生のテキストを確認する程度であまり勉強していませんでした。模試を通じて点数が30~40点で安定していたし、自分自身国語に興味がなかったので、時間があったら他教科にまわしていました。東大国語は比較的制限時間に余裕があるので、本文をじっくりよんで完璧に理解することを心がけていました。

数学

 得意教科でした。中学3年生のときに青木純二先生の数学の真髄をうけて受験数学の面白さを発見でき数学が好きになりました。当時はコロナで自粛期間だったので、一日中数学の真髄をやることができました。
 私は数学の勉強をするときは必ず、思考力を鍛える勉強と本番を意識した勉強とに分けていました。入試問題に対応する能力を身に付けるにはどちらも必要だと思います。前者では時間をかけてじっくり難しい問題を解いて、後者ではとにかくスピードを意識してミスなく一発で答えを合わせるよう心がけていました。解けなかった問題に対しては、どういう思考回路を辿れば模範解答のような発想が生まれるのだろうかということを考えていました。

物理

 物理は基本的に独学でした。はじめは参考書を複数使って原理を理解し入試問題でどう応用するのか確認するという勉強法にしました。こちらのほうが自分に合っていたし、長い目で見ればより効率的だと思います。また、高三では東大特進で苑田尚之先生の講座をとることもありました。どれも役立ちましたが、特に直前期のテストゼミでは自分の理解が甘い部分を確認できて良かったです。

化学

 大西哲男先生のテキストに頼りっきりでした。かなりボリューミーですが、入試問題に対応するために必要十分な内容で何度も繰り返し解きました。化学は一通り基礎事項をおさえたあとは演習量がものをいうと思います。正確に素早く解く練習をして処理力をあげたり、問題の取捨選択がうまくできるようになると良いです。

英語

 苦手教科で、最後まで伸び悩みました。特にリスニングと小説にはとても苦労しました。リスニングについて、今思えば普段の勉強から本番を意識して集中すればよかったなと後悔しています。私はいつもリスニングの勉強では味気なく感じて、同時並行でなんらかの作業をしていて緊張感が全くありませんでした。大事な部分を聞き逃さないように練習すればよかったです。次に小説について、宮崎尊先生のテキストを繰り返し解くことで、なんとか人並みにはできるようになりました。登場人物を正確に把握して、それぞれの行動や発言の意図(皮肉の場合もあるので)を考えながら読むとストーリーがわかりやすくなりました。試験でも小説には多く時間をまわして25分ほどつかっていました。一方、得意な大問は2番でした。普段から汎用性のたかそうなフレーズをノートにまとめて覚えていました。こうすることで字数稼ぎになったり、和文英訳でうまくニュアンスが表現できるようになります。2Aでは、「it goes without saying that...」と「there would be almost no chance that...」は大抵のテーマでつかえるのでおすすめします(笑)。

■東進東大特進コースについて

 東大本番レベル模試は成績返却が早くて、他予備校の模試より圧倒的に良かったです。返却が早いほど記憶があたらしいうちに復習できるし、できなかったときの悔しさが大きかったです。また実施回数が多いこともモチベーションを保つ上でとても役立ちました。
 東大特進のスタッフと電話で会話できることもよかったです。自分のような地方非進学校生にとって東大という存在が身近でなくて、勉強の相談や愚痴などもしにくい環境だったので、とてもありがたかったです。
 授業について、私は東進に入学してから様々な講座を受講してきましたが、青木純二先生の数学の真髄はとても役に立ちました。それまで解法だけ覚えて理解が曖昧な部分も完璧に理解できたし、答案の論理を意識できるようになりました。また、各分野の繋がりがみえたり、各解法の強み、弱みを知ったりすることで問題を解くための一番楽な方法を選択できるようになり、制限時間が厳しい東大数学でも十分対応できるようになりました。ありがとうございました。もし数学で伸び悩んでいる人がいれば、是非数学の真髄の受講を検討してほしいです!

■後輩への一言アドバイス、入試を終えて思うこと。

 私が東大受験生に勉強面でアドバイスできることはあまりないので、その他の点について2つアドバイスします。一つ目は、月並みなものですが自分の心身の健康を大切にしてほしいことです。睡眠時間を削ることはかえって勉強に支障がでますし、メンタルが下向かないように多少の娯楽も多くの人にとっては問題ないと思います。私は本試験一週間まえに39度の高熱を出して大変な思いをしました。本当に気をつけてください。二つ目は、どうでもいいかもしれませんが、できれば今のうちに住まいや自立に必要なものを揃えておくことです。現在私が合格体験記を書いているのは合格発表から数日後ですが、最近は諸手続きをしたり沢山の人に会ったりしていて本当に忙しいです。活動量は受験期より多いくらいです。受験に余裕があってかつ合格発表後はゆったり過ごしたいと思う方は、是非いまのうちにできることは済ませておくといいでしょう。
 最後になりますが、ここまで読んで下さりありがとうございました。あなたの志望が実現しますよう、本当に応援しています。